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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

3・18藤田裁判支援集会

2007年03月25日 | 応援する会の運動
 =「日の丸・君が代」闘う者を孤立させない=

 ◇ 支援者が続々
 ◇ 控訴審前集会開<


 04年3月に行われた都立板橋高校の卒業式で、開式前に「君が代斉唱時にできましたら、着席をお願いします」と呼びかけた元教諭の藤田勝久さんを威力業務妨害罪で起訴、東京地裁で「罰金20万円」の有罪判決に対して、控訴審を闘う藤田先生を応援する会は、「勝つぞ!控訴審」と訴えて藤田裁判支援集会(協賛”「日の丸・君が代」の強制を許すな!板橋のつどい実行委員会)を、東京都板橋区内で3月18日開いた。
     
 会の闘いの経過報告の後、控訴審を前に大山勇一弁護士が「今後の方向」について報告した。大山さんは「12月15日に控訴趣意書は提出済みで、現在著名な刑法・憲法学者に意見書をお願いしている。逆転無罪を勝ちとる」と語った。
 その後、学校現場から職場での討論が封じ込められ、「正常化」という名の事態が進行しているという報告もされた。
 連帯のあいさつでは、立川反戦ビラ配布事件で今最高裁で係争中の大洞俊之さん、板橋のつどい実行委員会のかわむらひさこさん、嘱託解雇裁判を闘う前川鎮男さん、被処分者の会の近藤徹さん、40秒の不起立による処分で嘱託不採用になって損害賠償裁判を闘う立川秀円さん、アイム'89の渡辺厚子さんや東京都学校ユニオンの増田都子さんなどが自らの闘いを語りながら連帯した。
 藤田勝久さんは、今は亡き職業軍人だった父親が、事件の起きる前に、病床でなぜか釈放要求書を書いていたことを思い出している。「被告席に黙って座り続けることは苦痛ではあるが、今後も闘い続けていく」と、決意を語った。
最後に集会アピールを全員の拍手で採択した。

【リンク】集会アピール

 ◆ 予防訴訟判決が武器
 ◆ 不服従の闘いが続く


 東京都立学校の卒業式が8割程度終わった3月17日、東京都内で「不起立者等支援・入学式直前・4者総決起集会」が開かれた。
 集会で、10・23通達以降4回目を迎えた卒業式で30人近い教職員が「君が代」斉唱時に不服従で不起立したことが報告された。
 "9・21判決を武器に「内心の自由」を守り抜こう!不起立・不伴奏者を孤立させるな!職場ぐるみで闘おう!"をスローガンにして、予防訴訟をすすめる会、被処分者の会、被解雇者の会、不採用撤回を求める会で構成される4者連絡会が石原都知事との対決を鮮明にして、東京都内で3月17日、集会を開いた。
 4者を代表して被処分者の会の清川久基代表がこの集会の意義を述べ、都高教退職者会などからあいさつを受けた。
 一連の闘いの弁護活動を続けている弁護団事務局長の加藤文也弁護士は「2月26日のピアノ裁判の最高裁判決は、予防訴訟判決を吟味して、議論した様子はうかがえるが、導き出した結論は職務の公共性を優先させ、基本的人権である表現の自由をないがしろにした判決だ。何れにしろ、予防訴訟判決が切り開いた地平は生きている」と語った。
 続いて、卒・入学式4者対策本部の永井栄俊さんは、「卒業式での都教委の祝辞は、オリンピック招致と東京マラソンのために高校生3000人が”奉仕”という名目で動員されたことなど、まるで石原都知事の選挙応援演説」と報告し、「石原三選阻止を実現できれば私たちの闘いは勝利することになる」と語った。
 被処分者の会事務局長の近藤徹さんは、「予防訴訟の画期的勝利の東京地裁難波判決を受けての卒業式では、不起立者の3分の2は初めての不起立者になった。これは管理者である校長らが、あらかじめ不起立が予想される教職員たちに、休暇を要請したり、式場外警備を分担したりして、処分を回避する傾向にあることの結果だ。これは10・23通達は違憲違法を明らかにした判決の成果でもある」と報告した。

『週刊新社会』(2007/3/27号)

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