パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

都庁前通信 2018年10月11日号

2018年10月12日 | 暴走する都教委
  都庁で働く皆様 都民の皆様
 ● 河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会 都庁前通信
   2018年10月11日号


 「辺野古新基地建設はさせない」。沖縄の人々の強い思いが玉城デニー県知事を生んだ。
 この結果に対し、政府は「早期に辺野古への移設と普天間墓地の返還を実現したい考え方に変わりはない」(菅官房長官)と、沖縄への米軍基地の押しつけをやめようとはしない。民意を汲み上げ実現させるのが政治であり、地方自治であるのに、安倍政権はそのことを全く理解しない。
 米軍基地があるために起こる、沖縄での度重なる米軍機事故や暴行傷害事件に対して本土の「国民」は沈黙していていいのか、問わねばならない。
 今月1日、横田にもオスプレイが配備された。沈黙を破り、反対の声を大きく上げよう。
 ● 「オリンピック・パラリンピック学習読本」に嘘の記述
   「五輪読本」裁判、本日(10/11)14時~ 東京地裁526法廷にて

 東京の小学4年生から高校生までの児童・生徒に、都教委は2016年度から「オリンピック・パラリンピック学習読本」(「五輪読本」〉や「オリンピック・パラリンピック学習ノート」を配り、公立学校には年間35時間のオリンピック・パラリンピック学習を課している。
 同「読本」には、国際オリンピック委員会(IOC)が定めているIOC憲章に明確に違反する嘘の記述があり、それを訂正するよう高嶋伸欣・琉球大名誉教授ら(都教委を訴える会:共同代表)が指摘してきたが、都教委は訂正を拒んできた。そこで、高嶋名誉教授らは裁判に訴えている。
 嘘の記述とは、小学校編の「世界のマナー」と題した節で「国旗と国歌」という小見出しをつけ、
   「オリンピック・パラリンピックでは、開会式で選手たちが自国の国旗を先頭に行進します。表彰式では、優勝した選手の国の国旗をかかげ、国歌を演奏します」
   「表彰式の国旗けいようでは、国歌が流されます」
   「国歌とともに国旗がけいようされます」
 の「国旗」「国歌」

 IOC憲章は、「オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない」と規定し、それに沿って1980年、「選手団が使う旗と歌は(国旗・国歌ではなく)選手団が登録した旗と歌」と追加規定した。
 それによって、中華民国(台湾)は国旗でなく、大会組織委員会に登録して、台湾の人々が好む梅の花をデザインした旗を用いている。
 リオでは難民選手団が、ピヨンチャンではロシア選手団がオリンピック旗で入場したことは記億に新しい。
 日本の選手団は「日の丸」「君が代」を選手団の旗、歌として登録したに過ぎない。
 IOC憲章を知りながらなぜ、都教委は嘘を子どもたちに教えるのだろうか。嘘を使ってまで、「愛国心」を刷り込もうとするのか。
 ● 調布市主催のコンサートで中学生らも登壇し「君が代」起立・斉唱
 調布市が東京2020公認プログラム(東京五輪大会に向けた文化プログラム事業)として7月16日に主催した、ソプラノ歌手・新藤昌子氏と世界の国旗研究協会理事長兼会長・吹浦忠正氏による、「世界の国旗・国歌学ぼう!聞こう!歌おう!@調布」と題するコンサートで起きたこと。
 市側との企画段階で、新藤氏が「親交のある市立5中合唱部顧問の音楽科女性教員」に声をかけたため、5中合唱部生徒約100名も参加した。意見の分かれる問題である「君が代」に生徒たちを動員したことに対し、市民らが抗議。市・生活文化スポーツ部オリパラ担当部長は「今回の開催に際し、様々なご意見があったので、今後はことさら国旗・国歌のみ取り上げる形でなく、より良い形を検討していく」と答えたという(『週刊新社会』2018年8月21日号)。
 声があがってよかった。オリンピックを利用して、「愛国心」の刷り込みがされることに警戒していかねば、と思う。
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