ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

幌天狗+群別岳(敗退) 平成23年5月5日(祝)

2011-05-08 19:49:13 | 樺戸・増毛山塊・冬山
 天気予報では昼から青空ということなので、小雨の降る中、期待して朝3時過ぎに自宅を出発。
 浜益方面はまだ雪があるようなので、今日は群別岳に向かうことにします。

 朝5時、国道231号から群別川林道を3Kmほど入った、数台の自動車が駐車してある地点に到着。
  


 朝食をとっている方がいたので、「群別ですか」とたずねると、女性の方がポツリと「オシラリカ」(!?)とか。
 何「オシリ」???・・・何??、と考えていると、もう1人の方が、「奧徳富のことです」と教えてくれました。
 なるほどそうですか。
 で、なんとなく「オシラリカも知らないの?」という雰囲気を感じたので・・・すぐに車に戻り準備に(笑)

 で、長い林道歩きに備え、いつものように麦汁を少々(?)いただきます。
 そして5時20分、短いスキーを担ぎ、つぼ足で出発です!
 奧徳富と教えてくれた男性が「お気をつけて」と声をかけてくださいましたm(_ _)m

 まずは雪のとけかかった林道を進みます。
 今日は12本爪アイゼンやピッケルなどでザックが15キロ近くあり、ちょっと重いです。
 で、3km弱歩くと立派な橋が。



 この橋を越えてしばらく進んだところで休憩して・・・また進むと、雪崩の跡が(汗)



 そして・・・スタートから5km弱の林道が少し下るところで・・・自分の気持ちにちょっと変化が。

 ・・・左の沢になぜか突然入りたくなります。
 当初から通称増田の沢というところから群別に行くつもりで、GPSにも入力してきたのですが・・・。
 で、なんとなく・・・沢に呼ばれるように入っちゃいました  

 そこで改めて地図を見ると、途中に急斜面はありますが、なんとか一気に尾根に出られそうです。
 そして・・・そこから尾根伝いに群別を目指すことにします。 



 正直、きちんと下調べせずにこういう変更をするのはだめですが・・・
 冒険心のほか・・・変な自信というか、おごりがあったんだと思います。←反省です

↓入った沢の途中で。ここにも雪崩の跡が。振り返って撮影。

 
 沢の上部には滝があり、そこから少し離れた右の急斜面をアイゼンをつけて進みます。



 さらに尾根に向かって進むと・・・もう雲の中に入るようです。

 

 8時50分ころ、尾根の一歩手前の標高1030m付近の緩斜面で30分ほどのんびり休憩。 
 すると・・・だんだんガスが濃くなってきて、周りが見えなくなってきます。



 その後尾根へ出るとガスは濃くなったり、ちょっと晴れたりを繰り返します。
 でもまあ、今日の予報は昼から晴れだから、そのうち晴れるだろう・・・と高をくくって進みます。

 尾根には足跡があって、幌天狗まで続いていました。



 幌天狗には9時45分に到着。
 ガスは出てますが、晴れることを信じて進むことにします。

 で、幌天狗を越えたところで・・・突然、一瞬ですがガスが晴れました・・・。
 すると・・・おおっ!群別が見えるじゃありませんか!

↓群別岳・・・カッコいい!


 これから進む尾根伝いのコースが、やっとはっきり見えました。
 なんだか群別が呼んでいるような気がしてやる気が出ました!

 でも、晴れたのはこの一瞬だけ。
 その後はガスは少しずつ濃くなる感じです。
 それでもまだ多少の視界があるので、ちょっと怖いトラバースをしながらもなんとか進みます。
 
↓・・・だんだん周りの地形が見えなくなってきました・・・。


 でもそのうち、ついに足元もよく見えなくなります。
 雪庇から足を踏み外して落ちそうになったりしながら・・・ゆっくり進みます。

 だんだん険しい道になり、相当痩せた尾根なんだろうな・・・と思いつつ、なんとか見える足元だけを見て進み・・・



 一瞬視界がよくなって振り向くと・・・うわー、ちょっと危険な尾根ですね(苦笑)



 まだ行ける・・・と思って進みますが、ついにもうどうしようもないくらい視界がなくなります。
 もう、完全にホワイトアウト状態・・・。

↓数歩前の足跡もよく見えない感じです・・・。


 そして尾根伝いに行くのがちょっと厳しい感じのポイントで・・・迷います。
 地図を見ると尾根を避けて北側をトラバースするのが正解かと思い、一度そちらに行って見ます。
 一応行けそうですが・・・あまりにも視界がなくて、先が見えず危険と思い断念・・・。
 あと500mで増田の沢からのルートとの合流点、群別岳までもう少し・・・行きたいなあ・・・。
 
 で、仕方なく、痩せ尾根の上に戻り食事にします。
 ラジオを聞いていると、「札幌はお天気で気持ちいいです!」とか言ってます。
 「もうちょっと待つと晴れるかな・・・」と思い、ここで様子を見ることにしますが・・・一向に晴れません。
 でも・・・いつまで待てばいいのか・・・。
 
 そしてそのうち、このままずっとガスがかかったままで、自分が滑落して死んじゃうこととか考えたりして・・・
 そしたらなんだか悲しくなってきて、「もう山なんかいいから無事に帰りたい・・・」と思い始めます(苦笑)

 すると・・・突然頭の中に「戻れ!」という指令が下りて来ました。
 11時32分、このあたりで50分ほど過ごして敗退決定です(涙)



 そして・・・帰りは慎重かつ忠実に自分の足跡をたどり、12時33分、無事に幌天狗まで戻ります。
 ここまでくれば、一安心です。
 
 幌天狗を少しだけ降りて、まだガスはかかってますがスキーを履きます。

↓幌天狗のあたり。まだ視界はいまいちですが、広い斜面なのでここからはスキーで。 


 ああ・・やっぱりスキーは楽だし楽しいですね!
 雪が重くて操作しにくいですが、もう十分です。



↓自分の足跡の隣を滑り降ります。
 

 そして標高が下がるとガスがすっきりと晴れ、黄金山が見えてきます。

↓やっと見えた景色。


 林道に降りたらあとはひたすら歩くスキー。
 さっきまでのガスが信じられないようないい天気です。



 駐車地点には14時53分着。
 出発した時よりもだいぶ車が増えてます。
 


 今日無事帰れたことを山の神様に感謝して、あと帰りに群別の神社にもお礼して帰りました。

 そして、帰りに遠くから山を見ると・・・やっぱりまだ山頂は雲の中です。
 尾根で待たなくてよかったです(笑)



 GPSトラックです。







 今回はちょっと危険でした。
 これからはあまり危険なコースは取らないようにします。
 ただでさえ酒気帯び登山ですからね(苦笑)
 反省です。



コメント (8)
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