最終章だけど、、、

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気分転換?思い切ってやってみてよかった

2021-08-11 13:18:24 | 日記
タイトルが、誇張し過ぎで恥ずかしい。
まあ、日々話題にすることもない蟄居ではしかたないかもしれません。
このように、気後れしながらも、記録に残そうとしているのは、

結婚して7年、夫婦二人の生活に精彩を欠き始めた頃でした。30歳を目前に、マイホームを新築することで、どんよりした生活を打開せん!と敢えてローン地獄へと身を投じたものでした。
特に子供部屋らしきものを青写真に入れずに、自分たちの寝室は12畳の広さにして、照明器具を天井に二つにしたのは、いずれ子宝に恵まれたら、この部屋を二つに分けよう、との暗黙のルールを作ったようです。
自宅新築の間、棟梁のセカンドハウスをお借りしていました。ちょうど半年間でした。その間に子宝に恵まれて、新しい家に引っ越してきた半年後にニューフェイスのムスコを迎えました。
冒頭の写真は、実は、拙宅の1階御不浄の壁面です。
構造物や、内部一式を一切変えずに、ウオシュレット一体型一式のみ今回替えました。20年くらい前にウオシュレットへと一度替えているので、二度目になります。2階のは、ウオシュレットなしです。これまた一度も故障もせず38年間ずっと何も変わっていません。使用頻度の違いかもしれませんが、2階のは、壁面も床面もずっときれいです。

1階のだいぶくたびれた様相の側面壁の部分のしつらえもこれも変えていません。

さすがに壁掛け式のこのリモコンだけは、今回の器具に従って変わりましたが、概ね同じ仕様です。
タオルホルダーも40年間丈夫です(笑)
大きく変わったところ、を挙げるとしたらこの部分でしょうか。

一体型なので、手洗い部分がこうして奥につくのですが、これが、以前のに比べると深くなりました。使い勝手はいいです。
値段は工事費を含めて29万円でした。工事は1時間弱で終わりました。

旧の器具は、45万円くらいでしたから、当時は、あまり普及していなかったオート開閉とかウオシュレットをいち早く取り入れていたからかもしれません。

38年前にムスコを授かってから大学入学で家を離れるまでの19年近く、ほぼ毎日、そのムスコに会いにやってきていた実父は、ムスコが帰省してくる以外にはそう拙宅に来ることがなくなり、やがて伴侶(実母)に先立たれ、気力を失くし、滅多に外出もせず、そうでした、ある年多雪の冬に突然、拙宅にやってきて、御不浄を貸してね、と言ったものの、「どうやって蓋を開けるんだっけ?長い間来なかったら忘れたよ。ボケてしまったなあ」と私に声をかけました。大笑いしながら私は父に説明。用を足した後、雪が心配だから、屋根の雪下ろしを頼んでほしい,という用件を切り出しました。
すぐに拙宅の植木屋さんに連絡して、その案件を受け入れてもらって、父は安心して空閨を託つ自宅へと帰りました。
その翌年、愛してやまなかった老境の生き甲斐以外の何物でもなかったムスコの結婚式にも出て、やがて鎮魂の旅へとまいりました。
今回取り外した器具は、実父の最期も知っている私の泣き所のひとつですが、はてさて、今はピカピカの新兵器、きっと、私たちがいなくなっても使用に耐えて残るでしょうね。

少し離れた陋屋にもこの夏はあまり行っていません。このご時世では、お客さまをお迎えすることもさらに少なくなったせいもあります。
陋屋は平屋ですが、家の前側に、と後側にと二か所御不浄を設けています。こちらも床や壁面天井などはそのままで器具のみ新しくして10年くらいです。
お客さまにお褒めいただくのが、前側の壁面のお花のしつらえです。
たまにではあっても、陋屋に参って、数か所にお花を活け替えますが、その中でも特に忘れずに活けるのが畳1枚強のこの小さな空間。

お盆前には訪れて、例によってピンボケ覚悟で撮り、ここに張り付けておく旨、( ..)φメモメモ(笑)

もうひとつ、付記したいことがありました。
今回の取り外し、取り付け工事に来てくださった配管業者の方は2名。
38年前に新築の際、23年くらい前にウオシュレットにした際、そして今回、といずれも、家を建ててくれた棟梁のグループの人で同じです。
漏水の時や、ちょっとしたトラブルに数年に一度、お願いすることはありました。
建築当時50代くらいだった棟梁は数年前鬼籍入りされましたが、こうして傘下にいらした業者さんはお元気で現役です。たぶん80代にはなっていらっしゃるはずですが、時折何か仕事はありませんか、と営業活動方々、世間話に寄られます。そして息子さんがしっかりあとを継いで今回も主となって仕事されていました。
38年前の棟梁は、頑固でセンスがなくて、短気で、それこそ世間知らずの若造の私たち夫婦の生意気な発言を苦々しく思われたことも少なくなかったはずですが、材木や伝統工法には腕きき、目利きで、本当にお世話になりました。総建坪51坪、階段室は吹き抜けで、途中、中二階経由、屋根裏部屋(8畳程度ですが)今はロフトとかいうのでしょうね、そこへも普通に階段がある、通し柱が総数で20本近く、面白くも安全構造の今でも材木がきしる、在来工法を貫いてくれました。携わった業者の方々、左官屋さん、電気工事屋さん、畳屋さん、建材屋さん、材木屋さん、配管業(今回の方)、等々今でもお世話になることがあります。私たちが勝手に(笑)依頼したインテリア業者や照明屋さん、システムキッチン輸入取り扱い業者などは、潰れてしまい、結局、メンテナンスには不都合でした。
棟梁偉大でした。棟梁自体は女の子二人嫁がせて、その代限りにされました。今頃感謝しても遅いですが、本当にありがとうございました。おかげさまでこうして何一つ不便なく恙なく間もなく40歳のわが家です。
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