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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

ローマ教皇と被爆国の宰相との「核兵器」に対する見解の違いの不思議

2019年11月27日 | 平和憲法
 ◆ 核兵器禁止にむけて (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 最近、この国の史上最長宰相は、「美しい国」と我田引水風にいうこともなく、公費をふんだんにつぎ込んだ「桜を見る会」も、私利私欲風だと批判されてやめると宣言。
 自分に都合が悪くなると、官僚に命じて隠したり改竄(かいざん)したりで、振る舞いは美しくない
 そのこともあって、世論調査では「首相発言信頼できない」69・2%「他にいないから首相」も、「さくら散る」の様相を帯びてきた。
 ときあたかもローマ教皇が来日。ヒロシマ、ナガサキの痛手を、いまなお負い続ける日本の内閣が世界の趨勢(すうせい)「核兵器禁止条約」批准にそっぽをむいているのに驚かれたようだ。
 「核軍縮と核不拡散に関する国際法の原則にのっとり、あくことなく迅速に行動し、訴えていく」と、強めのメッセージを発した。
 「何百万という子どもや家族が人間以下の生活を強いられる一方で、武器製造や改良、維持、商いに財が費やされ、築かれ、武器は日ごとに破壊的になっている。とてつもないテロ行為だ」
 トランプ米大統領に追随して、米国産兵器を爆買いする安倍宰相への直接的な批判ではないが、武器輸出を狙う日本への警告もふくまれている。
 核兵器は最大の環境破壊兵器であり、大量殺害兵器である。
 その被害を受けながらも、禁止を主張しない被爆国。教皇ならずとも不思議に思われて当然だ。
『東京新聞』(2019年11月26日【本音のコラム】)

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