《週刊新社会【たんこぶ】第544・545回》
◆ 女性国会議員の狂気
辛淑玉(シン・スゴ)
杉田水脈の、LGBTは「生産性がない」から税金を投入すべきではないという主張が『新潮45』に掲載された。杉田水脈は、安倍晋三に気に入られ、絶対に落選しない自民党の比例単独枠トップに入れてもらって当選した衆院議員である。
杉田の言葉は、ナチスの民族絶滅計画の幕開けとなったT4作戦のスローガンと同じだ。当時のポスターには、「この遺伝的欠陥を持つ人間の一生に6万ライヒマルクもかかる。それは他ならぬ君の金だ。考えろ」と書かれていた。そして、精神病患者の「安楽死」から、共産党員、ロマ民族、性的少数者、障害者、ユダヤ人のジェノサイトへと進んだ。
その杉田は、恐ろしいことに「差別問題に関する特命委員会」委員でもある。
国連の人権委員会では「会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」と自身のプログに書き込んでいる。
沖縄の極右カルトと「辛淑玉氏等在日朝鮮人による反日反米工作を糾弾する国民集会」を開催した一人でもある。
多くの人には、BBCで放映された番組の中で伊藤詩織さんを嘲笑した場面が印象に残っているだろう。
彼女の一貫したレイシストぶりは「在日特権」を叫ぶ姿を見ても一目瞭然だ。
7月27日、杉田発言に対する自民党前抗議には約5千名が集まったが、自民党は当初LGBT当事者の区議らの抗議声明すら受取りを拒否した。(最終的には受取り。)杉田の発言は自民党の総意だからだろう。
それにしても、自民党議員の女たちの醜さは群を抜いている。
上川陽子法務大臣は、死刑執行命令にサインした後、「赤坂自民亭」で宴会に興じていた。これには死刑存置派の友人ですら身震いしている。「政治家の質の問題ではない。人間として根本的なところが間違っている」と。
折しも、19名が殺害された相模原事件と同じ日にも死刑が執行された。この事件の犯人植松聖は、「自分が殺したのは人間ではない」と今も主張する。
彼が、安倍首相に褒められると思って犯行に及んだことは、事前に手紙を送っていたことからも明らかだ。
安倍政権の酷さは、自民党女性議員の姿に顕著に現れている。
○ 上川陽子法務大臣は、死刑執行命令にサインした後、「赤坂自民亭」で女将を気取って騒いだ。
○ 稲田朋美元防衛大臣は、日報問題で「現実把握せずに答弁し続けていた」と、サラッと言ってのけた。
○ 片山さつきの生活保護バッシング、
○ 高市早苗の「電波停止」発言、
○ ドリルで証拠隠滅した小渕優子の開き直り、
○ 山谷えり子の性教育バッシングや在特会との蜜月写真、
○ 今井絵理子の選挙時アンケートへの無回答、
○ 三原じゅん子の「八紘一宇」「神武天皇は実在の人物」発言、
○ 丸川珠代の辻元清美議員へのデマ攻撃と、挙げればキリがない。
○ 杉田水脈の「生産性のないものに税金を使うな」発言に呼応するかのような、小野田紀美の「義務を果たしていれば権利を主張して良いと思う」という無知丸出しの発言。
基本的人権の意味すら理解していない女性議員のオンパレードである。
安倍政権の望む言葉を次々と放つ彼女たちは、いったい何を競っているのだろうか。
おそらく、安倍晋三のご寵愛だろう。なぜならその姿が、奴隷制時代の米南部の、奴隷主の妻たちとそっくりだからだ。
多くの奴隷たちは、花嫁さんが来れば少しはムチ打ちや暴行殺戮(さつりく)が減るのではないかと期待したが、期待はことごとく裏切られた。
南部で資産家に嫁いだ女性たちは、奴隷に対して、競って主人よりも酷い仕打ちをした。奴隷をいかに酷く扱い、殺さない程度に締め上げるか。妻たちはそれが、夫の心を掴み続けるための技であることを学習するからだ。
主人のお眼鏡にかなわない「妻」には、お仕置きが待っている。いま、野田聖子が叩かれているのはその一例なのだろう。
国民には死刑という見せしめ。
嘘をつき通した官僚には栄転というご褒美。
そして、ルールを無視して開き直るその態度が、社会の末端まで染み渡っている。
この間通過した法案を見ていると、改めて、国民は「奴隷」であり使い捨ての「消耗品」なのだと思えてならない。
この奴隷は、いつ目覚めるのだろうか。
『週刊新社会』(2018年8月21日、28日)
◆ 女性国会議員の狂気
