ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

第2回十勝連峰全山縦走(日帰り) 平成22年8月14日(土)

2010-08-17 02:00:49 | 十勝連峰・夏山
 今週は本当は違う縦走をもくろんでいましたが、墓参りなどに時間がかかり間に合わなくなりました。
 なので、去年行ってまたやりたいと思っていた、十勝連峰全山縦走に行くことにします。(去年の記録はこちら

 まずは去年と同じく下山する十勝岳温泉に折りたたみのチャリを置き、白金のゲートに午前0時15分到着。
 とりあえず麦ジュース飲んで寝ますが・・・1時間で目が覚めてしまい、しばらく横になってますが眠れません。

 結局もう寝るのはあきらめて、ぼーっとしながらAKB48のオールナイトニッポンを聞きながらだらだらと準備。
 また麦ジュース500ml×2缶をいただき、2時30分、疲労感満点で最悪の出発です(苦笑)。
 2時間は寝たかったです。

 真っ暗なお盆の夜中、霊がいるのでは・・・と車の中でビビってましたが、麦汁が脳を麻痺させてくれました(笑)。

 ゲートを出発して30分で登山口に到着し、まずは登山者名簿に記帳します。



 暗い中なので、ゆっくり登りますが・・・昨日の雨で登山道が滑りやすくなっていて、かなり危ない状況です。
 ケガしたら困るので、仕方なくうんとペースを落として歩くことにします。

 天然庭園のあたりで明るくなってきたので、第1回麦ジュース休憩。
 で、足をみると、もうけっこうドロドロ。
 まだほんの序盤なのに・・・先が思いやられます(涙)。
 


 で、ラジオの選局をしながら麦ジュースをいただいてましたが、肘が缶にぶつかって石の上から落下・・・。
 ほとんどこぼしちゃいました・・・ううっ・・・もったいない(涙)。

 気を取り直してゆっくり登って行きますが、登山道、ますます滑るようになります。
 よく滑る濡れた泥が登山道にまんべんなくコーティングされていて、油断すると足が簡単に持ってかれます。

↓よく滑る登山道。実は2回も転びました・・・(涙)。
 


 なんかそん感じでちょっとドロドロになりながら、6時9分、やっとこ美瑛富士避難小屋に到着。

 そしてここで相当ペースが遅いようなので、第2回麦汁休憩しながら検討に入ります。

 ゲートからここまで3時間40分。
 去年はここまでがほぼ3時間でしたから、相当遅れてます。
 で、まずはオプタテシケに行ってみて、さらに遅れるようなら今回の縦走はあきらめて白金に戻ることに決めます。

 で、小屋の前にはテントが2張。
 手前のテントでは女性3人が出発の準備中です。
 テントには「パビシェ」って書いてあって、山岳会だそうです。


 
 オプタと美瑛の分岐点にザックをデポ、麦汁やスポドリ、GPSだけを持ってオプタテシケに向かいます。

 天気はまあまあ、景色もいいです。
 
↓振り返って見える美瑛岳、美瑛富士、石垣山。いい感じです!



↓雄大な感じのオプタテシケ。



 途中、1組のご夫婦を追い越し、1名の男性とすれ違い、オプタテシケには7時44分到着。
 避難小屋を出たのが6時21分なので、1時間20分ちょっとで着いたことになります。
 
↓富良野側はやや晴れ。でも大雪側は・・・雲で何も見えませんでした(涙)



 で、・・・このペースならOK!
 この後もたぶん間に合います。
 山頂でまたしても麦汁を飲みながら、縦走続行を決定です!

 戻りではさっき追い越したご夫婦とちょっとお話して、テント泊のおねーさまたちにごあいさつして・・・。

 途中、水たまりの跡に誰かが落書きしてたので・・・・



 自分も対抗して落書きしました(爆)



 ただの酔っぱらいですね(苦笑)。

 で、ザックを回収して美瑛富士に向かうと・・・さっきすれ違った方がまたやってきます。
 お声をかけさせていただき、登山道で10分ほどおしゃべり。



 避難小屋の前のもうひとつのテントはこの方のでした。
 昨日は登山道が川のようになって、もう大変だったようです。

 いろいろお話して楽しいひとときを過ごせました。
 ありがとうございます。
(翌日、自分も入っているHYMLというメーリングリストの方だとわかりました。)

 で、次は美瑛富士です。
 また分岐にザックをデポ、10時3分出発で山頂には10時18分着。
 


 この山は3度目ですが、一番早く登れたかもしれません。
 先は長いのでとっとと下山、ザックを回収しておにぎりタイムにします。

 この次はちょっとつらい美瑛岳です。
 15分で登れた美瑛富士と違って、石の多い登山道を少しずつ登り、50分くらいかかって、11時24分、やっと山頂へ。

 おおっ、十勝岳が見えます!!



