どうして営業が成り立っているのか不思議でたまらない、【そんなお店】がぴら家の周辺にはいくつかある。ほとんど人が通らない森の中にあって、無造作に飲み物や雑貨を並べて営業しているけど、案の定お客さんが来ているのを見たことがないとか・・・。缶詰&乾麺オンリーみたいな、やたら商品数が少ないお店とか・・・。やっぱり人通りが少ない場所で、腐らないモノを売っているのならまだしも、野菜とか魚とか豆腐とかはたまた自家製漬け物とか、「並べてあってもホントに売れるのか?」と人ごとながら心配になるとか・・・。【そんなお店】に限って、やたら朝早くから開いていたり、夜中まで閉まらなかったりと、謎は深まるばかり・・・
まぁ、【そんなお店】が潰れも栄えもしないしないところを見ると、集落の中で何らかの役割を果たしているのは間違いないけど、まだまだ新参者のぴらにあには理解不能なんだろう。【そんなお店】に入っていくと、たいてい無愛想なオヤジさんがぴらにあをジロリと見て、「あんた買うの?」とばかりに無言で威圧する。初めの頃はそれにビビってなかなか買い物が出来なかったけど、最近では普通にアイスやらジュースやらお菓子やら買って、ちぴらと店の前で食べられるようになった。コンビニが無い離島生活だから、【そんなお店】も慣れてしまえばなかなか便利だ・・・
さて、島に旅行に来た人が、【そんなお店】で快適?にお買い物をする時のコツを一つ。たとえお店の人が見えなくても(しばらくすると、どこからともなく誰か現れる)、店内が薄暗くて心配になっても(入り口の鍵さえ開いていれば営業中の証拠)、「やってますか~?」なんて絶対に聞いてはいけません。ヨソ者だとバレてしまいますから・・・(【そんなお店】は地域住民に対しては心優しい場合が多い)