辛淑玉(シン・スゴ)
杉田水脈の、LGBTは「生産性がない」から税金を投入すべきではないという主張が『新潮45』に掲載された。杉田水脈は、安倍晋三に気に入られ、絶対に落選しない自民党の比例単独枠トップに入れてもらって当選した衆院議員である。
杉田の言葉は、ナチスの民族絶滅計画の幕開けとなったT4作戦のスローガンと同じだ。当時のポスターには、「この遺伝的欠陥を持つ人間の一生に6万ライヒマルクもかかる。それは他ならぬ君の金だ。考えろ」と書かれていた。そして、精神病患者の「安楽死」から、共産党員、ロマ民族、性的少数者、障害者、ユダヤ人のジェノサイトへと進んだ。
その杉田は、恐ろしいことに「差別問題に関する特命委員会」委員でもある。
国連の人権委員会では「会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」と自身のプログに書き込んでいる。
沖縄の極右カルトと「辛淑玉氏等在日朝鮮人による反日反米工作を糾弾する国民集会」を開催した一人でもある。
多くの人には、BBCで放映された番組の中で伊藤詩織さんを嘲笑した場面が印象に残っているだろう。
彼女の一貫したレイシストぶりは「在日特権」を叫ぶ姿を見ても一目瞭然だ。
7月27日、杉田発言に対する自民党前抗議には約5千名が集まったが、自民党は当初LGBT当事者の区議らの抗議声明すら受取りを拒否した。(最終的には受取り。)杉田の発言は自民党の総意だからだろう。
それにしても、自民党議員の女たちの醜さは群を抜いている。
上川陽子法務大臣は、死刑執行命令にサインした後、「赤坂自民亭」で宴会に興じていた。これには死刑存置派の友人ですら身震いしている。「政治家の質の問題ではない。人間として根本的なところが間違っている」と。
折しも、19名が殺害された相模原事件と同じ日にも死刑が執行された。この事件の犯人植松聖は、「自分が殺したのは人間ではない」と今も主張する。
彼が、安倍首相に褒められると思って犯行に及んだことは、事前に手紙を送っていたことからも明らかだ。
安倍政権の酷さは、自民党女性議員の姿に顕著に現れている。
○ 上川陽子法務大臣は、死刑執行命令にサインした後、「赤坂自民亭」で女将を気取って騒いだ。
○ 稲田朋美元防衛大臣は、日報問題で「現実把握せずに答弁し続けていた」と、サラッと言ってのけた。
○ 片山さつきの生活保護バッシング、
○ 高市早苗の「電波停止」発言、
○ ドリルで証拠隠滅した小渕優子の開き直り、
○ 山谷えり子の性教育バッシングや在特会との蜜月写真、
○ 今井絵理子の選挙時アンケートへの無回答、
○ 三原じゅん子の「八紘一宇」「神武天皇は実在の人物」発言、
○ 丸川珠代の辻元清美議員へのデマ攻撃と、挙げればキリがない。
○ 杉田水脈の「生産性のないものに税金を使うな」発言に呼応するかのような、小野田紀美の「義務を果たしていれば権利を主張して良いと思う」という無知丸出しの発言。
基本的人権の意味すら理解していない女性議員のオンパレードである。
安倍政権の望む言葉を次々と放つ彼女たちは、いったい何を競っているのだろうか。
おそらく、安倍晋三のご寵愛だろう。なぜならその姿が、奴隷制時代の米南部の、奴隷主の妻たちとそっくりだからだ。
多くの奴隷たちは、花嫁さんが来れば少しはムチ打ちや暴行殺戮(さつりく)が減るのではないかと期待したが、期待はことごとく裏切られた。
南部で資産家に嫁いだ女性たちは、奴隷に対して、競って主人よりも酷い仕打ちをした。奴隷をいかに酷く扱い、殺さない程度に締め上げるか。妻たちはそれが、夫の心を掴み続けるための技であることを学習するからだ。
主人のお眼鏡にかなわない「妻」には、お仕置きが待っている。いま、野田聖子が叩かれているのはその一例なのだろう。
国民には死刑という見せしめ。
嘘をつき通した官僚には栄転というご褒美。
そして、ルールを無視して開き直るその態度が、社会の末端まで染み渡っている。
この間通過した法案を見ていると、改めて、国民は「奴隷」であり使い捨ての「消耗品」なのだと思えてならない。
この奴隷は、いつ目覚めるのだろうか。
『週刊新社会』(2018年8月21日、28日)
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