千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」・TTです。
すべての友人の皆さんへ。
所属する千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会の機関誌『ひのきみ通信』用に、以下の雑文を書きました。参考まで。
◆ 「安倍教育政策NO! 4/24院内集会」雑感
もうかなり旧聞に属するが、4月24日(木)の午後、参議院議員会館で行なわれた「安倍教育政策NO・平和と人権の教育を!ネットワーク」主催の院内集会に参加した。
そこで、「子どもと教科書全国ネット」の事務局長・俵義文さんが配ってくれた1枚の資料が「面白かった」ので、今回はそれについて書く。
その資料とは「算数と道徳教育との関連」というタイトルのもので(「算数」だから小学校教科書)、集会後に俵さんに聞いたら、日本文教出版の「教科書内容見本」のようなもの-ということであった。
それは表形式のもので、左から、「学年」「巻・頁」「単元名【タイトル】」「具体的な取り扱い内容」「道徳教育の内容」が書かれている。その中で特に「面白かった」ものをいくつか紹介し、コメントを付ける。
①「2年」「下巻32頁」「ひき算」「話し合いにおいてお互いの考えや意見を尊重する」「友情」
-(T_T)ウ~ン、「ひき算」→「話し合い」→「友情」という流れは余りにアクロバティックすぎて、ぼくには理解不能だなあ・・・。
②「2年」「下32」「長方形と正方形」「しきつめられた図形の美しさについてふれる」「畏敬の念」
-(T_T)ぼくの家(ぼくんち)のお風呂場の壁も「正方形」のタイルで「しきつめられ」ているけど、お風呂に入るたびに「畏敬の念」、持たないとダメ?
③「3年」「上16」「【昔の九九】」「昔の人の努力を知り、進んで勉強しようとする態度を育てる」「郷土愛、愛国心」
-(T_T)いま、ぼくの働いている市川工業高校で1・3年生と一緒に因数分解を勉強してるけど、これも九九(現在のだけど)の計算をするたびに「愛国心」を感じないといけないのか・・・。疲れるなあ・・・。
④「3年」「上100」「【どうよむのかな?】」「日本の古語や外国語の数の表現にふれ、いろいろな数の表現の仕方について関心を高める」「愛国心、国際理解」
-(T_T)ぼく、生徒にプリントを配る時、各列の人数を算えて、「いち、に、さん・・」「ひー、ふー、みー、・・」「いー、りゃん、さん、・・」(高校は6列なので、6種類が必要)って声に出して算えることが多いけど、あれって、「国際理解教育」をしてたんだ!
⑤「6年」「上82」「【土俵ってどのくらいの大きさなの?】」「国技である相撲の土俵の大きさについて考え、伝統にふれる」「愛国心」
-(T_T)横綱、モンゴル勢ばかりなんだけど・・・。
キリがないので、紹介はこれでやめる。最後に、上記の内容以外のことも含め院内集会の最後のほうで発言したことを書く。
「千葉高教組の(T_T)です。本八幡にある市川工業高校で5時間目の授業を終えてから、学校を飛び出してきました。この集会が15時30分開始なので、参加することができました。
3人の方(高田健・俵義文・坪井節子さん)から有意義な報告が聞けて良かったのだけれど、学校現場で働いている教職員の発言も必要なんじゃないでしょうか?
