Aくんが、レッスン終了と共に、
楽譜を小脇に抱え急ぎ帰ろうとレッスン室のドアを開けた。
楽譜をバッグに入れることさえ忘れ、
バッグの存在さえ忘れ、
「早くしないと」…とブツブツ言いながら
楽譜を抱えて慌てて帰ろうとしている。
どうしたの?バッグに楽譜をしまってから帰ったら?
と声をかけると、
「『アルペジオ』って忘れちゃいそうだから、早く帰って書いておかなきゃ!」
と言うAくん。
合点!
今日はレッスンでAくんに『アルペジオ』を説明。
これまで練習してきたスケール、カデンツに加えて更に聞きなれない単語。
この『アルペジオ』を忘れないようにしようと、Aくんは慌てていたのだ。
Aくんのそんな姿に心打たれた。
メモに書いてあげようか?
と言うと、
「うん!じゃぁ、フェルマータとか、ダ・カーポとか
大きくするのや小さくするのまで全部書いてよ」
とAくん。
音楽用語は基本イタリア語。
それにさらに英語が混ざることもしばしば。
それらを余さず覚えようと意気込むAくん。
Aくんの熱心さには脱帽だ。
レッスンの中で私が指示を出したこと、
注意したことに関しては、翌週にはほぼ自分のものにして来る。
楽譜への書き込みが言葉になっていなかったものも、
忘れず彼なりに挑戦して来る。
Aくんのそうした気持ちを、
ずっとずっと大事にしてあげたいと強く思う。
楽譜を小脇に抱え急ぎ帰ろうとレッスン室のドアを開けた。
楽譜をバッグに入れることさえ忘れ、
バッグの存在さえ忘れ、
「早くしないと」…とブツブツ言いながら
楽譜を抱えて慌てて帰ろうとしている。
どうしたの?バッグに楽譜をしまってから帰ったら?
と声をかけると、
「『アルペジオ』って忘れちゃいそうだから、早く帰って書いておかなきゃ!」
と言うAくん。
合点!
今日はレッスンでAくんに『アルペジオ』を説明。
これまで練習してきたスケール、カデンツに加えて更に聞きなれない単語。
この『アルペジオ』を忘れないようにしようと、Aくんは慌てていたのだ。
Aくんのそんな姿に心打たれた。
メモに書いてあげようか?
と言うと、
「うん!じゃぁ、フェルマータとか、ダ・カーポとか
大きくするのや小さくするのまで全部書いてよ」
とAくん。
音楽用語は基本イタリア語。
それにさらに英語が混ざることもしばしば。
それらを余さず覚えようと意気込むAくん。
Aくんの熱心さには脱帽だ。
レッスンの中で私が指示を出したこと、
注意したことに関しては、翌週にはほぼ自分のものにして来る。
楽譜への書き込みが言葉になっていなかったものも、
忘れず彼なりに挑戦して来る。
Aくんのそうした気持ちを、
ずっとずっと大事にしてあげたいと強く思う。