ずいぶん前に、東京で『幼稚園のおべんとう』という本を買った。ちぴらの保育園は給食だからお弁当は必要ないけれど、カラフルなお弁当の写真を見ているだけで楽しいし、もしかしたらぴら奥さんの勉強にもなるかも?と思ったけど・・・
それで最近になって、本に載っている『ピ○チュウのお弁当』を作って欲しいちぴらが言い出した。昨日なんか、「ピ○チュウ弁当が出てくるまで、大好きなムロアジの干物も食べない!」とまで宣言して。結局、昨日はムロアジ定食で妥協してくれたけど・・・。でも、そんなに食いたいんなら作ってやろうと思った。しか~し、見ているだけならキレイなピ○チュウ弁当も、作るとなれば一苦労だ。基本はドライカレーのオムライスだけど、一つ一つのパーツが細かい。お目々は焼きシイタケが2カケとか、その上の白目の部分は1mm角のチーズが2つとか、ホッペは赤ピーマンがこれまた5mm丸が2つとか、考えただけでも気が遠くなる・・・(実際はその何倍もパーツがある)
しかも、ヤツはかなり字が読めるから(漢字を含めて)、本のと同じ材料でアレを使えのコレを使えの色々とチェックがうるさい。そんなのを全部集めるのは不可能だから、「本のとはだいぶ違うけどいいか?」とちぴらに確認すると、それでもいいから作ってくれと言う。そんならと、薄焼き卵でカレー味のチャーハンを包んで、ケチャップで目と鼻とホッペを書いて、耳はスライスチーズとソーセージで誤魔化す。なんとか完成したインチキピ○チュウだけど、かなり体力と精神力を消耗した。もぅ、こんなの毎日作っていたら、お弁当ノイローゼになってしまうかも・・・。おまけに、「これ、ちがうよ!」と静かにダメだしされて。「じゃぁ、食わないのか?」とヤケクソで聞いてみると、「たべる~!」とお豆腐から(←なんでよ?)頬張るちぴら。まぁブツブツ言いながらも、ぴらにあ特製ピ○チュウ弁当(かなり怪しい)は気に入ってもらえたらしい・・・