東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ <速報>入学式、3名が処分/再発防止研修受講命令
◆ 都教委、入学式処分の発令を強行
4月25日、東京都教育委員会(都教委)は、定例会を開催してこの4月の入学式での「君が代」斉唱時の不起立を理由に都立学校の教職員3名(高校2名、特別支援学校1名)の懲戒処分を決定し、本日26日該当者に処分を発令しました。
◆ 処分内容、処分者数
都教委ホームページ及び被処分者の会の調査による処分の内訳などは以下の通りです。
<入学式の処分の内訳> ( )内は近藤による注釈
1.都立大森高校 戒告(不起立処分2回目)
2.都立大森高校 戒告(不起立処分1回目)
3.都立板橋特別支援学校 減給10分の1・1月(不起立処分5回目)
計3名
*都立大森高校の2名はいずれも新1年生担任。
都教委HP
<入学式における職務命令違反に係る懲戒処分について>
↓
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/hukumujiko/130426.pdf
これは3月卒業式での教職員6名の処分に続くもので、これにより卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する東京都教育委員会通達(2003年10月23日付通達、以下10・23通達)による処分者数は延べ450名になりました。
この処分に対して、被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団は、「入学式における『日の丸・君が代』不当処分に抗議する声明」を発表しましたので下に貼り付けます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4月25日、東京都教育委員会(都教委)は定例会を開催し、入学式での「君が代」斉唱時の不起立を理由に都立学校の3名の教職員の懲戒処分を決定し、4月26日、該当者に対する処分発令を強行した(高校2名・戒告、特別支援学校1名・減給10分の1・1月)。これは3月卒業式での教職員6名の処分に続くもので、これにより卒業式、入学式などで「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年)に基づく懲戒処分の数は延べ450名となった。私たちは、不当な処分発令に満身の怒りを込めて抗議し、その撤回を求めるものである。
加えて、都教委は、東京都の「裁量権の逸脱・濫用」であるとして減給処分を取り消した2012年1月16日の最高裁判決に反して、卒業式に続き特別支援学校教員(不起立処分5回目)に対して減給1月の処分発令を強行した。これは最高裁判決の趣旨を無視する暴挙であり、断じて許すことはできない。
また、都教委は、被処分者を対象に5月8日に「服務事故再発防止研修」を実施することを決め、受講命令を発令した。この「研修」は、センター研修2回(各200分)と長期にわたる所属校研修を被処分者(受講者)に課し、精神的・物理的圧迫により、執拗に追い詰め「思想改造」を迫るものであり、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」とした東京地裁民事19部決定(2004年7月23日)に反するものである。
私たちは、都教委に対する「都教育庁関係部署(人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課など)の責任ある職員と該当者及び被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を研修実施予定日の前に設定すること」との申し入れ(4月18日)を無視して強行発令された憲法違反の再発防止研修の即時中止を要求するものである。
上記最高裁判決は、起立斉唱・ピアノ伴奏を命ずる職務命令が「思想及び良心の自由」の「間接的制約」であることを認め、減給以上の処分については、「戒告を超えてより重い減給以上の処分を選択することについては,本件事案の性質等を踏まえた慎重な考慮が必要」「処分が重きに失し、社会観念上著しく妥当を欠き、懲戒権者の裁量権の範囲を超え、違法」として減給1ヶ月の懲戒処分を取り消した。最高裁が、都教委による従来の累積加重処分に歯止めをかけたのである。その後の東京高裁、東京地裁の同種事件の判決でも、減給・停職処分取消の判決が相次いでいる。
戒告処分についても、私たちの主張を全面的に認めた宮川光治裁判官の反対意見の他、多数意見も「裁量権の範囲内における当不当の問題として論ずる余地がある」と述べており、無条件で戒告処分を認めたものではない。
同最高裁判決及び予防訴訟最高裁判決(2012年2月9日)で桜井龍子裁判官や横田尤孝裁判官は、硬直化した処分行政による教育環境の悪化を危惧して、「適切妥当な解決のための具体的な方策を見いだすよう最大限の努力」を求めるなどの補足意見を述べている。
にもかかわらず、都教委は、最高裁判決、地裁・高裁判決を無視して、原告団・弁護団との「話し合い」をも拒否して問題解決のための努力を放棄する一方、今年の卒業式・入学式でも減給を含む教職員の処分及び再発防止研修を強行しているのである。
今、憲法96条の改憲手続きの改悪を突破口に、憲法に「国防軍」や国旗・国歌の尊重義務規定などを明記して、この国を「戦争ができる国」にしようとする憲法改悪の動きが加速している。学校での「日の丸・君が代」強制はこの先取りに他ならない。私たちは、都教委の「暴走」をやめさせ、自由で民主的な教育を甦らせ、生徒が主人公の学校を取り戻すため、「日の丸・君が代」強制に反対し、全国の仲間と連帯して不当処分撤回まで闘い抜く決意である。「教え子を再び戦場に送らない」ために!
