『東京新聞』(2012年4月29日【地域の情報】から)
◆ 共助の意識 深める一夜 都立高3校で宿泊防災訓練第1弾
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120429/CK2012042902000126.html
東日本大震災を受けて本年度から全都立高校で実施することになった宿泊防災訓練の第1弾が27、28の両日、青井(足立区)八潮(品川区)南多摩(八王子市)の3校で行われた。毛布にくるまり学校で一晩過ごした生徒たちは、模擬避難所体験に不便を感じつつも、防災や共助の意識を深めた様子だった。 (松村裕子)
「毛布を二枚敷いても痛い。一睡もできなかった」。三年生約百三十人が参加した八潮高の大石めぐみさん(17)は二十八日の朝、疲れた様子だった。同じように、なかなか寝付けないまま起床した生徒も多く、「ふろに入りたい」という声も上がった。
硬い教室の床の上で寝る生徒たちに配られた備蓄用の毛布は一人三枚。夕食はお湯を入れて作るアルファ化米、朝食は乾パンの非常食を食べた。折からの冷え込みに暖房が入れられ、避難所としては恵まれた環境だったが、大石悠介君(17)は「訓練は一泊だけと分かっているから我慢できた」と感想を漏らした。
生徒たちはほかに、自衛隊員から大震災時の救助活動について話を聞いたり、毛布と棒を使って担架を作る方法を教わったりした。被災時に高校生に何ができるかをテーマにした、生徒の代表と教員のパネルディスカッションもあった。
都立高校は災害時には帰宅困難者支援ステーションになる。八潮高も大震災時には帰宅困難者約七十人が泊まった。
訓練を終えた水木裕太君(17)は「貴重な体験だった。ステーションになったら、毛布を運ぶなど力仕事を手伝いたい。担架作りはぼくにもできると思う」、中嶋栞司君(17)は「油断大敵の言葉が印象に残った。家に帰ったら水や食料を備蓄したい」と、それぞれに防災意識を高めた様子。山田晃己君(17)は「祖父母がいる福島県にボランティアに行きたい」と話した。
訓練は来年三月までに全百七十九校で、警察や消防、自衛隊、地域住民と連携して行われる。すべての生徒が高校在学中に一度は体験し、災害時に自分の身を守り、身近な人を助けられるすべを身に付ける。
『東京新聞』(2012年4月29日【東京】)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120429/CK2012042902000126.html
◆ 共助の意識 深める一夜 都立高3校で宿泊防災訓練第1弾
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120429/CK2012042902000126.html
東日本大震災を受けて本年度から全都立高校で実施することになった宿泊防災訓練の第1弾が27、28の両日、青井(足立区)八潮(品川区)南多摩(八王子市)の3校で行われた。毛布にくるまり学校で一晩過ごした生徒たちは、模擬避難所体験に不便を感じつつも、防災や共助の意識を深めた様子だった。 (松村裕子)
「毛布を二枚敷いても痛い。一睡もできなかった」。三年生約百三十人が参加した八潮高の大石めぐみさん(17)は二十八日の朝、疲れた様子だった。同じように、なかなか寝付けないまま起床した生徒も多く、「ふろに入りたい」という声も上がった。
硬い教室の床の上で寝る生徒たちに配られた備蓄用の毛布は一人三枚。夕食はお湯を入れて作るアルファ化米、朝食は乾パンの非常食を食べた。折からの冷え込みに暖房が入れられ、避難所としては恵まれた環境だったが、大石悠介君(17)は「訓練は一泊だけと分かっているから我慢できた」と感想を漏らした。
生徒たちはほかに、自衛隊員から大震災時の救助活動について話を聞いたり、毛布と棒を使って担架を作る方法を教わったりした。被災時に高校生に何ができるかをテーマにした、生徒の代表と教員のパネルディスカッションもあった。
都立高校は災害時には帰宅困難者支援ステーションになる。八潮高も大震災時には帰宅困難者約七十人が泊まった。
訓練を終えた水木裕太君(17)は「貴重な体験だった。ステーションになったら、毛布を運ぶなど力仕事を手伝いたい。担架作りはぼくにもできると思う」、中嶋栞司君(17)は「油断大敵の言葉が印象に残った。家に帰ったら水や食料を備蓄したい」と、それぞれに防災意識を高めた様子。山田晃己君(17)は「祖父母がいる福島県にボランティアに行きたい」と話した。
訓練は来年三月までに全百七十九校で、警察や消防、自衛隊、地域住民と連携して行われる。すべての生徒が高校在学中に一度は体験し、災害時に自分の身を守り、身近な人を助けられるすべを身に付ける。
『東京新聞』(2012年4月29日【東京】)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120429/CK2012042902000126.html
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