パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

8月29日、再発防止研修抗議行動報告

2016年09月13日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ☆ 再発防止研修抗議行動 9月15日(木)8:20集合 教職員研修センター前(水道橋)
 ◆ "君が代"不起立に、都教委が転向謀む懲罰イジメ研修
   ~田中教諭の闘い
(週刊新社会)
永野厚男(教育ライター)


研修の違憲性を語る田中さんと支援者たち~都教職員研修センター前で《撮影:筆者》

 2011年春の入学式から今春の卒業式まで連続10回、"君が代"不起立を貫く都立特別支援学校の田中聡史教諭に対し、東京都教育委員会は8月29日朝、今年4回目の"再発防止研修"と称する懲罰研修を強行した。
 3時間半に及ぶ5月11日の都教職員研修センター(以下、センター)での"研修"後、"所属校研修"と称しつつ、田中さんだけは授業・担任業務のある平日午前、センターに呼び出す1時間の"研修"の3回目だ(他の都立高校教諭2人には"所属校"で実施)。
 センター前に60人超の支援者が集う中、被処分者の会の元教諭は、光永功嗣(みつながこうじ)センター総務課長に「授業時間帯に呼び出すなど、教育的配慮を欠く」と抗議。
 澤藤統一郎弁護士は「侵略戦争を唱導した天皇制国家に誤りなしと認めよと言うのか。教室では自らの思想・良心の一切を捨てよ、あるいは児童に面従腹背の生き方を範示せよと言うのか。満身の怒りを込めて抗議する」と発言した。
 "研修"で「今後、公務員としてどう職務を遂行していこうと思うか」「研修内容をどう理解できたか」などの、思想・良心に関わる"問い"に、田中さんは「憲法第15条2項に沿い、権力者の奉仕者ではなく、全体の奉仕者として職務遂行」という趣旨で回答。山田和人(かずと)統括指導主事は「上司の職務命令に従う」と"模範回答"を読み上げるだけだった。
 終了後、田中さんは「明らかに思想・良心の自由に踏み込む内容だ。(都教委・センターは、04年7月の被処分教職員たちの”再発防止研修”執行停止申立に対する)東京地裁・須藤典明裁判長決定(【注】参照)を軽んじることをやっている。教育行政はこのような態度をとるべきではない」と述べた。
 支援者たちは田中さんを、大きな拍手で激励していた。

 【注】 須藤裁判長決定は、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」と断じている。
 ※以上は、永野厚男さん(教育ライター)が『週刊新社会』16年9月13日号執筆記事に、加筆したものです。
コメント    この記事についてブログを書く
« 沖縄辺野古・高江への強権発... | トップ | 9.11「経産省前テント広... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日の丸・君が代関連ニュース」カテゴリの最新記事