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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

2009年「2・8総決起集会」へ(7)

2008年12月25日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)
・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。

 「英語の授業は英語で行うのが基本」などという内容を盛り込んだ2013年度からの高校の学習指導要領案が発表されました。

 英語について言えば、
  文科省は全く高校生の実態を把握していないか、
  一部のできる高校生しか念頭においていないか、
 のどちらかです。
  前者だとすれば、「絵に描いた餅」「机上の空論」に過ぎず、
  後者だとすれば、グローバリゼイション下で財界が要求する「一部のエリート育成」をしようとしているのです。

 「総則」では、
・教育基本法と学校教育法(いずれも改悪された)に従い、教育すること。
・道徳教育の目的に、伝統と文化を尊重し、それらを育んできた我が国と郷土を愛する日本人の育成をすること。
・各学校で、全教師が協力して教育活動全体を通じた道徳教育をするため、全体計画を作ること。
 などのことが述べられています。

 つまり、「愛国心」教育と「道徳」教育を、学校全体で全教師が協力して、教育活動全体を通して、しかも全体計画まで作って、行えと言っています。
 日本の高校は、自主的・民主的精神、科学的・批判的精神などはどこへやら、戦前のような、国家主義的道徳注入の場、愚民化教育の場になりつつあります。

 ちなみに、私は、社会科の教員ですが、高校一年生で習うことが多い「現代社会」については、
・法の役割や意義、司法制度の学習を重視すること、
・経済活動の領域では、契約などの私法や金融、消費者に関する学習を充実すること、
・天皇の地位と役割についても認識を深めること、
 などとなっているようです。

 そのうち、二つ目の経済活動のところでは、<契約><私法><金融><消費者>が出ていますが、
 経済活動の基本である<生産活動>、<商品交換>、<資本と労働>などのことは出ていません。
 これでは、現在起きている減産やリストラに見られる世界的な相対的過剰生産恐慌のことなどは、正しく理解しようがありません。

 物が無いから人々が貧困になるのではなく、人々が貧困に落とされるから相対的過剰生産となり、物が多すぎるからさらに貧困に突き落とされているのです。
 また、減産は生産活動の抑制・破壊ですが、このことは社会が生産活動を発展させることが困難な状況にまで来ていることを示しています。
 そして、一番の生産力は実は労働力なので、大量失業や戦争は大規模な生産力の破壊ということになります。

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 来年2月に開かれる日教組の教研集会に東京教組が提出した根津公子さんの「『君が代』不起立・停職処分中の私の校門前授業と出前授業」(「平和教育」分科会)と町田教組委員長が出した「『君が代』不起立 解雇処分阻止の闘いをふり返って』(「職場の民主化」分科会)が、日教組中央により拒否されました。

 日教組中央は一方で、教育基本法が改悪された後もパートナー路線を断ち切らず、教研の場で文部科学大臣のメッセージを読み上げたり、教育委員会の来賓を招いて挨拶させています。

 「教え子を再び戦場に送るな!」というスローガンはどこへ行ったのか。
 一体、誰のための、何のための組合かと言わざるを得ません。


 全国から以下のところに抗議メールをお願いします。
 日教組 homepage@jtu-net.or.jp


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 すでにいろいろなメールでも流れていますが、
 ≪懲戒免職も分限免職も停職もさせないぞ!!
 12・26都庁前OneDayアクション

 にお集まり下さい。

 12月26日(金)
 〈日程〉
 ・ 8:00~  都庁前チラシまき
 ・11:00~ 都庁前 1回目集会
 ・14:00~ 新宿西口駅前 アピール・署名活動
 ・15:30~ 都教委へ要請行動
 ・16:30~ 都庁前 2回目集会
  (詳細未定、時間はおおよその目安です)
 主催:根津さん河原井さんらの「君が代」解雇をさせない会


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     2009年『2・8総決起集会』
<日 時> 2009年2月8日(日)、12:30開場、13:00~16:00
<場 所> 全電通会館(東京・神田駿河台3-6)
        JR御茶ノ水駅(聖橋側)徒歩5分
<資料代> 500円
<内 容> 詳しくはこれから検討しますが、
      以下の三つの柱になる予定です。
        ①「7・15分限対応指針通知」撤回の闘い
        ②「10・23通知」撤回、「日の丸・君が代」強制反対の闘い
        ③改悪教育基本法の実働化反対の闘い
   なお、私たちは全国各地の闘いも視野に入れた集会にしたい
   と考えておりますので、全国からの発言も期待しています。


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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
  http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
 http://homepage3.nifty.com/hinokimi/

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