人間は物質に支配されたときには、本当に健全なることは出来ないのである。
物質は想念の反映であるから、反映を実在と思って、それに対して一喜一憂しているようなことは
想念は、益々動揺するから、その想念の反影である現象の姿は益々悪くなるのである。
人間は物質を支配したとき本当に、自分が主人公になることが出来るのである。
それには物質を心の前に出しゃばらせず、心をもって物質を支配しうるよう心掛けなければならぬ。
本能に支配されてはならない。本能を支配すべきである。
食色の本能は霊の利用する道具であって、霊によって支配すべきである。
『 生長の家 』 昭和二十五年 九月号 十七日の法語 谷口雅春先生