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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

第9回「日の丸・君が代」問題等全国学習・交流集会資料から(2)

2019年07月23日 | 日の丸・君が代関連ニュース
【特別決議】
◎ 憲法を無視した大阪市立泉尾北小学校での「新天皇即位記念児童朝礼」に抗議する!
小田村直昌校長は、子どもたちと保護者に謝罪を行え!

 5月8日(水)、大阪市立泉尾北小学校において全校の子どもたちが参加する「天皇陛下ご即位記念」児童朝礼(以下、「児童朝礼」)が行われた。
 「児童朝礼」で小田村直昌校長は、新天皇を神武天皇から126代目と説明し、「元号も日本古来から続いている」「世界で最も歴史のある国」と話した。
 その後、「愛国の歌姫」と呼ばれている山口采希(あやき)氏がゲストとして登場し、明治時代の唱歌「神武天皇」「仁徳天皇」を歌った。どちらも神話上の天皇を賛美し、「万世一系」を印象づける国民主権に反する歌だ。
 さらに教育勅語児童読本(1940年)や修身教科書に登場する「民のかまど」の話をし、「今年で皇紀2679年」とも語った。
 これは、戦前の皇国臣民化教育そのものであり、子どもたちを「臣民」に仕立て上げていったものに他ならない。
 山口氏は、自身のオリジナル曲「行くぞ!日の丸」「令和の時代」も歌った。「行くぞ!日の丸!」は、「日の丸」を先頭にしてアジア諸国に侵略した戦前の日本軍の姿を彷彿とさせる。
 外国籍の子どもたち、中でもかって日本が侵略・植民地支配した国々にルーツを持つ子どもたちを深く傷つけるものである。大阪市がめざす「多文化・多民族共生教育」、平和教育に反するものだ。
 公立学校の児童朝会での山口氏の歌や話は、戦前の教育勅語教育を小学校に露骨に持ち込もうとした森友学園の「瑞穂の國小學院」の公立学校版であり、憲法の国民主権や平和主義に反することは明らかだ。全ての子どもたちが参加する学校行事として行うことは絶対に許されない。
 しかし、小田村校長は、同校HPで山口氏の歌・話を「とてもいいお話」「とても素晴らしいゲストでした」と絶賛した。
 小田村校長は山口氏の登場を、教職員にも知らせていなかったことも明らかとなった。
 小田村校長はそのことを「校長としてリーダーシップを発揮」と居直っているが、小田村校長の専制的な学校支配である。
 小田村校長は大阪市の民間人校長として5年目(泉尾北小では2年目)で、任命したのは市長と教育委員会である。
 小田村校長は、大阪市立小学校校長になってから、右派団体である「学ぼう会北摂」で講演をしたり、龍馬プロジェクト会長の神谷宗幣氏のインターネット番組に登場し、大阪市の人権教育や歴史教育を「偏向教育」と批判している。市長と教育委員会の責任も重大である。
 私たちは、小田村校長が行った「児童朝礼」に対して抗議する。小田村校長を任命した吉村市長(当時)と教育委員会に対して抗議する。小田村校長に対して、同校の保護者・子どもに謝罪を行うことを強く要求する。
2019年7月21日
「『日の丸・君が代』問題等全国学習交流集会」参加者一同


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