考えてみたら、今回の『ちぴらとビビンバの旅』で韓国入りは3回目だ。前回は5年ほど前に、ぴら奥さんと博多からフェリー(なんとカメリア丸という夜行船)で釜山に行った。向こうでは一泊もせずにお昼に冷麺食ってオミヤゲに朝鮮人参ガム(ロッテ)買って、ジェットフォイルで帰ってきて博多港で晩飯(呼子のイカ)を食った。ようするに、伊豆大島夜船日帰りと全く同じスケジュール・・・
韓国に初めて行ったのは10年くらい前、知り合いのオヤジ(ある意味で上司のYさん)が、「メシ食わせるから、ソウルのカジノに連れて行け~!」といきなり言い始めて、大韓航空のチケットをムリヤリ取らされた。Yさんのワガママにぴらにあ一人で振り回されるのはイヤだったから、既にパスポートを持っている友達2人(SくんとMさん)も誘って4人で行った。2泊3日の旅でYさんは朝から晩までカジノ(ウォーカーヒル・ホテル)に入り浸り、残された3人でバス観光に参加した。「ツアーに行かないとツアコンに悪いから、オマエらだけ行け!」と勝手なYさん、「板門店に行きたいんなら、3人分お金出してやるぞ!」と気前がよかったけど、残念ながら土日で板門店ツアーはお休みだったっけ・・・(本当にご飯は全食Yさんのオゴリでした)
バスツアーの後、ソウル駅からレトロな急行列車(確か客車だった)に乗ってオニャン温泉までプチ遠足に行ったりして遊んだけど、なぜかSくんのゴキゲンがすこぶる悪い。何が気に入らないのか、ずーっとブツブツ言って怒っているし。どうやら、Sくんは買い物(ブランド品)に行きたかったらしいけど、ぴらにあが免税店なんかに連れて行かないから不満だったらしい。とうとう3日目のソウルタワーで爆発したSくん、「ココで別れる!」と言い残してどこかへ消えてしまった。ぴらにあとMさんで適当に観光してホテルに戻ると、ニコニコのSくんが待っていた。「いや~、ビックリしたよ!」とSくん、何事かと思ったら「マイケルジャクソンに会っちゃってさ!」と興奮している。「まさか?!」と顔を見合わせるぴらにあ&Mさん、「ホントだよ、お店(レコード店?)から出てきたらさ、ホンモノのマイケルがいたのよ!」って。さっきまでのご立腹モードはどこへやら・・・
帰りの飛行機の中の新聞で、マイケルジャクソンがソウルにお忍びで来ていたのを知ったけど。それにしても、なんであんなにSくんのご機嫌がナナメだったのか、今となっては知る由もない・・・