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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

土肥裁判 第2回最高裁要請から<1/2>

2013年12月19日 | 暴走する都教委
 ★ 11月28日 最高裁第二回要請行動。
   署名11,547筆、教え子9名参加


 お天気にも恵まれた11月28日(木)、第二回要請行動を行いました。
 今回の要請行動は、土肥先生の小川高校、三鷹高校、立正大学各校の教え子計9名も参加し、土肥先生の非常勤教員採用試験面接でのやりとりについて、第二審の判決文中の非常勤教員採用試験面接における事実誤認を最高裁に示すことを重点に行いました。
 また、前回の要請行動後も、続々と全国から届いた9,273筆(前回提出分を合わせると累計11,547筆です!ありがとうございます!)もの「公正な判断を求める」署名も担当書記官補に提出しました。
 以下はその概要です。
 14時半、最高裁判所東門前に土肥先生、今回の要請行動参加者、応援に来てくださった支援者、そして支援の会事務局メンバーが集合。土肥先生が「卒業後、かなり時間がたっているにもかかわらず、呼びかけに応じ、すぐに集まってくれたことがとても嬉しかった」と、教え子一人ひとりを集まったメンバーに紹介しました。その後、土肥先生、高橋弁護士を先頭に定員17名が最高裁判所の中へ。
 14時50分頃から30分間、土肥先生の司会で、担当書記官補の前で、署名の提出と要請を行いました。
 まず、支援の会事務局のWが「集め始めた時は、5000筆もいけば、と考えていた署名も予想をはるかに上回る、累計1万筆以上集まったこと、これは公正な裁判を願う多くの方々の気持の現われである」と発言し、9273筆分の署名を提出しました。
 その後、土肥先生が、非常勤教員採用試験面接の内容について要請を行いました。(内容については、土肥先生の要請書をご参照ください)。
 次に土肥先生の都立神津高校校長時代に初任者として赴任し、実際に土肥校長の初任者指導を受けたNさんが要請しました。
 Nさんは神津高校での経験をもとに、「土肥先生は、『ご自身の教育理念をしっかり持ちながらも、それを他者に押しつけるのではなく、相手の意見にも必ず耳を傾け、その上でご自身の考えを述べられる』方で、『初任者を論破する』ことは有り得ない!」と発言しました。(詳しくはNさんの要請書をご参照ください。)
 続いて土肥先生の三鷹高校時代の教え子H君が、自身の三鷹高校での土肥先生とのやりとりをもとに「土肥先生は、意見を独善的に押しつける人などではなく、『意見が違えば論理的に論破する』などと答えるはずがない!」と話し、さらに「裁判所が権力から国民の自由を守る存在であることは、わが国では小学校から学ぶことです…最高裁判所におかれては、あくまでも真実を追究し、公正な判断をして頂けるようお願いします」と締めくくりました。(詳しくはH君の要請書をご参照ください。)
 3番目に、ジャーナリストで、大学で講義もされいるIさんが要請。
 数多くの取材経験から「土肥先生は論旨明晰で、その話は一貫しており、いつも生徒が一番大切であると考えておられる方である」こと、また「昨今の日本史教科書の採択問題に見られるように、教育現場における教育行政の教育内容への介入がさらに強まっている中で校長も教員もますます何も言えない状況が広がっているという声を多くの人から聞いていること」を話した上で最高裁の教育現場の現状と憲法を踏まえた公正な判断を要請しました。(詳しくはIさんの要請書をご参照ください。)
 最後に高橋弁護士が「非常勤教員採用試験の合否判定について、二審判決では都側にきわめて広範な裁量権を認めているが、この試験は合格率97パーセントで、よほどのことがないかぎり合格するという実態があり、不合格は実質的に解雇に等しく、実質論を重視して土肥先生の救済をお願いしたい」ということと「土肥先生に対する不合格処分は、見せしめとして機能しており他の教員への萎縮効果がきわめて高い処分であって、最高裁判所ではこれらを考慮して判断してほしい」と要請されました。
 15時20分に、要請行動を終え退出後、裁判所の外で待っていてくださった方々に、土肥先生が「今日もとても素晴らしい要請行動であったこと」を報告。また参加者も一言ずつ報告や感想を語り、みんな「これからも土肥先生を支援して行きたい!」という思いで一致しました。
 いつも裁判の傍聴や集会に参加されている方からの「今日の要請行動はとても若い人が多く、いつもと違う風景だった」という発言が心に残りました。全員で記念撮影の後、土肥先生が感謝を込めて、来てくれた教え子ひとりひとりと握手し、解散となりました。
 教え子たちの土肥先生を応援しようとする温かな、清々しい思いに触れることができ、とても嬉しく楽しい要請行動でした。  
 土肥元校長の裁判を支援する会事務局員記    

 ★ 土肥信雄の要請書

 今回の要請では、私としては絶対に許すことができない第二審の判決文51ページ、13行目以下の文面について要請したいと思います。
 判決文には「初任者の指導についての質問に対し、土肥校長は論理的に論破すると回答したとの面接官の供述は虚偽の供述とは認めがたい」として増田面接官の主張を全面的に認めています。
 何故許すことができないかといえば、増田面接官は二重の嘘をついているからです。再三主張しているように面接時の私への質問は「初任者の指導はできますか」の一点であり、「初任者と意見が違うときあなたはどうしますか」の質問はありませんでした。しかも増田面接官はこの質問に対し土肥校長は「論破する」と回答したと供述しています。
 私は、今回の裁判は言論の自由のための裁判だと思っています。
 言論の自由とは意見が違っても相手の意見を尊重し、最終的にどちらか正しいかは社会が判断してくれると思っています。意見の相違はあっても相手の言論の自由は100%保障するのが私の信条です。校長時代もその信条は一貫していました。東京都教育委員会の方針も、それが生徒のためであれば推進してきました。
 例えば、開かれた学校づくりや地域との連携等については、教職員の反対があっても積極的に推進し、体罰の禁止やイジメの撲滅等については全校集会等で教職員や生徒に厳しく指導したのです。
 また若い教員の指導育成は校長の重要な職務であり、十分に教員の意見を聞いて指導していました。生徒に対してカウンセリングマインドを持って対応するように教員に指導してきた私が、初任者を論破することはまさに矛盾です。したがって増田面接官が証言した「論破する」との回答は、私の頭の中に全くなかったからこそ驚きましたし、許せなかったのです。
 もし増田面接官の主張するような質問があったとしても、34年間の教員生活の中で一回も「論破した」経験がありませんので「論破する」という言葉は出てきません。増田面接官が模範解答として供述している「初任者の話をよく聞いて、どうしてそのように初任者が考えたかなどを十分に把握したうえで、適切なアドバイスを与え、積極的な育成を図る」がまさに私が答えたであろう回答です。
 これから発言する神津高校時代の初任者であるNさんと、三鷹高校時代の教え子であるH君の要請を聞いていただき、相手に対して私がどのような対応をしていたかを確認していただきたいと思います。
 最高裁判所におかれましたは、この問題だけでなく全般的な再検討を行っていただき公平な判断をお願いしたいと思います。
以上

(続)

『土肥元校長の裁判を支援する会』
http://dohi-shien.com/html/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=77
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