「りんかくせん」が描けると、次は「色付け」の段階に入ります。
ここで「ファンデーション」と「頬紅」が威力を発揮することになり、皆さん思い思いの表情を描いていっています。
「お孫さん」でしょうか。その愛らしい表情には「幸せ一杯」の笑顔が見れます。
この方も「お孫さん」を描いていますが、生後まもなくということで、その存在自体が作者の大きな喜びになっているようです。
自分の子供を描いているのではないかと思いますが、その表情には「未来」のようなものが見られ、生き生きとしたその表情には「大きな夢」のような存在さえ感じられます。
「自画像」でしょうか。もう一度自分自身を客観的に見つめ、「自分の存在」を確かめながら描いている感じがします。
「オードリー・ヘップバーン」という女優を描いているこの方は、たぶん懐かしい女優の面影を思い出しながらその魅力を感じ取っているのに違いありません。
この方のおもしろいところは、「正面」から描かず、「見上げている」視点に目が行っているところです。
頭から首にかけてのラインがとてもおもしろく、この表情を描いてみたかったに違いありません。
小林さんの「似顔絵」を参考にしながら、この方はその特徴を出そうと懸命にトライしています。
本当に「似顔絵」らしい作品ができました。その表情はとても明るく見る人の心にも訴えるものがあります。
このように描く人の思いが「似顔絵」に表れ、それがとても穏やかでぬくもりのある作品となっています。
「人」が「人」にある種の思いをもって絵を描くと、そこには日頃その人達が持っている「あたたかな空気」のようなものが表れてきます。
「似顔絵」を描くということは、そうした人の思いを第三者に伝える大きな存在にもなっています。
この講座が終わった頃、皆さんからの「次の講座はいつですか」「次の講座も受けたいのですがどうしたらいいですか」という言葉が聞かれ、2時間の講座がとても楽しかったことがわかりました。
「絵画」と「思い」のつながりがとても良く理解できた2時間になりました。
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