パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

高校生からのメール!

2006年08月16日 | 増田の部屋
   ● 産経新聞「名誉毀損」裁判控訴審! ●
 日時 : 9月7日(木)13:15~
 場所 : 東京高裁812号法廷(東京メトロ「霞ヶ関」駅A1出口)


  8月15日に寄せて、高校生の意見

こんばんは。増田です。
 以下は、H谷高校に行った九段中の教え子から、さっき入ったメールです! こういう若い人たちが増えれば日本も捨てたもんじゃない、と思うんですけど・・・返信メールで、朝日新聞とか毎日新聞とか東京新聞とかに投書することを勧めてしまいました。


『夏休みも中盤となり、やっと落ち着いてきましたが、16日から部活のほうの合宿でまたばたばたしそうです。毎日暑いですが、増田先生はお元気にお過ごしでしょうか。

 さて、いよいよ明日は8月15日です。この日は日本の人が絶対に忘れてはならない敗戦記念日です。世の中ではよく「終戦記念日」と言われますが、実際には終戦なんておこがましい言い方であって、敗戦が正しい表記だと思います。

 今回、小泉総理大臣はマニフェストでもある、8月15日の靖国神社参拝を実行しようとしています。ですが、これは戦没者とともに靖国神社に祭られているA級戦犯に対する追悼にもなり、それはすなわち日本国がA級戦犯を肯定しているという理解につながりかねないとして中国、韓国は大きく反発しています。

 このことに関して、僕は高校の友達といろいろ話していると、「でもさぁ、もう60年も前の話なのに韓国も中国もうるさいよねぇ~」、「いいじゃん、日本だっていっぱいお金あげてるんだし!」といった意見をよく聞きます。また、そもそも「そんなことはよく知らない」だとか「興味ないからいいよ」という人もいます。僕はがっかりしました。
 でも、これは日本政府の政策のひとつなのではないかと思います。扶桑社の教科書をはじめとする右傾化した教育も去ることながら、日本という国は若い人が第二次世界大戦、戦争責任、A級戦犯といったことに興味を持たせないようにしているのだと思います。そうすることによって国家の使いやすい犬のような日本国民を養成しているのだと思います。これは同和問題、米軍基地、従軍慰安婦などに対しても同じであり、国家に対して不利益になるようなことを国家にとって有利な解釈で国民に教えるのではなく、はじめから教えずに興味を持たせないようにすることであると思います。

 そういう世の中であり、本当の日本の未来を考えず、目の前の利益の飛びついて自らの懐のことしか考えない政治家があふれている日本になっている今だからこそ、僕たち高校生などの若い世代が真剣に戦争の責任を考えていかなければならないのではないでしょうか。

 しかしながら、先ほども申し上げましたようにこのような現代社会であるがために興味を持って第二次大戦を中途半端に調べると「もう60年前の話なのにうるさい」だとか「日本はいっぱい援助をしているからいいじゃないか」という意見が出てきてしまうのです。

 加害者はいつだってそうやってすぐ忘れてしまうのです。でも、被害者は加害者の10倍の時間は忘れません。いじめだって同じです。結局加害者は加害者であって被害者は被害者でしかないので気持ちを分かち合うことはできませんか、両者ともにお互いのことをわかりあう努力はしなければなりません。もちろん今回の戦争の場合、悪いのは一方的に加害者である日本です。だからこそ、日本は韓国、中国の気持ちになってしっかりと謝罪をしていかなければならないのです。

 しかし、また韓国や中国も反日感情を沸きたてるような教育をしたり、北朝鮮のように援助を再三求めるようなことをするのではなく、罪を憎んで人を憎まずではないけれど、もう少し寛容な心で日本と接していくべきなのではないでしょうか。

 こういった気持ちで第二次世界大戦を認識すれば、小泉総理大臣も明日、靖国神社に参拝すべきかそうでないかはおのずとわかってくるでしょう。

 僕たち日本人の中には「日本による虐殺の事実はない。」と事実を否定したり、「大東亜戦争で独立できた国もたくさんある」と正当化する人もいます。でも、実際に人が大勢死んでいるのは事実なのです。もうこんな情けない小競り合いはやめにして、これからの世界平和にこの戦争を役立てていくべきなのではないでしょうか。いつまでも過去にしがみついているのではなく、まずは僕たち自身がしっかりとした知識を身につけ、それをもとに、しっかりと考え、近隣諸国の人々と接していくことできっと正しい道へと日本は導かれるはずです。

 僕はいつかそうなることを願い、また、自分がしっかりと自分の意見を持ち、正しい判断、考え方のできる人間となるために知識を増やし、勉強していきたいです。

 長くなりましたが、僕が8月15日を迎えるにあたって思ったことです。』

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