それはそれとして、さっき俵さんにもらった資料を読んで、あんまり面白いんで、思わず笑ってしまいました。
『算数と道徳教育との関連』というペーパー。『タイルでしきつめて畏敬の念』。
ぼく、毎日生徒と一緒に勉強している数学の教員のハシクレとして、こういう表現には耐えられません。人間は、いろんな時代、いろんな場所で文化をつくってきました。『数学』はそういう文化の一つだと思っています。
そして、『数学』という文化の最大の特徴は、『時代』も『国境』も越えることだと考えています。それを無理やり『愛国心』などに結び付ける。ぼくには、『数学』という文化に対する侮辱としか思えません。」
(14/05/11未明)
0524(千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」)
すべての友人の皆さんへ。
所属する千葉高教組「日の丸・君が代」対策委員会の機関誌『ひのきみ通信』用に、以下の雑文を書きました。参考まで。
◆ 「安倍教育政策NO! 4/24院内集会」雑感
もうかなり旧聞に属するが、4月24日(木)の午後、参議院議員会館で行なわれた「安倍教育政策NO・平和と人権の教育を!ネットワーク」主催の院内集会に参加した。
そこで、「子どもと教科書全国ネット」の事務局長・俵義文さんが配ってくれた1枚の資料が「面白かった」ので、今回はそれについて書く。
その資料とは「算数と道徳教育との関連」というタイトルのもので(「算数」だから小学校教科書)、集会後に俵さんに聞いたら、日本文教出版の「教科書内容見本」のようなもの-ということであった。
それは表形式のもので、左から、「学年」「巻・頁」「単元名【タイトル】」「具体的な取り扱い内容」「道徳教育の内容」が書かれている。その中で特に「面白かった」ものをいくつか紹介し、コメントを付ける。
①「2年」「下巻32頁」「ひき算」「話し合いにおいてお互いの考えや意見を尊重する」「友情」
-(T_T)ウ~ン、「ひき算」→「話し合い」→「友情」という流れは余りにアクロバティックすぎて、ぼくには理解不能だなあ・・・。
②「2年」「下32」「長方形と正方形」「しきつめられた図形の美しさについてふれる」「畏敬の念」
-(T_T)ぼくの家(ぼくんち)のお風呂場の壁も「正方形」のタイルで「しきつめられ」ているけど、お風呂に入るたびに「畏敬の念」、持たないとダメ?
③「3年」「上16」「【昔の九九】」「昔の人の努力を知り、進んで勉強しようとする態度を育てる」「郷土愛、愛国心」
-(T_T)いま、ぼくの働いている市川工業高校で1・3年生と一緒に因数分解を勉強してるけど、これも九九(現在のだけど)の計算をするたびに「愛国心」を感じないといけないのか・・・。疲れるなあ・・・。
④「3年」「上100」「【どうよむのかな?】」「日本の古語や外国語の数の表現にふれ、いろいろな数の表現の仕方について関心を高める」「愛国心、国際理解」
-(T_T)ぼく、生徒にプリントを配る時、各列の人数を算えて、「いち、に、さん・・」「ひー、ふー、みー、・・」「いー、りゃん、さん、・・」(高校は6列なので、6種類が必要)って声に出して算えることが多いけど、あれって、「国際理解教育」をしてたんだ!
⑤「6年」「上82」「【土俵ってどのくらいの大きさなの?】」「国技である相撲の土俵の大きさについて考え、伝統にふれる」「愛国心」
-(T_T)横綱、モンゴル勢ばかりなんだけど・・・。
キリがないので、紹介はこれでやめる。最後に、上記の内容以外のことも含め院内集会の最後のほうで発言したことを書く。
「千葉高教組の(T_T)です。本八幡にある市川工業高校で5時間目の授業を終えてから、学校を飛び出してきました。この集会が15時30分開始なので、参加することができました。
3人の方(高田健・俵義文・坪井節子さん)から有意義な報告が聞けて良かったのだけれど、学校現場で働いている教職員の発言も必要なんじゃないでしょうか?
それはそれとして、さっき俵さんにもらった資料を読んで、あんまり面白いんで、思わず笑ってしまいました。
『算数と道徳教育との関連』というペーパー。『タイルでしきつめて畏敬の念』。
ぼく、毎日生徒と一緒に勉強している数学の教員のハシクレとして、こういう表現には耐えられません。人間は、いろんな時代、いろんな場所で文化をつくってきました。『数学』はそういう文化の一つだと思っています。
そして、『数学』という文化の最大の特徴は、『時代』も『国境』も越えることだと考えています。それを無理やり『愛国心』などに結び付ける。ぼくには、『数学』という文化に対する侮辱としか思えません。」
(14/05/11未明)
0524(千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」)
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