《2012「10・20集会」資料から》
◎ 「10・20集会」へのメツセージ
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本日の集会に参加された皆様に対し、連帯のメッセージを送らせていただきます。私が日弁連会長当時、君が代斉唱時の起立・斉唱強制問題に関し、次にあげる7本の日弁連会長声明を出しています。
①「国旗・国歌」を強制する都教委通達を合憲とした東京高裁判決(2011.1.28)に対する会長声明(2011.2.9)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110209.html
②公立学校教職員に君が代斉唱の際に起立・斉唱を強制する大阪府条例案提出に関する会長声明(2011.5.26)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110526.html
③卒業式の国歌斉唱時の不起立を理由とする元都立高校教諭の再雇用拒否を合憲とした最高裁判決(2011.5.30)に対する会長声明(2011.6.3)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110603_2.html
④君が代斉唱時の不起立を理由に再雇用拒否された元都立高校教諭らの国賠請求訴訟の上告棄却判決(2011.6.6)に対する会長声明(2011.6.10)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110610.html
⑤君が代斉曝時の不起立を理由に戒告処分を受けた都立中学校教諭らの処分取消・国賠請求訴訟の上告棄却判決(2011.6.14)に対する会長声明(2011.6.23)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110623.html
⑥卒業式の国歌斉唱時における着席を呼びかけた行為を威力業務妨害として有罪とした最高裁判決〈2011.7.7)に対する会長声明(2011.8.5)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110805_2.html
⑦君が代斉唱時の不起立等を理由とした懲戒処分取消等請求訴訟の最高裁判決(2012.1.16)に対する会長声明(2012.1.19)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120119.html
いずれの会長声明も、個人の内心の精神的活動は外部に表出される行為と密接に関係しているものであり、自己の思想・良心を守るためにとる拒否の外部的行為は憲法19条の思想・良心の自由の保障対象となること、君が代については、大日本帝国憲法下において天皇主権の象徴として用いられた歴史的経緯に照らし、現在においても君が代を歌うこと自体が自らの思想・艮心の自由に抵触し抵抗があると考える国民が少なからず存在しており、こうした考え方も同条により憲法上の保護を受けるものと解されることを指摘し、卒業式等において君が代の起立・斉唱を強制することは、憲法の思想・良心の自由を侵害するものであるとの観点から、最高裁や東京高裁の判決、大阪府条例案を厳しく批判する内容の会長声明となっています。
また、日弁連は、本年10月5日、佐賀市で開催された第55回人権擁護大会において、「子どもの尊厳を尊重し、学習権を保障するため、教育統制と競争主義的な教育の見直しを求める決議」(リンク)を圧倒的多数で採択しています。
この中で教師に対する思想・良心の自由に関する統制は、全ての子どもの学習権・発達成長権を決定的に損なうおそれがあり、日本の教育の将来に大きな禍根を残すものであると指摘しています。
学校に自由と人権を取り戻す皆様の闘いは、同時に憲法の人権保障の観点から立法と行政をチェックする本来の司法を取り戻す司法改革の闘いでもあると考えています。
本日の集会が実り多い集会となるとともに、皆様の闘いが更に前進することを心より祈念するものです。
◎ 「10・20集会」へのメツセージ
前日弁連会長 弁護士 宇都宮健児
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本日の集会に参加された皆様に対し、連帯のメッセージを送らせていただきます。私が日弁連会長当時、君が代斉唱時の起立・斉唱強制問題に関し、次にあげる7本の日弁連会長声明を出しています。
①「国旗・国歌」を強制する都教委通達を合憲とした東京高裁判決(2011.1.28)に対する会長声明(2011.2.9)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110209.html
②公立学校教職員に君が代斉唱の際に起立・斉唱を強制する大阪府条例案提出に関する会長声明(2011.5.26)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110526.html
③卒業式の国歌斉唱時の不起立を理由とする元都立高校教諭の再雇用拒否を合憲とした最高裁判決(2011.5.30)に対する会長声明(2011.6.3)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110603_2.html
④君が代斉唱時の不起立を理由に再雇用拒否された元都立高校教諭らの国賠請求訴訟の上告棄却判決(2011.6.6)に対する会長声明(2011.6.10)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110610.html
⑤君が代斉曝時の不起立を理由に戒告処分を受けた都立中学校教諭らの処分取消・国賠請求訴訟の上告棄却判決(2011.6.14)に対する会長声明(2011.6.23)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110623.html
⑥卒業式の国歌斉唱時における着席を呼びかけた行為を威力業務妨害として有罪とした最高裁判決〈2011.7.7)に対する会長声明(2011.8.5)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2011/110805_2.html
⑦君が代斉唱時の不起立等を理由とした懲戒処分取消等請求訴訟の最高裁判決(2012.1.16)に対する会長声明(2012.1.19)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120119.html
いずれの会長声明も、個人の内心の精神的活動は外部に表出される行為と密接に関係しているものであり、自己の思想・良心を守るためにとる拒否の外部的行為は憲法19条の思想・良心の自由の保障対象となること、君が代については、大日本帝国憲法下において天皇主権の象徴として用いられた歴史的経緯に照らし、現在においても君が代を歌うこと自体が自らの思想・艮心の自由に抵触し抵抗があると考える国民が少なからず存在しており、こうした考え方も同条により憲法上の保護を受けるものと解されることを指摘し、卒業式等において君が代の起立・斉唱を強制することは、憲法の思想・良心の自由を侵害するものであるとの観点から、最高裁や東京高裁の判決、大阪府条例案を厳しく批判する内容の会長声明となっています。
また、日弁連は、本年10月5日、佐賀市で開催された第55回人権擁護大会において、「子どもの尊厳を尊重し、学習権を保障するため、教育統制と競争主義的な教育の見直しを求める決議」(リンク)を圧倒的多数で採択しています。
この中で教師に対する思想・良心の自由に関する統制は、全ての子どもの学習権・発達成長権を決定的に損なうおそれがあり、日本の教育の将来に大きな禍根を残すものであると指摘しています。
学校に自由と人権を取り戻す皆様の闘いは、同時に憲法の人権保障の観点から立法と行政をチェックする本来の司法を取り戻す司法改革の闘いでもあると考えています。
本日の集会が実り多い集会となるとともに、皆様の闘いが更に前進することを心より祈念するものです。
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