第13作
吉永小百合さんの歌子さんがなんとも言えずきれいです。前回から2年ということですが、魅力は格段にこっちのが上です。
今回の寅さんは、女の子を好きとかそういうこと以上に不幸に見舞われた歌子さんのために何かしてあげたいという強い思いがあったように思います。
女性として好きなのはもちろんですが、「友達」という言葉にてれてましたけど、頼られている自分が心地いいし・・・
歌子さんにとっても居心地のいい空間であったに違いないのだけれども・・・
そうはいっても歌子さんは之から生きる路を探さなくてはいけない。居心地のいいとらやにいることは自分を生かすことではないわけです。
寅さんと一緒にいるのは楽しいけれど、それが歌子さんの生きる道ではなかったのですね。
寅さんは花火を見ながら・・・歌子さんを見ながら、自分はもう頼られていないことに気付いてしまったのでしょう。寅さんはいつまでも歌子さんの生きる道をじっと見守っていたいけれども、歌子さんにとって寅さんは自分の生きる道の外の存在になっていたのかもしれませんね。自覚はないかもしれないけれども・・・
そこで前作を思い出します。
結婚までいきそうになった男に、「バラの手入れだけをしていればいいよ」といわれた歌子さんはバカにされた気がして、そのまま離れていってしまったエピソードがありましたけれど、それをそのまま寅さんは知らず知らずにやっていたのかもしれません。
バターのエピソードとお葬式のエピソードを聞いて笑っている歌子さんをしみじみみて、泣いている寅さんは本当に感動してしまいました。「笑っているよ」と博に言う寅さんも泣けますけど、それを優しく受け止める博も良かったです。
あとは、やっぱりお父さんとの和解のシーンは涙ぼろぼろですね。
この間いっぱい寅さん見てきたけど、かなりその中でもいい作品だと思います。
しかし、さくらは、ほんとうに寅やつれかもしれないな。「優しいお兄ちゃんがいて幸せ」とか言うせりふがこんなこといって失礼だけど、かわいいです。本当に好きなんだろうなあと思わせてくれるところがさすがです。
(2008-01-12)
///////////////////////////////////////////
吉永小百合さんが魅力的ですね。かあべえ見ましたけど、あまり変わらない感じがします。しゃべり方とか・・・重なるときあります。
やっぱり、歌子ちゃん笑ってるよ・・・っていうところは泣けます。
この話もいいですね。
寅さんに会いたいな・・・っていう手紙で、寅さんが浜辺に現れて・・っもしかして・・・思わせといて、残念でした・・・っていう最後がありました。しかし、最後に再会したお絹さんだって、寅さんにとっては、所帯を持って澪いいと思った女性ですからね。