 頭の中に「しらかばの~林をゆけば~、十勝岳~雲間に呼ぶよ~」という曲が浮かびます。
 これは・・・30年以上前に大雪青年の家で毎朝歌わされた大雪青年の家の歌。
 まだ覚えているとは・・・恐ろしいことです(笑)。

 で、最後の1本の麦汁を出して飲んでいると隣から「いいなあ!」という声が。
 で、そちらの方々ともう今日は3.5Lいただいただの、今日は十勝岳温泉にチャリを置いてあるだのと話していると・・・。
 
 「もしかして、ぴよしろうさんですか?」
 と、若い女性の方から声をかけられます。
 「はっ、・・・はい。」と答えたものの?????状態。

 で、お話を聞くと、自分のブログを読んでいてくださった方。
 今日も登って来るとき、ぴよしろうが自転車を使って登山口をつないだ話をしていたそうです。
 そんな奇特な方いたんですね(笑)。
 でも・・・きゃ~!きゃ~!読者です!!それもかわいい女性(激嬉)

 いっしょに来ていた男性も読んでくださっている様子。
 そして、「一緒に写真撮ってください」っていわれて写真撮影。
 なんかめちゃめちゃうれしかったですね。

 自分のブログ、参考にしていただいたようです。
 もっとも、最近の山行はついていけないって言ってましたが(笑)。

 もう少しお話したかったのですが、なんか照れたのと、あまり時間がないのとで出発することに。
 ぴよしろう、結構シャイな48歳です(笑)。

 声をかけていただいて、本当にありがとうございました!
 
↓このブログを見ていてくれたお二人(左側)。



 で、トコトコ早足で十勝岳へ向かっていくと・・・。

 今度は若い男性2人が登山道の傍らで寝ころがっています。
 「ほ~う」と思ってそばに寄ると、青空がきれいなので見ていたとのこと。
 それはいいですね、ってお話して、今日はどこまでって聞かれて、富良野岳まで行って自転車で車に戻るとか話して・・・。
 「実はブログやってるんですが」と言うと・・・。
 「あっ、そのブログ見たことある!30Kmとか歩く人でしょ!」言われます。

 珍しいことに、また読んでくれてた方がいました。
 ぴよしろう、感激です!
 ・・・今日はいい日だ!
 オキタさん(だっけ?)、写真撮り忘れたけど、また見て下さいね。
 あ、あと・・・下ホロカメットクと富良野岳間違いました・・・すみません。
  
 で、その後はズルズル滑る火山礫に苦しみながら・・・
 そして途中で追い越した若いねーちゃん負けないように、無理にキビキビ歩いて(笑)十勝岳に向かいます。



 十勝岳には13時11分到着。


 
 さすがたくさんの人がいます。
 人気の山ですね。
 で、全体の2/3くらい進んだので、ここで大休止をとることにします。

 風当たりの少なそうな岩陰でラーメン作っていると・・・そばで同じようにガスでお湯を沸かしているお2人が。
 
 あちらはコーヒーの様子で、今日は暑いので結構水分を消費しちゃったんですよね、と話すと・・・。
 なんと、「水たくさん持ってきたからあげますよ」とのこと。
 ええっ、いいんですか!
 それも、まだ氷が浮かんでるめちゃめちゃ冷たい水です。
 うあわ~!ありがとうございます。
 
↓美瑛から来たお2人。奥さんすごくきれいな方でうらやましかったですね。ええ。



 美瑛町、万歳です!

 で、30分ほど休憩した13:40、出発です。
 十勝連峰、まだまだ先は長いです。

↓一番右が富良野岳。・・・遠い・・・。



 今日はいろんなところで楽しくお話できて、ほんといい日です。
 でも、ゆっくりしてたらだんだん余裕がなくなってきたので、ちょっと先を急ぎます。
 
 上ホロカメットク避難小屋に14時15分着で、トイレタイム。
 上ホロ山頂には14時33分着。



 ここでは休まず進みますが・・・途中の景色は堪能させていただきます。

↓上ホロのあたり。なんともいえない景色です。



 上富良野岳に14時45分着。
 


 ここも休まず、三峰山へ。
 
 ちなみにぴよしろう、三峰山きらいです。
 3回も上り下りしなくちゃいけません。
 はぁ、しんど。

 三峰山頂には15時16分着。



 山頂では休まず進みますが、しばらくしてちょっと休憩とりつつトコトコと富良野岳を目指します。

 で、遠い遠いと思っていた富良野岳も、歩いてるといつのまにかもうコルに。
 人間の足ってたいしたもんですよね。



 でも、山頂の方は雲がかかって見えません。
 もう疲れたし、つまんなさそうだし、実はもう嫌になりましたが・・・全山縦走なので我慢して・・・行きます!

