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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

言い換えて「偽装」、「防衛省」も「反撃省」に名称変更?

2022年04月28日 | 平和憲法
 ◆ 「防衛」から「反撃」へ (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 退却転戦と言い換えたのは日本帝国陸軍の作戦だった。
 敗戦終戦とした政府も、負けを認めたくない負け惜しみ。そのころ、ブラジル移民の間には、故国の敗戦を認めない「勝ち組」というのがあったそうだ。
 原発事故はアンダーコントロール。十一年たっても続くウソだ。
 侵略を「軍事行動」ど言い抜けたのも罪が大きい。「赤ずきんちゃん」のおばあさんを食べた、狼(おおかみ)のような狡猾(こうかつ)な偽装だ。
 さて、自民党の安全保障調査会(会長=小野寺五典元防衛相)は、敵国の「敵基地攻撃能力」の保有を検討すると決定した。つまりは弾道ミサイルの基地をミサイルで反撃する方針で「指揮統制機能等も含む」。
 このため、これから防衛費を倍増の十兆円にふやす。
 ミサイルを撃ち合う戦争が続いている。
 このどさくさに自衛隊にも敵基地攻撃の弾道ミサイルを装備させようとする。核を共有しようという極論もある。
 そして「攻撃能力」「反撃能力」に変えた。
 「専守防衛」から「専守反撃」に変えても、憲法九条をクリアできるのか。
 防衛省を反撃省に変えても平和憲法か。

 ロシア軍の攻撃はさらに激しくなりそうだ。戦争の長期化も予想されている。
 和平、停戦を望む国際世論はまだ力弱く死者はふえるばかりだ。
 それを奇貨として防衛予算を倍増させ巨大な兵器を購入、開発しようとするのか。

『東京新聞』(2022年4月26日【本音のコラム】)

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