2013年4月26日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
共同代表 岩木 俊一 星野 直之
連絡先:事務局長 近藤 徹 携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
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◆ 入学式処分者対象・再発防止研修抗議・該当者支援行動へ!
「再発防止研修」の強行に抗議!「イジメ研修」をやめろ!
都教委は、入学式での不起立で処分を受けた教職員3名を対象に「再発防止研修」を強行しようとしています。
被処分者の会は、当日、抗議・支援行動を展開します。多くの皆さんの参加を呼びかけます。
★ 再発防止研修抗議・該当者支援行動
●報道関係者の取材歓迎!
*早朝からの行動ですが、ご協力を!
5月8日(水)東京都教職員研修センター前
(JR水道橋東口、地下鉄水道橋 都立工芸高校隣)
8時20分 集合・行動開始
8時35分弁護団申し入れ
8時50分該当者(受講者)入場、激励行動
12時30分頃(予定) 研修終了後、該当者激励行動
*呼びかけ:被処分者の会
◆東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁要請署名にご協力をお願いします。
命令と服従による東京の異常な教育を変え、一人一人が尊重され、学ぶこと・教えることが楽しいと思える学校を取り戻そうと裁判で闘っています。「イジメ」が社会問題になっていますが、最高裁で勝利して、憲法が保障する人権が尊重される学校にしたいと願っています。
憲法に「国防軍」や国旗・国歌の尊重・義務規定などを明記して、この国を「戦争ができる国」にしようとする憲法改悪の動きが強まっています。学校での「日の丸・君が代」強制はこの先取りに他なりません。
署名用紙は被処分者の会ホームページからダウンロードできます。
↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
*お手数ですが、集めた署名は署名用紙記載の宛先まで返送してください。
東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁要請署名をアップしました。
最高裁判決全文、高裁判決全文、各種声明文、行動予定、資料等入手可能。
************
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(4月23日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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(転送・転載歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。
◆ <速報>入学式、3名が処分/再発防止研修受講命令
◆ 都教委、入学式処分の発令を強行
4月25日、東京都教育委員会(都教委)は、定例会を開催してこの4月の入学式での「君が代」斉唱時の不起立を理由に都立学校の教職員3名(高校2名、特別支援学校1名)の懲戒処分を決定し、本日26日該当者に処分を発令しました。
◆ 処分内容、処分者数
都教委ホームページ及び被処分者の会の調査による処分の内訳などは以下の通りです。
<入学式の処分の内訳> ( )内は近藤による注釈
1.都立大森高校 戒告(不起立処分2回目)
2.都立大森高校 戒告(不起立処分1回目)
3.都立板橋特別支援学校 減給10分の1・1月(不起立処分5回目)
計3名
*都立大森高校の2名はいずれも新1年生担任。
都教委HP
<入学式における職務命令違反に係る懲戒処分について>
↓
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/p_gakko/hukumujiko/130426.pdf
これは3月卒業式での教職員6名の処分に続くもので、これにより卒業式・入学式などで「日の丸・君が代」を強制する東京都教育委員会通達(2003年10月23日付通達、以下10・23通達)による処分者数は延べ450名になりました。
この処分に対して、被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団は、「入学式における『日の丸・君が代』不当処分に抗議する声明」を発表しましたので下に貼り付けます。
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◎ 入学式における「日の丸・君が代」不当処分に抗議する声明
4月25日、東京都教育委員会(都教委)は定例会を開催し、入学式での「君が代」斉唱時の不起立を理由に都立学校の3名の教職員の懲戒処分を決定し、4月26日、該当者に対する処分発令を強行した(高校2名・戒告、特別支援学校1名・減給10分の1・1月)。これは3月卒業式での教職員6名の処分に続くもので、これにより卒業式、入学式などで「日の丸・君が代」を強制する10・23通達(2003年)に基づく懲戒処分の数は延べ450名となった。私たちは、不当な処分発令に満身の怒りを込めて抗議し、その撤回を求めるものである。
加えて、都教委は、東京都の「裁量権の逸脱・濫用」であるとして減給処分を取り消した2012年1月16日の最高裁判決に反して、卒業式に続き特別支援学校教員(不起立処分5回目)に対して減給1月の処分発令を強行した。これは最高裁判決の趣旨を無視する暴挙であり、断じて許すことはできない。
