マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

今読んだのに…

2014-05-15 00:40:05 | 日記
午前中、大人の人のレッスンで、彼女もピアノを教えているので、最近の生徒たちの傾向などをちょっと話しました。
新しく宿題に出す曲は、一通り譜読みをさせて帰すのですが、その譜読みがなかなか大変なのです。
ここ最近感じていたことなのですが、たった今読んだところと同じ音型が出て来ても、そこに気が付かないのですよね。
今読んだばかりのところを、念のためにもう一度読ませると、違った音になってしまってるし…。
以前はそんなことなかったのですけどねぇ。
けっこう勘が働いて、同じだとか気が付いてくれたのです。
以前も特別な子たちが来ていたわけではないので、最近の傾向はたまたまなのか…と思っていると、彼女もそう思うという話で一致したのでした。
音符が読めないわけではないのです。
ただ、応用力がないというか観察力がないというか…。
便利な世の中になったせいでしょうか。

いつも生徒たちに譜読みの仕方で言っているのは、音を一つずつ読むな…ということです。
今見た音との比較、一つ上がったとか下がったとか同じ音だとか、で読むようにするということ、もっとかたまりで見るようにすること、などなどですが、なかなかできないようですね。
楽譜は模様で読んでほしいのですけどね。
2つ以上の音がある時は、どれだけ離れているか近いかなども見るわけです。
そうすると譜読みは早くなります。
譜読みに抵抗がなくなると、ピアノを弾くのは楽しくなりますね。

夕方の子供のレッスンでは、やはりちょっと疲れてしまいました。
譜読みで予定外の時間を使ってしまって、何かなぁ…でした。
レッスン時間はけっこう短いですから、出来ることは限られてくるので…。