<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
前回のメールで紹介した▲ 高校生からのメールがまた届きました。
それに対し、(私の意見)をつけて返信しましたので、紹介します。(少し長くなります)
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長文での返信誠に恐れ入ります。
僕たちなりに改めて考え直してみました
まずベルリンオリンピック時のナチスと今の日本を同じように扱うのはナンセンスすぎる。
当時のドイツは民族の存続という大義名分のもとに能動的、積極的に対外膨張をとっていたが、今の日本は周辺諸国の脅威に対応するために受動的に防衛力を増している
また、君が代については、それは一政治家の見解であり国是のように扱って非難するのは違うと思う。
そもそも明治期に国歌選定の際、日本には国家を象徴できる歌がなく、国民誰でも知ってる結婚式の時に歌われる歌を国歌としたので、そのような他意はないのではというのが全体の意見の要約です。
私個人としては、やはり安倍さんが戦争を推し進めようとしているというのはどうも飛躍しているような気がしてなりません。
確証が欲しいので、意見お願いします。
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以下(私の意見)を加えた返信メールです。
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みなさんでいろいろ考えて頂きありがとうございます。
ひとつづつに私の意見を述べたいと思います。
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まずベルリンオリンピック時のナチスと今の日本を同じように扱うのはナンセンスすぎる。
当時のドイツは民族の存続という大義名分のもとに能動的、積極的に対外膨張をとっていたが、今の日本は周辺諸国の脅威に対応するために受動的に防衛力を増している
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(私の意見)
確かに、当時のドイツと現在の日本をそのまま比較することはできません。
その点では「同じように扱うのはナンセンス」と感じられるかもしれません。
しかし、私たちのビラでは、当時のナチスがやっていた軍拡と、オリンピック後の3年目に世界戦争に突入したという歴史から、この間の安倍政権の軍備強化と、「世界一の大会にする」というオリンピック精神からずれた考えから、「2020年の東京五輪もなにか危険な感じがしてきます。」と表現したのです。
これからの4年間にどのように日本と世界が動いていくのかは、まだよくわかりませんが、当時のドイツのオリンピックのようなものになって欲しくないということです。
ですから、私たちの杞憂であれば、それはそれでよいことです。
また、「日本は周辺諸国の脅威に対応するために受動的に防衛力を増している」という点ですが、どこの国でも同じようなことを言って、防衛力を増強し、ついには戦争に発展しています。
ですから、日本国憲法前文では、「平和主義」を掲げ、
しかし、安倍首相は「積極的平和主義」の下、多くの憲法学者によって違憲と言われた「集団的自衛権」を閣議決定し、さらには、世界中に自衛隊を派遣できる「安保法」を強行採決し、内戦の続く南スーダンに「駆けつけ警護」の自衛隊を派遣するまでになりました。
ちなみに、日本が真珠湾攻撃によって第二次世界大戦に突入したのは1941年でしたが、すでにその10年前の1931年には満州事変が起き、当時、多くの政治家たちも「不拡大」を強調していました。
しかし、その思惑ははずれ、どんどん「戦争の泥沼」に入り込んで、最後に1941年の大平洋戦争へとつながっていったのです。
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また、君が代については、それは一政治家の見解であり国是のように扱って非難するのは違うと思う。
そもそも明治期に国歌選定の際、日本には国家を象徴できる歌がなく、国民誰でも知ってる結婚式の時に歌われる歌を国歌としたので、そのような他意はないのでは。
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(私の意見)
私の紹介したのは、「君が代」の歌詞に関する「一政治家」の見解ではなく、当時の内閣総理大臣の見解です。そしてこの見解は現在も生きています。
ところで、「君が代」の歌詞ですが、これはもともと、
40の賀(初老)、50の賀、60の賀(還暦)、70の賀(古希)というときに、
長寿を祈る歌だったようです。
それを明治以降、「わがきみは・・」を「君が代は・・」とし、その「君」は「天皇」であると定め、「君が代」は「天皇陛下のお治めになる御代(時代)」という意味にしたのです。
明治憲法下では「天皇主権」でしたから、こうした意味の歌になったのだと思います。
しかし、戦前「君が代」は一度も法律で国歌と定められたことはありませんでした。
戦後、「国民主権」になったので、多くのところで「君が代」は歌われなくなりました。
しかし、戦後だいぶたって、「戦前の世の中が良かった」という人たちが、次第に「君が代」を広め、ついに1999年に法律で「国歌」としました。
当時多くの人が「国民主権」に反すると言って法制化に反対しました。
ですから、政府は何度も「扱いはこれまでどうり」「強制するものではない」と繰りかえしました。
あれから、17年、「君が代」強制に反対する先生たちが処分され、「君が代」強制反対という事さえも気兼ねするような日本社会になってきました。
歴史は時には逆転する時もあるのですね。
しかし、いずれ「主権者としての自覚を持つ若者たち」が増えれば、日本の歴史はまた前進して行くでしょう。
