会場を上から見てみると、いろいろな色彩を使った作品が目にとまります。
「赤」「白」「青」という、とても華やかな色調でまとめられたパステル画の存在が気になります。
「花」をテーマにしたこの3点のうち、この画像に見られるのは「赤」という色の中に「白」の花を持ってきて、そこに「アクセント」としての効果を出しています。
その効果がとてもよく出ていて、思わず振り返ってしまうような作品になっています。
「赤」という色を「青」や「白」を使って、我々の目にあざやかな印象を与える効果がでています。
この作品は先ほどとは逆に、「白」の中に「赤」の存在を少し入れることによりその効果がさらにましています。
「ユリの花」でしょうか。その「白い花」の「純度」を増すためにもこうした違う色の配置は必要になります。
次に「青」を基調とした作品ですが、ここには「赤」と「白」を足すことにより、「青」の存在を生かしているようなところがあります。
こうして口では簡単に言えますが、いざこうした作品を描くとなるとそれは大変なことなんです。
また、こうした「アイデア」を出すのも、とても時間がかかるはずですが、島崎さんのすばらしいところはそれらを「遊び感覚」で行っているところです。
いろいろな技法を取り入れて、「創作」という作業を楽しんでいる姿が目に浮かぶようです。
ですから、作品が生きていて見る側に「心揺さぶられるもの」があるということに気づくと思います。
私はいつも中学生に言っているのですが、「絵画」とは「コミュニケーション」なんだと。
要するに「絵画は何かを第3者に伝えるものがある」と言うことで、それをどれだけこちらが感じられるかが「鑑賞」の楽しさにつながるような気がします。
会場をまわりながら、一人ひとりの作品からでてくる「主張」のようなものを感じ取ることこそ、「美術作品」を見るおもしろさだと痛感します。
24日(日)13:00~ここ「やまぐちフラワーランド」で、島崎さんの指導による「パステル画体験教室」が開催されます。
皆さんもこの講座に参加して、その魔法のような世界を体験して見てはどうでしょうか。
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