また、都教委は、被処分者を対象に5月8日に「服務事故再発防止研修」を実施することを決め、受講命令を発令した。この「研修」は、センター研修2回(各200分)と長期にわたる所属校研修を被処分者(受講者)に課し、精神的・物理的圧迫により、執拗に追い詰め「思想改造」を迫るものであり、「繰り返し同一内容の研修を受けさせ、自己の非を認めさせようとするなど、公務員個人の内心の自由に踏み込み、著しい精神的苦痛を与える程度に至るものであれば、そのような研修や研修命令は合理的に許容される範囲を超えるものとして違憲違法の問題を生じる可能性があるといわなければならない」とした東京地裁民事19部決定(2004年7月23日)に反するものである。
私たちは、都教委に対する「都教育庁関係部署(人事部職員課、教職員研修センター研修部教育経営課など)の責任ある職員と該当者及び被処分者の会・同弁護団との話し合いの場を研修実施予定日の前に設定すること」との申し入れ(4月18日)を無視して強行発令された憲法違反の再発防止研修の即時中止を要求するものである。
上記最高裁判決は、起立斉唱・ピアノ伴奏を命ずる職務命令が「思想及び良心の自由」の「間接的制約」であることを認め、減給以上の処分については、「戒告を超えてより重い減給以上の処分を選択することについては,本件事案の性質等を踏まえた慎重な考慮が必要」「処分が重きに失し、社会観念上著しく妥当を欠き、懲戒権者の裁量権の範囲を超え、違法」として減給1ヶ月の懲戒処分を取り消した。最高裁が、都教委による従来の累積加重処分に歯止めをかけたのである。その後の東京高裁、東京地裁の同種事件の判決でも、減給・停職処分取消の判決が相次いでいる。
戒告処分についても、私たちの主張を全面的に認めた宮川光治裁判官の反対意見の他、多数意見も「裁量権の範囲内における当不当の問題として論ずる余地がある」と述べており、無条件で戒告処分を認めたものではない。
同最高裁判決及び予防訴訟最高裁判決(2012年2月9日)で桜井龍子裁判官や横田尤孝裁判官は、硬直化した処分行政による教育環境の悪化を危惧して、「適切妥当な解決のための具体的な方策を見いだすよう最大限の努力」を求めるなどの補足意見を述べている。
にもかかわらず、都教委は、最高裁判決、地裁・高裁判決を無視して、原告団・弁護団との「話し合い」をも拒否して問題解決のための努力を放棄する一方、今年の卒業式・入学式でも減給を含む教職員の処分及び再発防止研修を強行しているのである。
今、憲法96条の改憲手続きの改悪を突破口に、憲法に「国防軍」や国旗・国歌の尊重義務規定などを明記して、この国を「戦争ができる国」にしようとする憲法改悪の動きが加速している。学校での「日の丸・君が代」強制はこの先取りに他ならない。私たちは、都教委の「暴走」をやめさせ、自由で民主的な教育を甦らせ、生徒が主人公の学校を取り戻すため、「日の丸・君が代」強制に反対し、全国の仲間と連帯して不当処分撤回まで闘い抜く決意である。「教え子を再び戦場に送らない」ために!
2013年4月26日
「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団
共同代表 岩木 俊一 星野 直之
連絡先:事務局長 近藤 徹 携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
◆ 入学式処分者対象・再発防止研修抗議・該当者支援行動へ!
「再発防止研修」の強行に抗議!「イジメ研修」をやめろ!
都教委は、入学式での不起立で処分を受けた教職員3名を対象に「再発防止研修」を強行しようとしています。
被処分者の会は、当日、抗議・支援行動を展開します。多くの皆さんの参加を呼びかけます。
★ 再発防止研修抗議・該当者支援行動
●報道関係者の取材歓迎!
*早朝からの行動ですが、ご協力を!
5月8日(水)東京都教職員研修センター前
(JR水道橋東口、地下鉄水道橋 都立工芸高校隣)
8時20分 集合・行動開始
8時35分弁護団申し入れ
8時50分該当者(受講者)入場、激励行動
12時30分頃(予定) 研修終了後、該当者激励行動
*呼びかけ:被処分者の会
◆東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁要請署名にご協力をお願いします。
命令と服従による東京の異常な教育を変え、一人一人が尊重され、学ぶこと・教えることが楽しいと思える学校を取り戻そうと裁判で闘っています。「イジメ」が社会問題になっていますが、最高裁で勝利して、憲法が保障する人権が尊重される学校にしたいと願っています。
憲法に「国防軍」や国旗・国歌の尊重・義務規定などを明記して、この国を「戦争ができる国」にしようとする憲法改悪の動きが強まっています。学校での「日の丸・君が代」強制はこの先取りに他なりません。
署名用紙は被処分者の会ホームページからダウンロードできます。
↓
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
*お手数ですが、集めた署名は署名用紙記載の宛先まで返送してください。
東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁要請署名をアップしました。
最高裁判決全文、高裁判決全文、各種声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(4月23日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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