「国民主権」に見合った新しい「国歌」が生まれるかもしれません。
そういえば、今、「天皇制」についてもいろいろ問題になっていますね。
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私個人としては、やはり安倍さんが戦争を推し進めようとしているというのはどうも飛躍しているような気がしてなりません。
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(私の意見)
安倍さんが積極的に戦争を進めようとしているとは、私も思いません。
しかし、安倍さんのやっている政策は明らかに戦争の方に向いています。
そして、何らかの事件が起き、戦前のように一歩その道に入れば、「不拡大」と言っても止められなくなるのが戦争です。
現在では、アメリカが2001年に「テロとの戦争」を始めましたが、テロはますます広がり、アメリカはその「泥沼」から15年たった今も抜け出せずいます。
そして、そうした間にも、中東では多くの難民が生まれ、悲惨な状況が続いています。
「テロ」を「戦争」でなくすことは出来ないばかりか、ますます悲惨な状況を作り出しているのが現実です。
「集団的自衛権」の名の下に、日本もアメリカと一緒にその「泥沼」に入っていかないか、大変心配です。
しかも犠牲になるのは、政治家ではなく、派遣される無名の若者たちですから。
そして、一方では、戦争をやればもうかる人たちがいることも事実なのです。
その人たちにとっては戦争が続けばそれだけ金儲けができる訳です。
ですから、これが戦争が起きる本当の理由かもしれません。
怖い世の中ですね。
以上です。みなさんによろしくお伝えください。
なお、もう一つのメールについては別途お答えしたいと思います。
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最後の「もう一つのメール」については、改めて紹介したいと思います。
どうやら、何人もの高校生を相手にしているようです。
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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対米従属で「世界征服」を夢想するデマゴギー政治家安倍首相を倒そう!
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・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
前回のメールで紹介した▲ 高校生からのメールがまた届きました。
それに対し、(私の意見)をつけて返信しましたので、紹介します。(少し長くなります)
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長文での返信誠に恐れ入ります。
僕たちなりに改めて考え直してみました
まずベルリンオリンピック時のナチスと今の日本を同じように扱うのはナンセンスすぎる。
当時のドイツは民族の存続という大義名分のもとに能動的、積極的に対外膨張をとっていたが、今の日本は周辺諸国の脅威に対応するために受動的に防衛力を増している
また、君が代については、それは一政治家の見解であり国是のように扱って非難するのは違うと思う。
そもそも明治期に国歌選定の際、日本には国家を象徴できる歌がなく、国民誰でも知ってる結婚式の時に歌われる歌を国歌としたので、そのような他意はないのではというのが全体の意見の要約です。
私個人としては、やはり安倍さんが戦争を推し進めようとしているというのはどうも飛躍しているような気がしてなりません。
確証が欲しいので、意見お願いします。
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以下(私の意見)を加えた返信メールです。
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みなさんでいろいろ考えて頂きありがとうございます。
ひとつづつに私の意見を述べたいと思います。
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まずベルリンオリンピック時のナチスと今の日本を同じように扱うのはナンセンスすぎる。
当時のドイツは民族の存続という大義名分のもとに能動的、積極的に対外膨張をとっていたが、今の日本は周辺諸国の脅威に対応するために受動的に防衛力を増している
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(私の意見)
確かに、当時のドイツと現在の日本をそのまま比較することはできません。
その点では「同じように扱うのはナンセンス」と感じられるかもしれません。
しかし、私たちのビラでは、当時のナチスがやっていた軍拡と、オリンピック後の3年目に世界戦争に突入したという歴史から、この間の安倍政権の軍備強化と、「世界一の大会にする」というオリンピック精神からずれた考えから、「2020年の東京五輪もなにか危険な感じがしてきます。」と表現したのです。
これからの4年間にどのように日本と世界が動いていくのかは、まだよくわかりませんが、当時のドイツのオリンピックのようなものになって欲しくないということです。
ですから、私たちの杞憂であれば、それはそれでよいことです。
また、「日本は周辺諸国の脅威に対応するために受動的に防衛力を増している」という点ですが、どこの国でも同じようなことを言って、防衛力を増強し、ついには戦争に発展しています。
ですから、日本国憲法前文では、「平和主義」を掲げ、
「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、と述べ、第9条では
