最終章だけど、、、

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魂柱倒れる

2019-05-04 14:04:28 | 日記
こんちゅう、と書いても
魂柱への変換が出てきませんでした。

魂柱とは、バイオリに張ってある4弦を支え、バイオリンの両面の板をつなぐ、最も大切な部品のひとつです。楽器の内部に立っています。2センチくらいの細い柱

私のバイオリンは、一応オーストリア製ではありますが、なかなかの安物で、こだわるくらいの楽器ではありません。弓も相応に大したものでもありません。フレンチボーです。
多年、楽器室の片隅のケースの中に眠っていました。
数年前でしたか、お茶の水駅の近くの楽器店で、弦2組8袋と優しいバイオリン?のようなタイトルのエチュードの楽譜と音階練習の楽譜とを買って帰りました。
その時は、かつてお世話になった先生のもとでのレッスン再開の前に、独学で少しだけならし練習でもしようかな、というつもりだったようです。
弦の張替は、調弦という難関が伴うので、一日のばしにしてきました。

今度、ムスコが一泊だけだけど、帰省すると知らせを受けて、そうだ、頼んでみよう、と思いつきました。いつもは、ピアノでチューニングしますが、今度は陋屋泊まりだというので、小さいチューニング機械を持参、まつやにや、弦の袋も携えて楽器と共に譜面台まで運びました。
調弦の後、初心に戻って、きらきら星でも弾くつもりでいましたら、

ムスコが声を発します。
「おかあさん、魂柱が倒れている、コロコロ動く音がするよ」
「えーーーーーーーーー どうして?」うろたえる私。
「A線が切れているから、残り3本が長いことバランスを崩してはりつめていたからだね」と冷静なムスコ。
「〇ちゃん、直せないの?」
「だめだめ、これは、専門店でないと」

ムスコの楽器はそこそこ高級車一台分くらいの出費が惜しくなかった、それでもオールドバイオリンではなく、イタリア・クレモナに住む若きバイオリン職人の手による楽器を先生の推薦で求めました。弓は、フレンチボーとイタリアンボーを二本。
結果として、普通の大学に進学しました(そこでは、オーケストラ部に所属)が、一時期までは、芸大志願でもあったから、楽器はある程度長持ちするものを求めました。専門家にならなかったから、結局は一生もの、になりました。
若い楽器ということで、とにかく弾くこと、に専念して、4歳から始めたレッスンの中で、中高生のころは最も時間をかけて弾いていたものでした。うまくはなくても、この時期、よく、ベートーベンのスプリングソナタを家中に響かせて弾いていたのが昨日のことのようです。

私は、50の手習いで始めました。
ムスコと同じ発表会のステージでカノンを合奏したり、ムスコのピアノ伴奏でメヌエットをひいて心強かったことも思い出しました。

ある時から忙しさに取り紛れ、弾かなくなって、ついにケースに眠らせた・・・

失意で茫然自失状態になりましたが、
ムスコのすすめで、ムスコが帰った後、楽器店に相談に行きました。

何とか魂柱は直してもらえそうです。
調弦も頼みました。弓の毛の張替えも依頼しました。

ついでに、ムスコの最初の楽器八分の一の楽器も弓の毛の張替えを。

だいぶ時間がかかりそうですが、できあがってきたら、
私の楽器と4歳のときのムスコの小さい楽器をご紹介しましょう。

連休の最もショッキングな、しかし、甲斐ある体験をしました。

魂柱を入力するとき、たましいはしら と入れます。
バイオリンにとっては、文字通り、たましいはしら なのです。

チューニングの簡易機械(ピンクの)と松脂です


譜面台を用意して、準備は十分(笑)


結局、魂柱狂奏曲の最後は、いつも通りこれにて一件落着


お菓子は紫芋チップスと、三宝柑ピールと、ミルクかりんとう。
何とも庶民的、といいますか、いわゆる駄菓子ですねっ!
それでも十分お抹茶にフィットします。
おためしあれ
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