マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

アンリ・ル・シダネル展へ

2012-03-21 23:42:09 | お勧め
京都伊勢丹の美術館「えき」KYOTOで、4/1まで開催中の「アンリ・ル・シダネル展 ~薔薇と静寂な風景~」を見に行きました。
フランス語の仲間と一緒に先月から計画していたものでした。
アンリ・ル・シダネルは、印象派とほぼ同時代の画家で、バラと庭園を得意とする画家です。
全然知らなかった画家ですが、今年の「日経おとなのOFF1月号付録の美術展ハンドブック」で知って、絶対行きたいと思った美術展でした。
気に入った絵がたくさんあって、見ていると幸せな気分になり、昨日までの疲れも癒される…そんな感じでした。
シダネルの絵は、絵だけを見ていると女性かと思ってしまうような柔らかいやさしい感じです。
紙質のいいチラシにも使われている「離れ屋」はやはり圧巻!

他には、「青いテーブル」も良かったし、独特な光の加減が不思議な魅力を醸し出していた「室内」も良かった。
 
ほとんど白だけの「テーブル、白の調和」はポットの光の当たり具合や立体感が良かったかな。

たまたまここに取り上げたのは薔薇よりテーブルとかですが、もちろんバラの庭やコンコルド広場の絵も良かったし…。
結局、全作品や解説の記載された図録を買ってしまいました。
…が、ちょっとというか大いに残念なのは、色合いが本物と大きく違う点です。
印刷技術でしょうか。
上の絵の「室内」もこんな感じではないし、「青いテーブル」の青色はもっと冴えていたし、他の絵もとにかく色合いが悪い!
シダネルの絵の良さを伝えていないのですよね。
シダネルが自らバラ園を作ったというジェルブロワにも、是非行ってみたいと思いました。
(絵は図録から)

京都へは新快速で1時間半、みんなでおしゃべりに興じて行きましたので、楽しい時間でもありました。
特に、帰りは沿線火災で電車が遅れ、途中から新快速が普通電車になったりで時間もかかりましたが、退屈もせず…。
今回は、午前中にシダネル展を見て伊勢丹でランチ、その後欲張って、京都文化博物館で開催されているホノルル美術館所蔵の北斎展も見に行きました。
興味の少ない分野でしたが、それなりに…。
疲れましたが、充実した一日でした。