本番が近くなり、
本番と同じつもりで、
間違えても知らんぷり、
止まるくらいなら作ってヨシ、
弾き直さない、引き返さないで
とにかくゴールまで進んでね
と弾いてもらう。
途中暗譜があやふやで、
探っても探っても分からなくて、
立ち往生してしまったRちゃん。
…何だったっけ…?
と考えて立ち止まっていたので
「パス!」
と私が言うと
目をまん丸くして、
「パスしていいの⁉︎」とRちゃん。
「止まって動けないなら
それも一つの手だよ」と話す。
と、リスタートの利くところから
弾き始め、ゴールできた。
何かアクシデントが起きた時の切り抜け方、
知っていると知らないとでは大違い。
ピアノを弾く人は
基本的に真面目だから、
本番中でも書いてあった音を
きちんと弾かなければと
立ち止まってでも弾こうとする。
「先生に怒られちゃう!」
とばかりに、
何回でも正しい音を探し弾き直す。
演奏中に柔軟に対処しなければいけないので、
レッスン中だとしても
さっさと楽譜を見ながら弾くのではなく
アクシデントが実際に起こっている時に
こうできるよ、と話していく。
実地訓練?
驚かれることが多いけれど、
パスは一番驚かれるなぁ。。。