2度目の能鑑賞。
脚本を見ないとなかなか聞き取れないのは前回と変わらず。
ただし、なんとなく"決まり"のようなものが段々とわかってきている。
静・動、現実・夢など相対するものにワビサビ・メリハリ・季節感をまじえた歌劇と理解する。
昨日の舞台は春を先取りした桃の話。
西洋にオペラがあるように日本にも能・狂言などの古典芸能が存在する。
私はまだまだ序の口だが、能の世界に感動している。
脚本となる題材は平安期・鎌倉期の物語で源氏物語、伊勢物語、平家物語などをアレンジしている。
もともと能、すなわち猿楽は古代より存在するが室町期の観阿弥・世阿弥の頃に今のような型になったようだ。
中世の日本を凝縮させた古典芸能、戦乱が終息した平安な時代だからこそ生まれたものだ。
今でこそ格式が高いように感じられるが能や狂言は元来庶民が楽しんだもの(一時期はそうでなかったが)。
オペラと違って正装する必要ないし。
要するにオペラのように上流階級向けじゃない。
そんな能の姿勢にも好感を持ってしまった。
また、解りづらいとかろがまた良い(笑)。
昨夜の題目は次の通り。
嵐山:能
雁礫:狂言
老松
羽衣 :仕舞
鞍馬天狗
求塚:舞囃子
頼政:能
全部鑑賞して約3時間半。
これが特別価格3200円だったのだからお得以外何物でもない。
次回の感想はもっと内容を濃く報告できればと思う。
古典を勉再び勉強しようかなと思った夜でもあった。