◆ 福島事故を忘れない
平然と、というか、常識に逆らってというか、九州のひとたちが「前震」「本震」「余震」の襲来に生活を破壊され、恐怖に夜も眠れずにいるのに、九州電力は「川内原発異常なし」と豪語して運転しつづけている。まるで日本を破滅させた旧軍部の無責任。蛮勇だ。
「熊本連続大地震」は、地震予知の専門家が「経験則から外れている」というほどの「想定外」である。地下での活動が強まって地震が誘発されている、との説もある。
日本には未知の地震帯がまだ多くあるといわれている。神ならぬ身の菅義偉官房長官、「現状において停止する必要がない」とのご託宣を下した。住民の安全を本気で心配するなら、地震が収まるまで、止めて様子をみよう、とする愚直さが必要でしょう。
川内原発の再稼働は、事故時の避難計画が机上の空論でしかない。事故対策を指揮する「免震重要棟」もない。それでも規制委員会が許可したいわく付きの原発である。
このような蛮行が許されているのは、だれも福島原発事故の責任をとっていないからだ。
住民の再稼働差し止め仮処分申請を認めなかった福岡高裁は、危険性の「社会通念」を基準とする、という。それなら危機意識はちまたに満ちている。
わたしたちは「異常があってからでは遅い」として、川内原発即時停止を求める要請書を九電にだした。
『東京新聞』(2016/4/19【本音のコラム】)
※川内原発即時停止を求める要請書
鎌田 慧(ルポライター)
平然と、というか、常識に逆らってというか、九州のひとたちが「前震」「本震」「余震」の襲来に生活を破壊され、恐怖に夜も眠れずにいるのに、九州電力は「川内原発異常なし」と豪語して運転しつづけている。まるで日本を破滅させた旧軍部の無責任。蛮勇だ。
「熊本連続大地震」は、地震予知の専門家が「経験則から外れている」というほどの「想定外」である。地下での活動が強まって地震が誘発されている、との説もある。
日本には未知の地震帯がまだ多くあるといわれている。神ならぬ身の菅義偉官房長官、「現状において停止する必要がない」とのご託宣を下した。住民の安全を本気で心配するなら、地震が収まるまで、止めて様子をみよう、とする愚直さが必要でしょう。
川内原発の再稼働は、事故時の避難計画が机上の空論でしかない。事故対策を指揮する「免震重要棟」もない。それでも規制委員会が許可したいわく付きの原発である。
このような蛮行が許されているのは、だれも福島原発事故の責任をとっていないからだ。
住民の再稼働差し止め仮処分申請を認めなかった福岡高裁は、危険性の「社会通念」を基準とする、という。それなら危機意識はちまたに満ちている。
わたしたちは「異常があってからでは遅い」として、川内原発即時停止を求める要請書を九電にだした。
『東京新聞』(2016/4/19【本音のコラム】)
※川内原発即時停止を求める要請書
落合恵子 (作家)
鎌田 慧 (ジャーナリスト)
澤地久枝 (作家)
広河隆一 (フォトジャーナリスト)
広瀬 隆 (作家)
山田和花(のどか)(SEALDs)
川内原発の即時停止を求める有志の会
連絡先 東京都世田谷区松原1-37-19-401 広河隆一事務所 気付
2016年4月16日
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