ここで、
1961年当時ドレイク等が使ったパラメータではN=10、つまりこの銀河系には10の知的文明がある可能性を推定していました。この推定に基きSETI(地球外知的生命探査)が大規模に開始されました。 しかしその後の天文学の成果から恒星の赤色矮星の占める比率の多さや、ガス惑星(木星や土星等)に比べ固体惑星が稀である事が判ってきてN数の推定値は大幅に小さくなりました。また長年のSETI活動からも何らの証拠は検出されていません。こうなると銀河系内での人類以外の知的生命体の存在はかなり疑わしくなります。
実空間で光速を超える事は出来ませんが時空は曲がることが実証されており曲がった時空同士をつなぐワームホールも一部の物理学者は真剣に検討しています。これから1000年後、一万年後を想像したとき人類がワームホールを経由して宇宙を自由に行き来している可能性はあると思います。そうなると人類は環境の整った固体惑星を探すでしょう。逆に考えると、もし過去に知的生命が存在したとすると地球を見逃すはずは無いと思いませんか。しかし地球上で過去に他の知的生命体が来訪した痕跡は見つかっていません。これをフェルミ・パラドックスと呼びます。 最近、2012年に巨大宇宙船が来訪するという報道はありますがガセネタでしょう。http://english.pravda.ru/science/mysteries/22-12-2010/116314-giant_spaceships-0/
以上の事を考え併せると、人類は宇宙で唯一の知的生命かもしれない、我々は、ひとりぼっちなのかもしれない... これは、私にとってかなショックな事柄です。小さい頃から鉄腕アトムに憧れ、SFを読んで大きくなった私としては宇宙人の居ない世界など想像したくもない事です。
しかし、この地球の我々だけが己を生み出した宇宙を理解できる唯一の存在だとしたらそこに深い意味を感じます。 人類がもし滅亡したらこの宇宙を理解できる存在がいなくなる、それは許されないと...