徒然なるまゝによしなしごとを書きつくる

旧タイトル めざせ、ブータン

謹賀新年

2011年01月01日 | 生命
     
明けまして、おめでとうございます
本年が皆様にとって良い年でありますよう、お祈り申し上げます。

地球は美しい星です。 まるで宇宙に浮かぶ青い宝石です。 そして我々人類を生み出した奇跡の星でもあります。 この宇宙には我々以外にも知的生命が存在するのでしょうか?それとも、我々はひとりぼっちなのでしょうか? これを推定するドレイクの方程式というのがあります。

N = {R}_{*} times {f}_{p} times {n}_{e} times {f}_{l} times {f}_{i} times {f}_{c} times L

ここで、

N :我々の銀河系に存在する通信可能な地球外文明の数
R* :我々の銀河系で恒星が形成される速さ
fp :惑星系を有する恒星の割合
ne :1 つの恒星系で生命の存在が可能となる範囲にある惑星の平均数
fl :上記の惑星で生命が実際に発生する割合
fi :発生した生命が知的生命体にまで進化する割合
fc :その知的生命体が星間通信を行う割合
L :星間通信を行うような文明の推定存続期間

1961年当時ドレイク等が使ったパラメータではN=10、つまりこの銀河系には10の知的文明がある可能性を推定していました。この推定に基きSETI(地球外知的生命探査)が大規模に開始されました。 しかしその後の天文学の成果から恒星の赤色矮星の占める比率の多さや、ガス惑星(木星や土星等)に比べ固体惑星が稀である事が判ってきてN数の推定値は大幅に小さくなりました。また長年のSETI活動からも何らの証拠は検出されていません。こうなると銀河系内での人類以外の知的生命体の存在はかなり疑わしくなります。

実空間で光速を超える事は出来ませんが時空は曲がることが実証されており曲がった時空同士をつなぐワームホールも一部の物理学者は真剣に検討しています。これから1000年後、一万年後を想像したとき人類がワームホールを経由して宇宙を自由に行き来している可能性はあると思います。そうなると人類は環境の整った固体惑星を探すでしょう。逆に考えると、もし過去に知的生命が存在したとすると地球を見逃すはずは無いと思いませんか。しかし地球上で過去に他の知的生命体が来訪した痕跡は見つかっていません。これをフェルミ・パラドックスと呼びます。 最近、2012年に巨大宇宙船が来訪するという報道はありますがガセネタでしょう。http://english.pravda.ru/science/mysteries/22-12-2010/116314-giant_spaceships-0/

以上の事を考え併せると、人類は宇宙で唯一の知的生命かもしれない、我々は、ひとりぼっちなのかもしれない... これは、私にとってかなショックな事柄です。小さい頃から鉄腕アトムに憧れ、SFを読んで大きくなった私としては宇宙人の居ない世界など想像したくもない事です。

しかし、この地球の我々だけが己を生み出した宇宙を理解できる唯一の存在だとしたらそこに深い意味を感じます。 人類がもし滅亡したらこの宇宙を理解できる存在がいなくなる、それは許されないと...