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生活を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。」
「日本国民は、正義と秩序を基調とする国債平和を誠実に希求し、と述べています。
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」
しかし、安倍首相は「積極的平和主義」の下、多くの憲法学者によって違憲と言われた「集団的自衛権」を閣議決定し、さらには、世界中に自衛隊を派遣できる「安保法」を強行採決し、内戦の続く南スーダンに「駆けつけ警護」の自衛隊を派遣するまでになりました。
ちなみに、日本が真珠湾攻撃によって第二次世界大戦に突入したのは1941年でしたが、すでにその10年前の1931年には満州事変が起き、当時、多くの政治家たちも「不拡大」を強調していました。
しかし、その思惑ははずれ、どんどん「戦争の泥沼」に入り込んで、最後に1941年の大平洋戦争へとつながっていったのです。
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また、君が代については、それは一政治家の見解であり国是のように扱って非難するのは違うと思う。
そもそも明治期に国歌選定の際、日本には国家を象徴できる歌がなく、国民誰でも知ってる結婚式の時に歌われる歌を国歌としたので、そのような他意はないのでは。
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(私の意見)
私の紹介したのは、「君が代」の歌詞に関する「一政治家」の見解ではなく、当時の内閣総理大臣の見解です。そしてこの見解は現在も生きています。
ところで、「君が代」の歌詞ですが、これはもともと、
「わがきみはちよにやちよにさざれいしのいわほとなりてこけのむすまで」というもので、『新撰和歌集』や『和漢朗詠集』などに収められていました。
40の賀(初老)、50の賀、60の賀(還暦)、70の賀(古希)というときに、
長寿を祈る歌だったようです。
それを明治以降、「わがきみは・・」を「君が代は・・」とし、その「君」は「天皇」であると定め、「君が代」は「天皇陛下のお治めになる御代(時代)」という意味にしたのです。
明治憲法下では「天皇主権」でしたから、こうした意味の歌になったのだと思います。
しかし、戦前「君が代」は一度も法律で国歌と定められたことはありませんでした。
戦後、「国民主権」になったので、多くのところで「君が代」は歌われなくなりました。
しかし、戦後だいぶたって、「戦前の世の中が良かった」という人たちが、次第に「君が代」を広め、ついに1999年に法律で「国歌」としました。
当時多くの人が「国民主権」に反すると言って法制化に反対しました。
ですから、政府は何度も「扱いはこれまでどうり」「強制するものではない」と繰りかえしました。
あれから、17年、「君が代」強制に反対する先生たちが処分され、「君が代」強制反対という事さえも気兼ねするような日本社会になってきました。
歴史は時には逆転する時もあるのですね。
しかし、いずれ「主権者としての自覚を持つ若者たち」が増えれば、日本の歴史はまた前進して行くでしょう。
「国民主権」に見合った新しい「国歌」が生まれるかもしれません。
そういえば、今、「天皇制」についてもいろいろ問題になっていますね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私個人としては、やはり安倍さんが戦争を推し進めようとしているというのはどうも飛躍しているような気がしてなりません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(私の意見)
安倍さんが積極的に戦争を進めようとしているとは、私も思いません。
しかし、安倍さんのやっている政策は明らかに戦争の方に向いています。
そして、何らかの事件が起き、戦前のように一歩その道に入れば、「不拡大」と言っても止められなくなるのが戦争です。
現在では、アメリカが2001年に「テロとの戦争」を始めましたが、テロはますます広がり、アメリカはその「泥沼」から15年たった今も抜け出せずいます。
そして、そうした間にも、中東では多くの難民が生まれ、悲惨な状況が続いています。
「テロ」を「戦争」でなくすことは出来ないばかりか、ますます悲惨な状況を作り出しているのが現実です。
「集団的自衛権」の名の下に、日本もアメリカと一緒にその「泥沼」に入っていかないか、大変心配です。
しかも犠牲になるのは、政治家ではなく、派遣される無名の若者たちですから。
そして、一方では、戦争をやればもうかる人たちがいることも事実なのです。
その人たちにとっては戦争が続けばそれだけ金儲けができる訳です。
ですから、これが戦争が起きる本当の理由かもしれません。
怖い世の中ですね。
以上です。みなさんによろしくお伝えください。
なお、もう一つのメールについては別途お答えしたいと思います。
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最後の「もう一つのメール」については、改めて紹介したいと思います。
どうやら、何人もの高校生を相手にしているようです。
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【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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東京五輪に 【国旗も国歌も必要ない】(ビートたけし)
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