今回はゆとり…と思っていたのに、コンサートまでもう10日になって、また慌てなくてはいけない感じになってきました。
まぁ、毎度のことですが、どうも危機感が足らないようです。
今回ソロで弾くのは、ブラームスの作品119の小品集と、ショパンの木枯らしのエチュードです。
ブラームス、ピアノ曲としてはわりと地味なんですね。
重厚な感じの曲で、オーケストラ的な曲とも言えましょうか。
ピアノ曲は、初期と晩年に集中しています。
若いころは規模の大きい、形式のはっきりした曲を書いていましたが、晩年は小品が中心で、技術だけでは弾けない曲が多いです。
ブラームスは、大学院のころによく弾いていました。
ひょっとしたら、大学院のころはブラームスしか弾かなかったかも…と言えるくらいです。
当時のピアノの先生だった、遠藤秀一郎先生(故人です)に、ブラームスの演奏を非常にほめていただいて、のめりこんでいたのでしょう。
それ以後は、若いころには派手な曲を弾いておこう…と、わりと華やかな曲を選んで弾いていましたが、最近はフランス物が好きで、そちらが中心です。
いつも次は何を弾こうかと考えるのですが、たまたまCDの視聴をして、すごくよかったので、買って聴いてみたのが、エレーヌ・グリモーという女性ピアニストの ブラームス:後期ピアノ小品集 で、こんなブラームスだったら、弾きたい!と思い、今回取り上げることにしたのです。
コンサートでは、知ってる曲を弾いてほしい…というリクエストもありますが、よく知られていない曲にも、いいものがたくさんあるので、そういう曲も紹介していきたいと思っています。
作品119は、ピアノ作品としては最後となります。
これを作曲して5年後に亡くなっています。
つまり晩年の作品だということ…とは言え、65歳で亡くなっているので、60歳くらいの作品ですね。
小品集の中の各曲のタイトルも、インテルメッツォやカプリッチォなど、しいて言えば意味があまりない…ようなタイトルです。
作品119は4曲から成り、3曲がインテルメッツォ(間奏曲)で、最後の曲がラプソディです。
第1曲の間奏曲は、ロ短調、悲歌だとも言われますが、評価は様々です。
クララ・シューマンはこの曲を「灰色の真珠」だと言ったそうです。
第2曲の間奏曲はホ短調、出だしは不安を感じさせるリズムですが、中間部はホ長調になり、幸せな日々の思い出ともとれるし、今後来るであろう天国での楽しい日々を予想させるものともとれる、そんなフレーズです。
この中間部の和声進行は非常に美しく、私は好きですね。
そして第3曲の間奏曲はハ長調、右手の下のパートにメロディが来る、弾きにくいものですが、この和声進行も非常に好きで、多分4曲の中で一番好きかも…です。
第4曲はラプソディ、ブラームスの3曲あるラプソディの1曲です。他の2曲に比べて弾かれる機会は少ないようですが、ブラームスのピアノ曲の最後を飾るにふさわしい、壮大で感動的なラプソディです。
非常に交響曲的な響きを持っています。
これをいかに感動的に弾けるか…です。
さて、ブラームスはドイツのハンブルク生まれ、30歳前にウィーンに拠点を移して活動をしました。
ハンブルクは第2次世界大戦で、大半が焼失したため、ブラームスの生家も、復元再建されています。
そこに、当時ブラームスが使ったのと同型のピアノが置いてありました。
ハンブルクに行ったのは、10年以上前です…。
まぁ、毎度のことですが、どうも危機感が足らないようです。
今回ソロで弾くのは、ブラームスの作品119の小品集と、ショパンの木枯らしのエチュードです。
ブラームス、ピアノ曲としてはわりと地味なんですね。
重厚な感じの曲で、オーケストラ的な曲とも言えましょうか。
ピアノ曲は、初期と晩年に集中しています。
若いころは規模の大きい、形式のはっきりした曲を書いていましたが、晩年は小品が中心で、技術だけでは弾けない曲が多いです。
ブラームスは、大学院のころによく弾いていました。
ひょっとしたら、大学院のころはブラームスしか弾かなかったかも…と言えるくらいです。
当時のピアノの先生だった、遠藤秀一郎先生(故人です)に、ブラームスの演奏を非常にほめていただいて、のめりこんでいたのでしょう。
それ以後は、若いころには派手な曲を弾いておこう…と、わりと華やかな曲を選んで弾いていましたが、最近はフランス物が好きで、そちらが中心です。
いつも次は何を弾こうかと考えるのですが、たまたまCDの視聴をして、すごくよかったので、買って聴いてみたのが、エレーヌ・グリモーという女性ピアニストの ブラームス:後期ピアノ小品集 で、こんなブラームスだったら、弾きたい!と思い、今回取り上げることにしたのです。
コンサートでは、知ってる曲を弾いてほしい…というリクエストもありますが、よく知られていない曲にも、いいものがたくさんあるので、そういう曲も紹介していきたいと思っています。
作品119は、ピアノ作品としては最後となります。
これを作曲して5年後に亡くなっています。
つまり晩年の作品だということ…とは言え、65歳で亡くなっているので、60歳くらいの作品ですね。
小品集の中の各曲のタイトルも、インテルメッツォやカプリッチォなど、しいて言えば意味があまりない…ようなタイトルです。
作品119は4曲から成り、3曲がインテルメッツォ(間奏曲)で、最後の曲がラプソディです。
第1曲の間奏曲は、ロ短調、悲歌だとも言われますが、評価は様々です。
クララ・シューマンはこの曲を「灰色の真珠」だと言ったそうです。
第2曲の間奏曲はホ短調、出だしは不安を感じさせるリズムですが、中間部はホ長調になり、幸せな日々の思い出ともとれるし、今後来るであろう天国での楽しい日々を予想させるものともとれる、そんなフレーズです。
この中間部の和声進行は非常に美しく、私は好きですね。
そして第3曲の間奏曲はハ長調、右手の下のパートにメロディが来る、弾きにくいものですが、この和声進行も非常に好きで、多分4曲の中で一番好きかも…です。
第4曲はラプソディ、ブラームスの3曲あるラプソディの1曲です。他の2曲に比べて弾かれる機会は少ないようですが、ブラームスのピアノ曲の最後を飾るにふさわしい、壮大で感動的なラプソディです。
非常に交響曲的な響きを持っています。
これをいかに感動的に弾けるか…です。
さて、ブラームスはドイツのハンブルク生まれ、30歳前にウィーンに拠点を移して活動をしました。
ハンブルクは第2次世界大戦で、大半が焼失したため、ブラームスの生家も、復元再建されています。
そこに、当時ブラームスが使ったのと同型のピアノが置いてありました。
ハンブルクに行ったのは、10年以上前です…。