「ねぇねぇ、これって何だと思う?」
とMくんが私に指さして聞く。
右から2番目、黄色い動物の正体を質問された。
それで初めて、そう、まさに初めて私は考えた。
確かに、これは、何だろう?
キリン?
「キリンじゃないよ、だって首が短いし耳の形も違うもん」
じゃ、チーター?
「チーターは斑点が黒いから違うよ」
…。
分かりましぇ~ん。
って言うより、Mくん詳しい…(^_^;)
「チーターかヒョウかジャガーだと思うんだけど」
とMくんの推察は続く。
Mくんによると、
チーターは斑点が黒く細かい。そして身体が小さいのだと。
だが、この絵だと身体の大きい小さいは分からない。
が、斑点の色が違うから違うだろうと。
ヒョウの斑点は幅が広くて、ヒョウかなぁ…?
ジャガーは身体が頑丈なのだそうだ。
もはや私の手に負える話ではない。
で、Mくんが出した結論。
ジャガーはアメリカ大陸に住んでいて、
ヒョウはアフリカなどに住んでいる。
この草原みたいな絵だとアメリカ大陸かアフリカなのかは
分からないけれど、
ゾウやシマウマも一緒にいるのだから、
きっとここはアフリカだろう。
だから、これはヒョウ!!!
Mくん。スゴイ!!!!!
た~っくさんの知識と
それから類推していく力。
もう、スゴイ。
以外の言葉は出てきません。
子ども向けの本だけれど、
子どもたちは色々な角度からモノを見ているんだなぁ
と思わされた。
そう言えば、私の作った「おうた」。
『十人のインディアン』を開くと、
決まって描かれている動物の数を数える子どもたち。
実は原稿段階では動物は9頭しか描かれていなかった。
担当O氏から「数えて確かめられそうだから10頭にしよう」
と言われ増やしたのだ。
まさか本当に子どもたちが数えるとは…。
子どもたちの視点。
侮ってはいけないなぁ。