Tiny Happy Days

タイニー・ハッピー・デイズ。ささやかだけど幸せな日々。
そして日々を彩ってくれる音楽や文具などなど。

【文】 作家と万年筆展

2012-02-25 18:20:13 | 文具(情報・書籍)
冷たい小雨の中、神奈川近代文学館で開催中の『作家と万年筆展』をようやく見に行ってきました。
なかなか中身の濃い展示で、400円の入場料で十分楽しめました。

明治~大正~昭和の作家の生原稿や万年筆が展示されていて、万年筆ファンとしては興味が尽きなかったですね。

意外だったのは明治~大正の作家の原稿は、ほとんどが細字で丁寧に書かれていて、万年筆も細軸・小型のものが多かったこと。
夏目漱石のデ・ラルー・オノト、吉川英治のペリカン500NN(KEFニブ)、里見惇のペリカン400NN(EFニブ)などなど。

一方、現代の作家の原稿は太字で書かれているものが多く、万年筆も伊集院静のマイスターシュトゥック(OBBニブ)、角田光代の万年筆博士オリジナル(M~Bの中間)、浅田次郎のアンドレ・デュマ(Mニブ)、などなど。

文字も明治~大正の作家は一文字一文字丁寧に書いてますが、現代の作家のものは豪快なものが多いです。
大好きな池波正太郎先生の原稿用紙の枡を無視したような文字は別格ですけどね(笑)

それにしても何でこんな変化が起きたのか?おもしろいですねえ。
興味は尽きないです。

原稿用紙も誰がどんなものを使っているのか必死に見てきました(苦笑)。
有名な丸善、満寿屋、相馬屋、山田紙店のほか、芥川龍之介の松屋製、有島武郎の文房堂製などが確認できました。



十分堪能したあと、小さなミュージアムショップで夏目漱石の原稿用箋を買いました。
丸善の原稿用紙メモも同じデザインですが、こちらは『漱石山房』の文字がしっかり入ってます。

この展示は明日26日までです!
都合が付く方は見て損はないと思います。
下界?では元町チャーミングセールもやってます。こちらも明日まで!


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