パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

使い捨てで底をつく原発作業員

2013年06月11日 | フクシマ原発震災
  《ゲンダイネット》
 ◆ 作業員が減り続ける福島原発の深刻


 ネズミの配電盤侵入、増え続ける汚染水対策……と、「廃炉」に向けて次々と問題が見つかっている福島第1原発。汚染水対策では、土を凍らせて遮水壁をつくる案が浮上したが、これで問題解決とはいかない。むしろ「廃炉」に向けた状況は悪化するばかり。
 最大の問題は、作業員の確保だ。
 福島原発では現在、1日2500~3000人が収束作業に当たっている。少なくとも「廃炉」まで30~40年必要とされる中で、作業員確保の課題は当初から指摘されていた。だが、ここにきて、急速に人手不足が深刻化しつつあるのだ。
 原発作業員の相談を受けている渡辺博之・いわき市議はこう言う。
 「(作業員が減っている)理由はいくつかありますが、まずは手当が減らされているのが問題です。
 東電が安い価格で入札を出すために、人件費にシワ寄せがくる。賃金が削られるだけでなく、弁当が出ない、自宅に帰る旅費も削られる、という具合です。
 高線量の被曝(ひばく)の危険性が高い場所で作業しながら、賃金は最も安い人で1日5000~6000円
 一方、環境省が主導している除染作業の日当は約1万6000円です。
 それで『やってられない』と考え、原発から除染作業に変わる人が出ています。
 原発では今、技術者ほど被曝線量が増えていく。それなのに、将来の健康被害に対する補償どころか、健康診断も受けられない。まさに使い捨てです。東電に任せるのではなく、政府が責任を持って対応しないと作業員は確保できません」
 電力各社は全国の原発再稼働に向けて動き始めているが、再稼働させるための人材がいるなら、一刻も早く福島原発に投入するべきだ。
『ゲンダイネット』(2013年6月3日)
http://gendai.net/articles/view/syakai/142680
コメント    この記事についてブログを書く
« 授業アンケート全校一括処理... | トップ | 入社をすすめられない企業の... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

フクシマ原発震災」カテゴリの最新記事