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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

全国学テ結果の高校入試利用で、大阪は大混乱

2016年01月05日 | こども危機
 ● あけてびっくり 通知表!

   「学校の成績と、入試の成績が、違います!」
   「え~!」「そんなの、あり?」


 人生の初めての大事な選択をする内申書(入試調査書)がこんなおかしな事に、2学期の成績からなっています。
 橋下・前市長が、「絶対評価に変える」と言ったおかげで、大阪府の学校現場は、今大混乱です。
 ● 大阪府は、入試に使う目的でない全国学カテストを、学校間のランクつけに使い、
 点をとれた学校には、5段階評価で、学校評定平均を4以上の大盤振る舞い、
 点の取れなかった学校には、下限も決めずに、2以下、

 その上、大阪市は、評定の低い学校の保護者等から文句の出ないよう、大阪市統一テストの上位者には、学校の国・数・理の学校テスト、授業態度、提出物など一切関係なしの成績をそれだけで保証しますと宣言しました。
 おかげで、人数の少ない小規模校は、一人に4や5がつくと、1が何人も増えます
 例えば、A君
 「あいつ、ノートも取ってへん!提出物も出してへん!授業中もしゃべくりまくってる。」「学校来ないで、塾で勉強してるらしいで!」
  →大阪市統一テストの点とれたから、5です。

 例えば、B君
 「まじめに頑張ってるよね。ノートも綺麗にとってるし、提出物きっちりだして、テストの間違い直し書いてもってきたよ。」「でも、覚えるの苦手で、何回書いて練習しても、次には忘れるらしい。」
 →大阪市統一テスト、点とれなかった、可哀想だけど、2です。

 C君とD君の会話(別々の中学校です)
 「お前と俺、塾の点一緒ぐらいやなあ。美術の評価何やった?俺、結構、絵うまいねんぞ!」
 「俺、絵苦手やけど、4あったで。」
 「何でや?俺3やで。音楽、めっちゃ声出して褒められたのに、2やった。お前は?」
 「普通に歌ってるけど、音楽も4やった。」

 ● 国・数・理科の成績だけを使って、9教科全ての評定の学校平均を決められてしまっているので、学校の授業でどんなに頑張っても、
 低い評定点数をつけられた学校は、1や2や3ばかりで、
 平均が高い学校は、反対に1や2は無しも可能になり、3か4か5ばかりです。
 ● 絶対評価の良さは、人と比べる事なく、頑張れた分だけ、1をつけなくてもいいようにできる評価でしょう?
 今回の改悪は、学校間ランクづけ、学校間相対評価
 点の取れる子には配慮、
 取れない子にはどんなに学校で、日々真面目に頑張っても、評価には反映されない、
 格差社会をより酷くするための施策です。

 これをやっているのが、大阪府・大阪市の教育委員会です。
 それを推進させているのが、橋下前市長が集めて来た大森委員長を初めとした市教育委員、松井知事の命令で動く府教委です。
 皆さんはどう思われますか?

 ● FAXをぜひ、教育委員会に送って下さい。
 大阪市教委 06-6202-7052
 大阪府教委 06-6944-6884

 大阪市・大阪府教委会様

 高校入試の調査書(内申書)の制度改悪を、見直してください。
 点数の取れない生徒が、テストを受けない方が学校にとって利益になるようなこの制度は、不正に直結し公正さも欠くのでやめてください。
 また、周りの生徒や親からの差別やいじめをもたらすことにも撃がるのでやめてください。

   呼びかけ:大阪の教職員団体有志

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