ぴあピアノ教室 〜目白、池袋、椎名町

豊島区目白にある街のピアノ教室のブログです。日々の出来事を綴っています。

段々と

2018-05-19 09:42:39 | ピアノ教育
新年度が始まり一ヶ月半。
進級、進学で生活のペースが
大きく変わった子も多い。

そんな中で
自分で生活のリズムを作り出せる子もいれば
やらなければならないことに翻弄されて
ノックアウト状態の子もいる。

ピアノは続けたい
のに時間が取れない。
苛立ちと焦りを抱える子、
全部が中途半端になりそうな子。
色々。

毎日ピアノを弾く!
と言うけれど、
やはり思うように時間が取れなくて、
「宿題を一通り弾いて終わりになる」
と言うAくん。

一通り弾くのにどのくらい時間がかかるの?

と聞くと、
「10分か15分くらい」
と返ってくる。

それなら
一通り弾くのをやめて、
一曲に絞って、
他の曲を弾いていた時間を
その一曲の部分練習や
譜読みに当てた方が良くない?

と言うと
「え?それでいいの?」
とAくん。

だって一通り弾くチャラ弾きより
一点集中の練習の方が
効果あるでしょ。
次の日は、前の日に手を付けられなかった曲を
練習したらいいじゃない。

なるほど…
とAくん。

平日は部活と塾と学校の宿題で
全く時間が取れないと言う
Nちゃん。
それでも練習は少なからずしているみたい。

どうしてるの?

と尋ねると、

「平日は無理だから、
週末にタメ練してる」
「あと、どうしてもの時は
どれかだけ練習することにして
全部やるのを諦める」
って。

Nちゃん、賢明な選択。
無理はしない。
でも出来ること、出来る範囲で。

もちろん
タメ練は推奨してはいない。
でも、
中高生の忙しさは
部活をやっていると
すごいものがあるので、
段々と練習の仕方、
練習の時間の取り方、
変える必要が出てくる。

こちらも、
宿題の量を調節したり、
出来る範囲で応援したい。
だから、
そんな時は、
是非相談してください。

…と同時に。
やっぱり、
塾や学校で忙しくなる前に
とにかく力を付けてあげたい。
譜読みの面での自立は
必須だ。
一足跳びに難しいレベルに行くことは出来ないけれど、
出来るうちに、
出来るだけのこと、
しておかないとなぁ、
と強く思う。
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考える

2018-05-11 11:29:46 | ピアノ教育
音符って、
楽譜って、
ある程度勉強すると、
基本的には、
自分で読み進められるようになる。

宿題の曲。
読み方が分からなくて、
「分からない」
と放置する前に、

できれば、
「自分で考える」
をやってもらいたい、
と思う。

今まで勉強した
コレとコレとコレと…
組み合わせて、
あぁ、なるほど、
こういうことか。

なんてね。

でも、
この「考える」
のやり方が分からないと、
お家の練習で
泣く、周りにアタル、
お家の人に丸っと教えてもらう
になりがち。

お家で
「分からない」
に出会った時、
泣いてお家の人に聞く前に、
「考える」をやってもらいたい。
でも、その「考える」
が分からない時は、
是非ぜひ、
レッスンに持ってきて、
一緒に「考える」をやってみたい。

丸っとオシエル、オソワル
のは簡単なことなんだけれど、
そうではなくて、
自分の知らない、分からないことを、
どうやったら分かるようになるのか、
一緒に道筋を辿りながら
考えてみたい。

そんな体験をたくさんしてもらいたいと思う。
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楽譜を読むということ

2017-08-31 14:34:38 | ピアノ教育
たまには真面目なお話を。

新しい曲に取りかかる時、
CDやYou Tubeを頼りに、
音を拾う、曲のイメージをもらって来るのは
できれば避けたい。

新しい曲の楽譜を自分で読む必要性。

これ、かなり大事。

自分で音楽を読みとること。
音符が並ぶだけに見える新曲。
そこから、それがどんな音楽なのか、
感じ取り、自分の表現へと繋げていく。
先入観を持ってほしくないので、
私は絶対に(基本的には)弾いたりしません。
片手の譜読みではなく、
できるだけ、両手で音を鳴らし、
全体の音を想像しつつ
リズムを考えていく。
どんなにノロノロでもいい、
そんな中で、
その曲の性格や雰囲気、
物語を感じていく。

