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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「よくなる」わずか4%

2006年11月26日 | 平和憲法
テーマ:教育基本法  「よくなる」わずか4%
 「政府案のように教育基本法を変えると日本の教育はよくなると思いますか」

 beモニターのみなさんにこう尋ねると、「よくなる」と答えた人はわずか4%でした。
  ●集計グラフの画像はこちら。
  http://www.be.asahi.com/20061125/W17/images/20061120TBEH0001A.jpg

 教育基本法の改正案が衆議院を通過しました。その一方で、いじめ自殺や、先週この欄で取り上げた必修科目の履修漏れなど学校を舞台にした問題が噴出しています。9月には東京地裁が、日の丸に向かっての起立や君が代斉唱の強要は教育基本法10条に違反するとの判決を下しました。この条文も大幅に改変されようとしています。

 安倍内閣は教育基本法改正案を今国会の最重要法案と位置づけています。しかし、ほとんどの人が改正による効果を期待していません。冒頭の問いの回答は「変わらない」が半数近く、「悪くなる」が約3割に達しました。なぜ最重要になるのでしょう。
  (略)
 愛国心の規定については、回答者全体の61%が政府案の「我が国と郷土を愛する……態度を養う」を、60%が民主党案の「日本を愛する心を涵養(かんよう)し」を法律に掲げることは「不要」と答えました。「愛国心を自然に感じられるような社会にしないといけない」(埼玉、48歳女性)という指摘がありました。

 そもそも現行の教育基本法に不満かどうか尋ねると、不満はないという人が過半数の55%を占めました。不満という人は45%です。

 もっとも、現行の教育基本法を「読んだことがない」と答えた人が50%にのぼり、その比率は不満派も満足派もほぼ同じでした。「ざっと読んだ」という人が38%で、「読んだことがある」と答えた人は12%に過ぎません。

 「読んだことがある」と答えた人に限ると、冒頭の問いに57%が「悪くなる」と答えています。現行法はわずか11条、政府案は18条、民主党案は21条です。じっくり読み比べてみませんか。
(担当 高谷秀男)

『朝日新聞 Be Between』(2006/11/25)
http://www.be.asahi.com/20061125/W17/20061114TBEH0019A.html

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