 そして予想通り雲の中で何も見えない山頂(涙)には、16時38分着。



 最後、総まとめ的に南端の富良野から十勝連峰全景を見たかったのですが残念です。
 でも下山途中で原始ヶ原というんでしたか、そっちの方は見えました。
 あっちの方もいつか行ってみたいですね。


 
 さて、あとは約2時間ひたすら下れば終了です。
 
 もう薄暗くて誰もいない登山道を熊鈴を鳴らしまくって、最後にちょこっと走って、18時36分、凌雲閣に到着。
 39分が日没なので、日没ギリギリの到着です。

 まずはカルピスウォーターを飲んでしばし休憩しますが、気温の低下と濡れたTシャツ、そして疲労から震えが来ます。
 低体温症みたいな感じですね。

 で、長袖シャツを着て、ジャンパーを着て、さらにカッパを着て・・・しばらくすると落ち着きました。
 そして折りたたみチャリ、オレンジ号を組み立て、19時6分、今度は白金に向けて出発です。



 バーデンかみふらのまでは激しい下りで全力のブレーキング。
 そこからちょっと向こうから吹上温泉までは登りなので、約1.5Km、ひたすら自転車を押します。

 正直、なんでこんな過酷なことしてるんだろうと思ったりします。
 きっと、どMなんですね、自分(笑)。

 まあ、その後は基本下りなので、グライダー気分の滑走で白金へ。
 最後はちょっと登りもありますが、約1時間たった20時13分、白金ゲートに到着。
 
 楽しかったけど、やっぱり疲れた歩き約35Km+チャリ14Kmの旅でした。


 GPSトラックです。
 オプタテシケ行く途中、GPSの電源が30分ほど切れて、コースが直線になって距離がちょっと少なめになってます。
 赤が歩き、青はチャリです。



↓歩きのグラフ。



↓チャリのグラフ。



 今回は軽量化のためにスポドリを前回より0.5L減らしたのですが、失敗。
 気温を考えて水の量を決める必要がありますね。
 で、今回の低体温もどきの震えもあり、ツェルトやガス、カッパなど、防寒用品などは絶対省略できないと思いました。
 重いけど・・・。

 で、前日の睡眠時間が1時間だったので、もう眠たくて運転の途中で仮眠をとりまくりで、自宅到着は1時半でした。
 最近、前の日1~2時間睡眠ですが、これも改めないと危ないですね。


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6 コメント

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Unknown (nabe)
2010-08-17 05:33:02
お疲れ様でした!
白金から美瑛富士避難小屋までの道はほんとにドロドロでしたね。。

落書きはぴよしろうさんが書いたものだったんですねー(笑)
疲れて歩いてたらついつい笑っちゃいましたw

大雪青年の家の歌・・・昨年泊まったときに朝会で体育館に集合させられて歌わされました(笑)

たくさんの方とお話できて楽しそうな山行でしたねw
返信する
Unknown (若い男性)
2010-08-17 07:00:27
登山道で寝てた若い男性です!無事、縦走成し遂げたんですね。お疲れさまでした。

あんなところでぴようしろうさんに会えて感激でした。これからも応援してますので、無理せずがんばってください!

いつかぴよしろうさん並みの山行をできたらいいなと密かに思っています。

また、どこかの登山道で寝てますので、その時は起こして下さいね(笑)
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nabeさん。 (ぴよしろう)
2010-08-17 07:15:38
あらら、落書き、翌日もまだ残ってたんですか。
お恥ずかしい(笑)。

で、大雪青年の家、今も朝に歌わされるんですか!
それも、大人も!

うちの娘も高校1年のときに何日か泊まってしたし、あそこ使う高校多いようですから、実は北海道民に密かに浸透してる歌かもしれませんね。
今度、「知ってる?」っていろんな人に聞いてみます・・・って、意味ないか・・・(苦笑)。
返信する
若い男性様(笑)。 (ぴよしろう)
2010-08-17 07:22:17
おおっ!!
書き込みしていただきありがとうございます。
なんか気持ちよさそうに寝てたので、ついつい声をかけちゃいました。

楽しくお相手していただき、ありがとうございます。

どこかの登山道で寝てるの見つけたら・・・今度は自分も寝てみますね(笑)。
返信する
美瑛岳ふたり組(女) (terra-cotta)
2010-08-18 01:22:49
こんばんは!
突然話しかけてしまい、大変失礼しましたが、お会い出来てとても光栄でした!

2人共ぴよしろうさんの隠れファンで、当日も深夜、望岳台への道をぶっ飛ばしながら、「この週末、ぴよしろうさんはどこ登るんだろうねー」と話しておりました。

登山中も体はクタクタながら、おお、あれがアッカンベー雪渓か??と、写真を撮り盛り上がる始末(笑)

へなちょこなふたりですが(笑)、いつかまた、ひょっこり登った山で、縦走中のぴよしろうさんと再会出来たら嬉しいです!
返信する
美瑛岳ふたり組(女)さま (ぴよしろう)
2010-08-18 08:00:55
うわ~!!!
こちらこそ、感動しました!
こんなしょうもないブログ読んでいただき、また、自分のことがお2人の話題になるとは・・・!
さらにアッカンベー雪渓までチェックしているなんて(笑)
そんな人たちがこの世にいるとは驚きです!
こちらこそまたどこかの山でお会いできたらと思います。
これからもよろしくお願いします!
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