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「君が代」歌わず再任用拒否 東京高裁が控訴棄却

2010年09月10日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 ▼ 「君が代」歌わず再任用拒否 東京高裁が控訴棄却
永野厚男・教育ライター

 在日韓国・朝鮮人や中国帰国者の生徒が多く在籍する都立南葛飾高校定時制(南葛定)教諭として、長年人権教育に取り組み、10・23通達直後の卒業式で「校長による『起立し君が代を斉唱せよ』との職務命令に違反し、戒告処分を受けた」との理由で、定年退職後の再任用を都教育委員会に拒否された木川恭さんが、“不合格”撤回を求めた裁判で一九日、東京高裁(園尾隆司裁判長)は控訴棄却の不当判決を出した。
 判決は「地方公務員法の一部改定(〇一年四月施行)で創設した再任用制度は、再雇用制度(東京では一九八五年四月実施)と異なり、一般職公務員の定員内で任用し、辞令書の交付により採用の効力が生じる」との理由で、「選考過程での不合格通知は、権利義務を形成しないし、再任用されるという期待権も認められない」と、都教委の主張通りの判断。
 「生徒、父兄、来賓の大多数が起立する中で、一部の教職員が起立しないことは、出席者に違和感を与え、式典の厳粛さを大きく害することであり、都教委の不合格判定を不合理、裁量権の逸脱・濫用ということはできない」と断じた。
 南葛定の元教員・保護者らは「式では、生徒はもちろん保護者らもほとんどが起立しなかった。判決は、この事実に反する」と発言。
 一日も早く教壇に戻せと、一円の慰謝料を求め提訴した木川さんは学習指導要領が憲法より上位にある現実を変えていく」と、最高裁への上告を表明した。
『週刊金曜日』(2010/8/27【金曜アンテナ】)
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=1322

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