音を正確に鳴らせばいいだけではなくて、
その曲の持つ個性を感じ取ってほしい。
私は、そう思います。

だから、
習い始めの頃は、
小さな小さな短い曲ばかり。
少しずつ少しずつ曲が大きくなる。
少しずつ少しずつ、
新曲に対する想像もできるようになって行く。
そんな小さな積み重ねをしていくことで、
楽譜に隠れた、音楽の世界を感じ取ることが
上手になっていきます。

新曲に向かうことが大変と思う時期もあるかもしれない。
でも、きっと、
慣れる(笑)

新しい曲に出あう面白さが
きっと分かって来る。

そう信じて、
日々、新曲に積極的に取り組んでほしいと
思っています。
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言葉の重さ

2017-06-09 11:36:47 | ピアノ教育
新しい課題を目の前にしたり、
すぐには習得できそうにないことを前にすると、
わりと多くの子が
「ム~リ~」
とか
「できないでしょ」
とか発する。

そう真剣に発している言葉だとは
思わないけれど、
これってこちらのやる気を削ぐし、
何より、
自分の未来を自分で殺してしまう言葉ではないかと、
私はそう感じてしまう。

「難しそうだけど、挑戦してみる」
とか言ってもらえると、
「よし、頑張ろう!」
ってアドバイスもしたくなる。

でも
「ム~リ~」
と決めてかかられると、
自ら欲していないものを
押し付けるのは良くないか、
なら、やらなくていいか、
と思わされることも。

言葉って
周りの空気を作るものだし、
不思議と発した自分の方向性も
担っているような
そんな風に私は感じている。

決して、
自分や、まして、
周りの人の未来を殺すような、
そんな言葉ではなく、
ハッピーになれる言葉を発し続けたいと、
何だか最近、そんなことをよく考えている。
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その人臭さと、その人らしさ

2016-05-19 08:04:56 | ピアノ教育
演奏する中で大事にしてもらいたいと、
私が強く思っていること。

個性。

同じ曲を同じようにレッスンしても
演奏する人が違えば違う演奏になる。
演奏する人の個性が出る。

それが一歩違うと、
その人臭さになる。

「らしい」演奏を、
と練習しても、
実は演奏する側の何やら癖、のようなものが出過ぎて、
「臭い」演奏になってしまう。

録音して聞いてみると、
これは本人がすぐに分かる。
「私って、こんな風に弾いちゃうんだよね」
って思わされるのだ。

以前、Tさんに録音して聞いてみることを勧めた。
私が口で言うより、はるかに容易に分かってもらえるだろうと思って。
翌週、「分かっちゃった」
と話してくれた。

個性と癖。
似ているけれど、方向が大分違うと思う。

レッスンの中で、
その人が演奏するものが「らしさ」であって
「臭さ」にならないように、
注意する。

また、その人の演奏が、
何を思ってどう感じて弾いているのか、個性を潰さず、
そこも出来るだけ汲み取って行きたいとも思う。

だから、
同じ曲をレッスンするにしても、
演奏する人によって、こちらが言うことも変わる。
その人がこの場面を、またはこの先をどうしようと思っているのか、
できる限り汲み取り、
それが活かせる方向性を提案する。

たまに、
私の提案を教える側の個性だと思って、
そうしないようにと演奏されることがある。
私の提案を避け、違う演奏をされるから、
またこちらは違う提案をする。
するとまたそれを避けらる。
堂々めぐり…(苦笑)

作曲者の意図を楽譜から読みとる。
作曲者自身が書いたスラーやスタッカート、
アクセントも多種類存在し、
音楽用語も加わり、
どんな場面を作り出そうと考えたのか、
それを考える。

作曲者の意図を無視して弾くことも可能だけれど、
最初にそれをやりすぎると、
自分流、が染み着いてしまって、
作曲者の意図は「やりにくい」ものになってしまう。

指使いと一緒かな?

最初にテキトーな指使いで弾きこんでしまうと、
ちょっとやそっとでは直らない。
自分流のテキトー指使いでは外しやすい、止まりやすい箇所が出てきてしまう。
でも、もう直せない。

指使いも、楽譜に載っている指使いがベスト!でもないこともあるので、
一概に「全部守ろう!」とは言えないけれど、
その曲に取りかかろうと始めた、その辺りで、
よくよく考えながら、時にサラッと弾きながら、
ベストの指使いを探らなければ…。
たまに、一度決めた指使いを、
どれだけ馴染んでからでも、
サラッと変更できる人もいるけれど。

