かわいい どろんこちゃんが涙しながら怒っています。漫画家の石坂啓さんが書いてくださいました。
☆ 新宿御苑に放射能汚染土をもちこまないで!
~みんなの憩いの場に安全と安心を!
発信者:新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会
宛先:環境省
環境省は、2022年12月、東京電力福島第一原発事故の除染作業で回収した土壌の再利用に向けた「実証事業」を、所沢市にある「環境調査研修所」や、新宿御苑でも実施すると発表しました。新宿御苑では、花壇を造成してそこに汚染土を埋め、周辺の放射線量の変化などのデータを集めるといいます。
☆ 法定基準をはるかに超える放射性物質が住宅街の公園に
しかしながら、再利用する土壌の放射能の基準は「1㎏あたり8000ベクレル以下」です。これは、原発の運転過程で生じる放射性廃棄物を安全に再利用できるとしている法令上の基準「1㎏あたり100ベクレル」を、はるかに上回るものです。そこに法的な根拠はありません。しかも一部の核種(放射性物質)しか測定しないといいます。放射性廃棄物は集中管理をして、拡散させないことが最も重要といわれているのに、そのような土壌を、なぜ、住宅に囲まれ、国内外から多くの人が憩いに訪れる新宿御苑にわざわざ持ち込むのでしょうか。「実証事業」というより、「実験」です。
☆ 「丁寧な説明」もない
環境省は2022年12月21日に住民説明会を開きはしましたが、対象は新宿御苑直近の新宿1丁目及び2丁目の住民50名限定で事前登録制であった上、説明会開催の周知は町会の掲示板のみで、実際の参加者は26名に留まりました。環境省は「丁寧に説明する」と言いますが、説明会では、事業の開始時期も、期間も、明らかにしませんでした。私たちは、せめてもっと広範囲の住民や利用者等が自由に参加できる公開説明会を開いて欲しいと要望していますが、それにさえ環境省が応じる気配はありません。それどころか、西村明宏環境大臣は、3月14日の記者会見で、住民の理解を得られなくても事業を行う「可能性は否定できない」と述べています。
私たちは、いまなお放射能被害に苦しみ、あるいは避難生活を余儀なくされ、ふるさとを喪失した皆様に十分な賠償と、真の復興に向けた十分な取り組みが、東電と国の責任においてなされるべきと考えます。そのうえで、大量の放射能汚染物の処分については、十分に安全性に配慮しながら、できるだけ人々の生活や環境に影響しない方法を模索すべきです。
新宿御苑は、住宅地に囲まれ、また都心のオアシスとして多くの市民、とりわけ子どもたちにも親しまれる憩いの場であり、さらに多くの外国人観光客も訪れる、国際都市・東京のランドマークです。そのような新宿御苑に、説明すらまともに行わないまま、安全性に疑問のある放射能汚染土を持ち込むことは到底ゆるされません。
このままでは、誰も知らないうちに「放射能汚染土」が全国で「利用」されることになりかねません。私たちは未来に責任がとれないのではないでしょうか。
新宿御苑への放射能汚染土持ち込みを、中止・撤回するよう、強く求めます。
新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会
呼びかけ人
【個人(五十音順)】
・足立眞理子 お茶の水女子大学名誉教授
・稲葉奈々子 上智大学教授
・鵜飼哲 一橋大学名誉教授
・大熊ワタル 音楽家、シカラムータ
・おしどりマコ 芸人、記者
・五野井郁夫 政治学者・国際政治学者
・坂手洋二 劇作家、演出家
・崎山比早子 医学博士、高木学校、国会事故調査委員会委員
・外波山文明 新宿ゴールデン街商店街振興組合代表理事、劇団椿組座長
・中村敦夫 俳優・元参議院議員
・馬場憲治 マルチクリエイター、新宿高卒
・原口剛 神戸大学大学院准教授
・伴英幸 原子力資料情報室共同代表、新宿代々木市民測定所理事長
・平井玄 文筆家
・山田真 小児科医
【団体】
・原発廃炉金属の再利用を監視する市民の会
・ちくりん舎(NPO法人市民放射能監視センター)
・NPO法人新宿代々木市民測定所
・八王子市民放射能測定室・ ハカルワカル広場
・秋田放射能測定室 べぐれでねが
・高槻市民放射能測定所
・はかるなら(奈良・市民放射能測定所)
『Change.org』
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