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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都庁で働く皆さま 都民の皆さま 2013年4月25日号

2013年04月26日 | 日の丸・君が代関連ニュース
  《河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信》
 ● 本日の教育委員会定例会で入学式での「君が代」不起立処分を決定か
   ▼ 都教委は「君が代」処分を即刻止めよ ▼
    ▼ 教育委員は不起立教員の声を聴け ▼


 例年にならえば、今日の教育委員会定例会(9:40傍聴受付、10:00開始)で、入学式での「君が代」斉唱の際に不起立をした教員に対する処分案が承認可決される運びです。
 都庁で働く皆さま、とりわけ教育庁で働く皆さま、「君が代」不起立処分に反対の声をあげて下さい。
 都教委が「君が代」不起立教員の処分を始めて10年が経ちますが、間違った職務命令には従わないと、起立を拒否する教員は毎回います。弾圧されても、子どもたちや社会に責任を持って生きようとする人が存在するということです。
 猪瀬都知事は、「歌いたくないなら起立して口パクやればいい」と言いました。そこには誠実さや信念は微塵もなく、抵抗せずに長いものに巻かれることを勧めます
 恥を知れ!と言いたい。こうした行動の集積が原発事故を起こし、事故が起きた今なお再稼働・原発推進の自民党への投票となっています。猪瀬都知事は抵抗せず、長いものに巻かれる行動様式を、教員だけでなく、子どもたちにも刷り込みたいのでしょうが、それをさせてはならないというのが、「君が代」不起立で抵抗する教員たちです。
 市民が教育委員に宛てた要請書等が全く届いていないことについて、私たちは前回の「都庁前通信」でお知らせしたところです。
 裏面に掲載した要請書は、当会が「都民の声を聴く」担当の教育情報課を通して教育委員に宛てたものです。教育委員諸氏は不起立教員の思いや都民の声を聴かず考えずに、懲戒分限審査会が出した原案を追認するのは止めてほしいと考え、出した要請書です。しかし、これも教育委員に届いていないのでしょう。
 教育委員の皆さん、このチラシを受け取られたならば、ぜひ、不起立した教員の声を聴いてください。
 なお、減給1ヶ月処分が田中さん(板橋特別支援学校)の卒業式での不起立に対し出されましたが、これは昨年1月の最高裁判決でさえ、容認していないものです。
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 =教育情報課に送った要請書=
2013年4月22日
東京都教育委員会
 教育委員長 木村 孟 様
 教育長   比留間 英人 様
河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会
186-0001国立市北1-2-12 山本マンションA号 多摩教組気付

◎ 入学式での「君が代」不起立者を処分するな

 2012年1月16日最高裁は「戒告を超える重い処分は違法」との判断を下した。
 しかし都教委は、12年度卒業式で4回連続となる不起立をした田中聡史さん(板橋特別支援学校)に対し、この判決を反故にし、減給1ヶ月の処分を下した。「戒告では秩序を維持するのに支障をきたすからだ」と説明している。
 「都教委の方針は最高裁判決があろうともすべてに最優先する。この方針に異議を唱えて、不起立を繰り返す教職員は決して許さない。分限免職もありえる」と暗に宣言したとも取れる。
 東京都の長である猪瀬知事は君が代不起立者に関して「歌いたくないなら、起立して口パクやればいい。そんなレベルの話が分からないのは、教師としてふさわしくない。」と述べた。「うそをつけることが教職員の資質だ。君が代なんて歌っているように誤魔化せばいいのだ」。「日の君」についての認識がこの程度だということを図らずも暴露してしまったのだ。
 田中さんは「分限免職になるかよく分かりません。不起立をするのは自分の信条にしたがって行動しているだけです。若いころから人権について学び、そしてその学びを実践で生かし、人権教育に力を注いできました。人権を侵害する君が代の強制に従うわけにはいかないだけです。」と述べている。
 知事と田中さんとどちらに真摯に耳を傾けるべきかは明かではないか。

 都教委は、一昨年まで不起立者に行ってきた7月の「服務事故再発防止研修」を4月上旬に前倒しし、かつその回数も(田中さんの場合)18回と尋常ではない頻度に増やした。明らかに2004年7月23日東京地裁民事19部決定に抵触するものである。
 その内容は毎回同じで、オウムのように「管理職のいうことに忠実にしたがうこと。服務規程に従うこと」と繰り返し、質問しても全く無視だ。これが研修といえるのか。
 これは研修に名を借りた拷問であり、思想転向を迫る何ものでもない。
 都教委こそ権力を振り回し、今まで行ってきた理不尽極まりない教育破壊の蛮行を即刻中止し、不起立者と真摯に向き合い耳を傾けることが急務だ。下記の3項目を要請する。
 1.入学式で不起立した教職員に対しいかなる処分もしないこと。
   とりわけ、板橋特別支援学校の田中聡史さんを処分しないこと
 2.田中さんらに今まで行ってきた理不尽な処分を全て撤回すること
 3.思想転向を迫る「服務事故再発防止研修」なるものをやめること

『根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会』(2013/4/25)
http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/index.html#entry-76290043
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