東商&三井住友海上主催の講習に参加してきました。
内容は下記のような四部制で構成されており、
予想以上の参加者と部屋の狭さで、
少し遅刻した私は一番前の内側席に座る羽目になりました。
項目内容が充実している割には全項目で3時間しかなく、
休憩もほとんど取れないような慌ただしい展開。
主催者が損保会社なので営利目的の内容かと思っていたが、
蓋を開けてみれば当社にも該当し、目を背けてはならないような厳しい事例も吸収出来た。
代理での参加だったが非常に満足です。
第一部:「安全・品質・環境の向上で新規荷主を獲得するノウハウ」
第二部:「ドライブレコーダー活用で70%事故削減。そのノウハウはこれだ!」
第三部:「飲酒運転防止の秘策とアルコール検知器選びのコツを伝授!」
第四部:「勝ち残る運送会社の人事・賃金改革」
この中で第三、四部に興味を持ったのだが、四部についての感想を述べると、
この場では相応しくないので割愛し、第三部の内容を面白く綴ろうと思います。
飲酒運転というと皆さんは夜などに呑んだ後に運転してしまい、
検問に引っかかったり、重大事故を起こしてしまう行為と想像つくでしょう。
だから、"呑んだら乗るな"という行為さえ守ればOKと考えがちです。
もちろん、翌朝から通勤や仕事で車に乗らなければ何ら問題ないわけで、
深酒したのなら、翌朝の家庭や通勤時、職場で「酒臭い」と煙たがられるだけです。
法律上何の問題もありません。
しかしながら、運転をするのなら話は別です。
前夜の酒(アルコール)が残るようならば立派な「飲酒運転」になります。
それは呑んだ直後の酔っている状態で判別するのではなく、
体内のアルコール(残留)数値で判別するからです。
確かに「飲酒検問」は夜に行うのが普通で、事故を起こす前に検挙されてしまいます。
では、夜明けから先の日中はどうでしょうか?
「飲酒検問」は行われることがほとんどありませんので、
後ろめたさはありつつも、二日酔いの状態でも事故を
起こさなければ何らおとがめはありません。
二日酔いが無く、睡眠が十分であればほとんどの人が運転するかもしれません。
ここが落とし穴です!
先にも述べましたが、飲酒運転の定義は体内の残留アルコール数値です。
我々の予想以上に数値が残っているのです。
"二日酔いじゃないし、正気だから大丈夫"じゃないんです!
これから飲酒後のアルコールが何時間残るのかを明記します。
あくまで今回の講習でいただいた資料からの抜粋です。
次にあげるそれぞれのお酒は濃度と量は異なりますが、
それぞれは「1単位」として同等になります。
そしてその「1単位」は肝臓でのアルコール処理に4時間かかります(個人差はある)。
※アルコールの分解→アセトアルデヒド(猛毒)→(酵素作用により)酢酸→
→水・二酸化炭素(尿・汗として排出)
①ビール(5%):500ml
②日本酒(15%):1合(180ml)
③ウイスキー(43%):ダブル1杯
④ワイン(12%):小グラス2杯
⑤缶チューハイ(7%):350ml
⑥焼酎(25%):100ml
※括弧内の%はアルコール濃度
お酒が好きな方なら、これらのお酒で「1単位」を超えることが多いでしょう。
過去ログの通り、私は確実に超えてしまいます(苦笑)。
仮に日本酒を4合瓶相当を一人で呑みほしたとなると、
アルコールの分解(処理)に「4単位」×4時間=16時間 となります。
呑み終わりが前日の23時だとしたら、
その時のアルコールを完全分解するには翌日の15時を待たなければなりません。
もし検査されれば数値は反応し、もし検問されれば検挙されてしまいます。
日中の検問が無くとも、事故を起こしたり、
交通ルール違反で警察沙汰になれば間違いなくアルコールチェックを受けることになるでしょう。
結果はおわかりですよね?
今回の講習で学んだことは「呑んだら乗るな!」ではなく、
呑んだ量を把握することと、何時までアルコールが残ってしまうかを計算すること。
極端に言えば、「1単位」以上を呑んだ場合には翌日は終日運転しないこと。
飲酒運転に厳しい現在だからスレスレのラインは危険でしょう。
自分に罪の意識が無くとも簡単に逮捕されてしまいます。
それで高額な罰金と免許停止が付いてきます。
すごく恐ろしいことなんだと認識させられました。
寝て起きたらOK!じゃないんだと。
そして講習内では面白いテストを受けました。
それは「アルコール体質検定」。
配布された
ジェルパッチを腕の内側部分(なるべく白い肌部分)に貼り、
20分ほど待って肌の変色を確認するもの。
変色が、
①しっかりと赤くなった → 「ぜんぜん飲めない族」 →日本人の約1割
②ほんのり赤くなった → 「ホントは飲めない族」 →日本人の約3割
③何も反応がでない → 飲みすぎ注意の「危ない族」→日本人の約6割
私のテスト結果は、このブログを見ている呑み仲間ならおわかりですよね?
①と②のようなお酒に弱い方が飲酒運転はまずしないでしょう。
アルコールを摂取した時点で体調が悪くなるし、運転など出来るわけがありません。
危険なのは③
なまじアルコールに強いせいか、「大丈夫」だと錯覚する。
仮に「大丈夫」だとしても数値は必ず残っている。
だからこそ当日や翌日の「飲酒運転」で検挙されてしまうのです。
私も含め、お酒が好きな人は翌日に運転する場合にも注意が必要です。