あけぼの・・・

寝台特急の"あけぼの"がきょうラストランだとか・・・
"こまち"もスーパーこまちにかわるとかでこちらもラストラン。
あけぼの・・・なつかしいです。
ずいぶんと前のことですが、今ほどこちらでは飛行機で上京するということがなかったころは
上京するといったら寝台特急"あけぼの"に乗って行ったものでした。
お奉行さまが仕事で上京するときはいつもそうでした。
お奉行さまが帰ってくる時間まで出張の支度を整えて、
お奉行さまは早めの夕食を終えて"あけぼの"に乗って東京へ行き・・・
東京で一泊か二泊して仕事を終えたら"あけぼの"に乗ってこちらに帰ってくる。
お奉行さまの帰ってくる時間に合わせて、お風呂を沸かして朝食の準備をして待っていると
カバンを抱えたお奉行さまが帰って来て・・・
お風呂に入って朝食を取って休む間もなく職場へ出かけていく。
急にこれから東京へ行くので支度しておいて・・・などということもありましたね。
そんなことが何年か続いて、いつからか飛行機での出張になり
出張も随分と少なくなり・・・"あけぼの"に乗る機会もまったくなくなりました。
今となったら、わたしが"あけぼの"に最後に乗ったのは数年前に上野からで、
寝台車の窓の外から見える都会の光が遠くなって行くのを見ておりました。
いつもよりずっと早く目が覚めて、
朝日のまぶしい光を流れゆく景色とともに見ていたことを思いだしております。
今は東京へ行くときはほとんどが飛行機となり、大人の休日を利用しての"こまち"となりました。
そういえば・・・京都や金沢へ行ったときに利用した"日本海"ももうなくなっているとか・・・
高校の修学旅行の帰りも寝台特急でしたね。
あのときも寝台特急の大きな窓から、昇ってくる朝日を友人たちとながめておりました。
朝日をあびた友人の横顔・・・今でもはっきりと思い出せます。

"あけぼの"ラストラン。
いろいろな思いをのせて、思い出をよみがえらせてくれて思い出のはるか彼方へいくようです・・・