たんぽぽ舎です。【TMM:No3539】2018年12月20日(木)地震と原発事故情報
=11月23日(金)~11月26日(月) 沖縄アクションツアーに参加=
◆ 『平和の祈りを沖縄から』
~若い中学生たちが平和の尊さを理解し、平和を作り出す担い手になって欲しい(金城実さん)
ガマ荒らした償い、野仏12体 少年たちが刻んだ思い
沖縄の現実を自分の体全体で真実をつかみとり、今後の指針になればと思い躊躇なく沖縄アクションツアーに参加した。
今回は3回目である。たったの3泊4日では垣間見るだけだったが、有意義で濃密なツアーだった。
1日目(11/23金)
那覇空港に着けば外の空気はとても暖かく早速上着とセーターを脱ぎ沖縄へ来たという実感が湧いた。
集合地点ではちょうど1年前にこのツアーにご一緒したSさんとTさんの再会に感激した。今回の参加者18名はガイドとドライバーを兼務して戴くOさんが運転するバスに乗車してツアーが始まった。
◎ 普天間基地・嘉手納基地・チビチリガマを見学した。
チビチリガマとは太平洋戦争末期の沖縄戦で読谷村民83名が集団自決をさせられた自然壕である。(戦時中日本国民は「生きて敵国の捕虜になるより死ぬべし」と教えられていた強制自決。)
昨年11月、このチビチリガマを訪れた時にはなかった小さな野仏が入口近辺に12体が四方八方に立っていた。
野仏を建立したのは昨年2017年9月にチビチリガマに入り、安置してあった遺品や千羽鶴を無残にも破壊した4名の少年たちであった。この事件で保護観察となった少年たちは、遺族たちと一緒に祈りを込めて野仏を共同制作した。
野仏の表情は安らかであるが、苦悩を秘めているようであり、この仏像と4名の少年たちが重なって見えた。僕は暫らく立ち尽くした。
◎ チビチリガマ見学の後は金城実さんのアトリエを訪問した。
ここではチビチリガマを破壊した少年たちが改悛の思いで造った背丈50cmの野仏が林立してあり、我々を出迎えているようだった。
金城実さんは少年たちの保護司となって一緒に野仏を作った。
死者を鞭打った重い罪を背負った少年たちが真剣に死者に向き合うための道しるべになるのが野仏である。この野仏に金城実さんと少年たちの全身全霊が宿っていた。
金城実さんは我々を作品が陳列してある庭に迎え入れて、力を込めて語り始めた。
彼らは平和教育の一環として修学旅行を位置付けており、そのためにここへ下見に来たのだった。
多感な中学生たちは金城実さんの作品が持つ迫力と慈愛に満ちた眼差しで力強く語る言葉に心が動かされるはずだ。
若い中学生たちが平和の尊さを理解し、平和を作り出す担い手になって欲しいと切に願っている金城実さんに僕は畏敬の念を抱いた。
=11月23日(金)~11月26日(月) 沖縄アクションツアーに参加=
◆ 『平和の祈りを沖縄から』
~若い中学生たちが平和の尊さを理解し、平和を作り出す担い手になって欲しい(金城実さん)
中村由博 (メールマガジン読者)
ガマ荒らした償い、野仏12体 少年たちが刻んだ思い
沖縄の現実を自分の体全体で真実をつかみとり、今後の指針になればと思い躊躇なく沖縄アクションツアーに参加した。
今回は3回目である。たったの3泊4日では垣間見るだけだったが、有意義で濃密なツアーだった。
1日目(11/23金)
那覇空港に着けば外の空気はとても暖かく早速上着とセーターを脱ぎ沖縄へ来たという実感が湧いた。
集合地点ではちょうど1年前にこのツアーにご一緒したSさんとTさんの再会に感激した。今回の参加者18名はガイドとドライバーを兼務して戴くOさんが運転するバスに乗車してツアーが始まった。
◎ 普天間基地・嘉手納基地・チビチリガマを見学した。
チビチリガマとは太平洋戦争末期の沖縄戦で読谷村民83名が集団自決をさせられた自然壕である。(戦時中日本国民は「生きて敵国の捕虜になるより死ぬべし」と教えられていた強制自決。)
昨年11月、このチビチリガマを訪れた時にはなかった小さな野仏が入口近辺に12体が四方八方に立っていた。
野仏を建立したのは昨年2017年9月にチビチリガマに入り、安置してあった遺品や千羽鶴を無残にも破壊した4名の少年たちであった。この事件で保護観察となった少年たちは、遺族たちと一緒に祈りを込めて野仏を共同制作した。
野仏の表情は安らかであるが、苦悩を秘めているようであり、この仏像と4名の少年たちが重なって見えた。僕は暫らく立ち尽くした。
◎ チビチリガマ見学の後は金城実さんのアトリエを訪問した。
ここではチビチリガマを破壊した少年たちが改悛の思いで造った背丈50cmの野仏が林立してあり、我々を出迎えているようだった。
金城実さんは少年たちの保護司となって一緒に野仏を作った。
死者を鞭打った重い罪を背負った少年たちが真剣に死者に向き合うための道しるべになるのが野仏である。この野仏に金城実さんと少年たちの全身全霊が宿っていた。
金城実さんは我々を作品が陳列してある庭に迎え入れて、力を込めて語り始めた。
・抵抗の遺伝子は遺伝する。◎ 金城実さんの説明を我々と一緒に聞いていた大阪府から来た4名の中学校教師に出逢った。
・沖縄の闘いは生ぬるいという批判があるが、やるせない絶望の淵にいる沖縄の闘いにおじい・おばあは座っている。
・私は辺野古に行くときにはいざという時だ!機動隊と大きな闘いの時には行く。
・機動隊に引きずられながら人間としての誇りがある。
・誇り高い機動隊の前で演説する『機動隊員のじいさんばあさんは沖縄戦で艦砲射撃中を生き抜いたのだ…!』
・機動隊員はこのじいさんばあさんを引っ張り出してごみを捨てるかのように扱う。
・米兵にも言う『君たちは給料を貰ってピストルを持っている。我々は何も持っていない。しかし、人間としての誇りを持っている。』
・台風に倒されてもいち早く芽を出すのがクワの木だ。木も抵抗の遺伝子を持っており、クワは3日後に芽を出す。
・叩きつけられも踏みつけられても立ち上がる抵抗の遺伝子は進化する。
彼らは平和教育の一環として修学旅行を位置付けており、そのためにここへ下見に来たのだった。
多感な中学生たちは金城実さんの作品が持つ迫力と慈愛に満ちた眼差しで力強く語る言葉に心が動かされるはずだ。
若い中学生たちが平和の尊さを理解し、平和を作り出す担い手になって欲しいと切に願っている金城実さんに僕は畏敬の念を抱いた。
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