以前、小さなHくんに
「僕はこの指で弾いた方が弾きやすい!」と、
頑なに言われたことがあった。
Hくんの指使いは、Hくんが馴染んでいるポジションに由来しているもので、
新しいポジションへのチャレンジから目を背けているものだった。
確かに弾きやすい、んだろうな…とは思いつつも、
指使いの基本的なパターンを勉強している大事なところだから、
慣れたポジションだけでなく、
新しいポジションや使い方にチャレンジしよう
と話し、納得してくれた。

この指使いの選択からも「臭さ」は出ることもある。
そうそう、私の教室ではツェルニーを弾いている人は、
指使いの基本パターンを勉強している人が多いので、
自分流になりすぎないように注意してね。

まずは静かに楽譜と向き合う。
楽譜の中に隠れた作曲者の意図、
そしてその曲の世界を考える。
そこを突き詰めていくうちに、
きっといい意味での「らしさ」が出てくるのではないかしら?
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練習~努力って

2016-01-26 09:27:55 | ピアノ教育
最近マメにブログ更新(笑)
これでもね…ヘヘヘ。
発表会の選曲が終わったので、少々ゆとり。

さてさて最近思うこと。
そして考えること。

練習って、
努力の積み重ね…だと思う。
そしてその努力って、
闇雲に頑張るのでは
徒労に終わることも多いような気がする。

目的を持って練習しよう

よくレッスンでも話すのだけれど、
ここを弾けるように、とか
ここの指使いがマスター出来るように、とか
止まらないで弾けるように、とか。

でもやっぱり、
弾き始めた曲を止めることなく最後まで弾くのは楽しい。
だから、気付くと何度も通し練習ばかりになっている人、
とっても多い。
…で、レッスンで言われたことなどスッカリワスレテ
また翌週同じことを更に注意されるという悪循環。

レッスン中に短く区切った所を弾いてもらう。
「今の○だった?×だった?」
と聞くと迷わず
「×だった」と答えたMちゃん。
「自分で○だと思えるまで練習して」
とレッスン中だけど練習する時間をあげると、
Mちゃんはひたすらそこを弾きまくる。
そして、その箇所が弾けない原因を見つけ、
更に細かい部分練習をして、
それからまた指定されている所を弾く、
という練習をMちゃんは繰り返した。
数分後、「○だった」、とMちゃん。

そうこれ。
これが大事。
ダメっぽい場所を何度か弾いてみると、
何でうまくいかないのか見えてくる。
何が原因なのかがはっきりしてくる。
Mちゃんはそれが分かったから、
そのためにはどうしたらいいのか考え、やってみて、
通してみて、もう一度考えてやってみて…を繰り返した。

どうしたらいいのか考える。

これ、練習の中でも
すごく大事な要素だと思う。

言われたやり方だけに留まらず、
自分で策を考える。
そして、やってみる。
ただ頑張るのではなく、
自分で考えて、やってみる。
○だと思えない原因を考え、
打開策を探る。


現代の東京っ子たちは忙しい。
そんな忙しい中でも、
ピアノを弾き続けてくれる。
だからこそ、
せっかくピアノに向かっているその時間を、
是非是非、有意義な時間にしてもらいたい。
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青臭い…けど(笑)

2015-07-03 08:48:43 | ピアノ教育
何かに挑むとき、

諦めない
悔しがる
求め続ける
追い続ける

って大事だと思う。

我が教室は、基本的には「町のピアノ教室」だし、
ピアノが好きな子になってほしい、
その想いを大切に指導にあたっている。

でも!

やっぱりたまには壁も必要だし、
苦戦をすることも必要…と思う。

出来なかったことに対して
背を向けず向き合うこと。
逃げずに制覇出来た経験は
次への大きなステップになるし、
大きな大きな自信に繋がると思う。

大きな喜びの前に、
自分と向き合うこと。

楽しいだけでは
決して見ることのできない景色。

たまには…ね。


連弾発表会。
「楽しそう♪」
と申し込んでくれた子が多いけれど、
ゴメンね、簡単に弾けるだけのモノではありません。
少しの辛抱と苦労。
本番の成功に向けて立ち向かってほしい。
誰かと一緒に演奏をするということ。
一人で弾いているときのような自分都合は、
通用しません。
相棒にお互いに甘えあっていては、
連弾は成立しません。

そんなことも勉強できるかな。

…と、こんな私の勝手な想いも乗せて走り出しています
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声かけってむずかしい

2014-07-08 14:35:23 | ピアノ教育
教室では、極力、
自分の力で練習をしよう!
とお話している。

大人が介入すると、どうしても
「弾けるようになるまで!」とか
「10回弾くまで!」とか
目に見える到達点まで「やらせてしまう」ことがあるから。

「やらせてしまう」練習って、
要するに
「やらされるピアノ」
になるのではないかと思う。

できるだけ、ピアノは楽しんで弾いてもらいたい。

練習の仕方って難しいし、
それに対する声かけというのも本当に難しいと思う。

一人で、誰からの声かけもなく練習に取り組めるペースができると、
最初の頃は「すごいね」「偉いね」とお家の人は褒める。
でもそれが日常化して行くと声かけが無くなっていく。
もちろん、声かけや励ましなんかがなくても
黙々と一人で練習できる子もいる。
弾けるようになる喜びが分かってきていると特にそう。

でも、さびしがり屋さんだったりすると、
気に掛けてもらえない、評価してもらえない、
とか、そんな風に寂しさを覚えるのかもしれない。

「レッスンで全部の宿題がハナマルをもらえるように」
…は、課題が難しくなれば実現しにくくなることだし、
がんばって取り組んでも上手く弾けるようにならないこともある。
そこで、子どもたちを追いこんでしまうことのないように、
「きちんと曲と向き合ったこと」に対して、
声をかけられる人でいたいと思う。
そのためにも、子どもたちの思いや目線を、
出来る限り汲み取れるように
手を貸さず目をかける、そして声をかけていきたい。
そうして、がんばっている子を、
「一人きりでがんばっているんじゃない」
そう思ってもらえるようにしてあげたい。
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歯医者さん

2014-05-11 22:36:13 | ピアノ教育
久々の真面目な話。

私は子どもの頃、練習の仕方が分からなかった。

宿題になっている曲を、
ただひたすら闇雲に最初から最後まで通して弾く。
それが終わると、おもむろにまた最初から弾く。
そして…また。

何を思ってひたすら最初から最後まで弾いていたか。

簡単に言えば、
止まらないで弾けたかな?…だ。

ただ、これはまだ良い方で、

3回やら5回やら通して弾いたら練習終わり。

これは…また闇雲中の闇雲。

どう弾こう、どこが流れが悪くなる、どこが弾けない、

そんなことは全く考えない。
どうでもいいからとにかく弾く。
よく分からないけれど、とりあえず弾く。
どこかで止まったかどうかなんて、記憶なし。
いわゆる、こなす練習…だ。
悪い言い方をすれば、チャラ弾きでしかない。

これはね、できれば止めた方がいい。
曲を弾く上で、心が無くなってしまう。
心ない演奏になってしまうから。

練習って、もっと頭を使おう。
いや、耳を使おう。

今弾いた所、どうだっただろう?
流れは?雰囲気は?表現は?
その場面に合った音を出せていた?
譜読みの段階なら、リズムは?音は?指使いは?

練習は言わば歯医者さん。
最初に通奏したのなら、その中で悪い箇所をチェック。
全体のチェックが済んだら
今度はチェックしたところを集中治療する。
一日で治療が完了しないのは歯医者さんと同じ。
何回かに分けて治療したり、中長期的に経過を見守ったりする。
それも歯医者さんと同じ。
一か所ずつ真剣に治療、練習していく。
それを積み重ねたら、きっと頭に思い描くように演奏ができるようになる…かな?

なるべく短期間で、思っているように弾けるようになりたい
とは誰もが思うこと。
でも、通奏だけでは厳しい。
何より、何も考えないでひたすら弾き続ける練習(?)だと尚更だ。

…と、私は大分歳を取ってから、つくづくそうだと思うようになった。
今向き合っている曲を、どういう曲にしたいか。
どう演奏したいか。
それをよ~くイメージして弾くこと。
それがおそらく、すご~く大事なことなのだと思うようになった。

そのために、
練習中は歯医者さんになろう(笑)
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不勉強でした

2014-04-29 22:19:30 | ピアノ教育
つい最近知りました。

ト音記号は

中心から書く、
下から書く…要するに逆回りで書く、

の2種類あるということ。

下からは間違いなのだと思っていましたが、
実はどちらでもよかったのだということ。
そもそも書き順という概念は、
日本や中国の漢字を使う国にしか存在しないのだとか、どうとか。。。

とってもとっても固い思い込みで、
「こっち!」とお話していたと思います。
ごめんなさい。

今後きちんと勉強をし続けなければと
新たに思いました。
申し訳ありませんでした。
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