唐茄子はカボチャ

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セント・オブ・ウーマン/夢の香り

2010年03月02日 | 好きな映画・良かった映画
セント・オブ・ウーマン/夢の香り 【プレミアム・ベスト・コレクション1800】 [DVD]

UPJ/ジェネオン エンタテインメント

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友だちがこの映画が好きだというので、観てみました。多分これだったと思うんだけど・・・・

題名を見た印象は、恋愛モノなのかな・・・なんて思っていたんですが、違いましたね。人生の岐路について考えさせられて、とてもいい映画でした。

今の社会は、正しく、信念を貫いていれば、生きていけるという社会ではありません。むしろ、そういう人たちの方が、様々な困難なめにあってしまいます。

人生の中で、そういった岐路に立たされるときにどの道を選ぶのか、それぞれの人が葛藤し、悩んで、それぞれの道を選びます。
その選択がどのような結果をもたらすのか、自分のこれからの生活やまわりへの影響、もしかしたら、自分の人生や他人の人生を決定してしまうような選択を迫られるときもあるのかもしれません。

人間は、先を予想する生き物です。物を作ったり絵を描いたり、料理を作るのだってそうです。それまでの経験から、自分のとった行動がどのような影響を及ぼして、どのような結果になるのかを予想して、その結果が予想に近づくようにするわけです。
だから、人間は悩みます。行動による結果が予想と違っていたらどうしよう・・・違う選択肢を選べば、もっとうまくいくんじゃないか。
自己保身のために自分の信念を曲げちゃう人だっていっぱいいると思うし、自分も、やばいと思ったときのとっさのごまかしはいっぱいします。

やはり、まっすぐ生きるって大変なことですよね。かなり辛いです。本当に苦しい選択です。でも、人間の本来の姿なんだと思います。だって、そういう姿に人は感動するんだから。

「ダメなじいさん」を演じるアルパチーノのどこに発火点を持っているかわからないスリル(?)ある演技はすごいです。
人生って、ダメだったから終わりじゃないんですよね。間違った選択をしてしまった人にもこれからの人生をどう生きるのか、選択できるのも人生です。

どっちの選択をしたにしても、信念を持っている人ほど苦しむんですよね。
苦しむんですよ。そう・・・苦しむんです。
後悔もするんでしょう。そう・・・後悔もします。

でも、自分の信念に従って行動する人生が、一番価値ある人生なんでしょうね。

悪いことやって金儲けして、ぜんぜん反省もせず平気でまた社会の表舞台に出ちゃえる人もいるわけで・・・・そんな人が成功するのが今の社会です。そういう人が社会の中枢を牛耳っている社会です。

正しい行いをしていたら、(金をもうけるという意味では)成功しないのが今の社会だと思います。
金が儲かるということは、その余計な取り分をどこかから奪い取らなければいけないわけで、誰かを踏み台にしてしか、金儲けはできません。
だから、金儲けをする人たちの社会では、正しい行いの基準が、金儲けをできる範囲での正しい行いにすり替えられます。
いちいち人間的な感情をその行動にいれていたら、儲かるわけないですもんね。

いや、いい人で金儲けした人もいると言うかもしれませんが・・・
たぶんそんな人はいないでしょう。
金を人より多く持っている人はいるかもしれないけれど、金をもうけるということは、その儲けること自体に、設ける仕組み自体に悪の法則があると思うからです。

なにを言っているのかわからないですよね。
頭を整理してからこういう文章を書けばいいんだろうけど・・・

映画の話とちょっとずれてきてるし・・・

とにかく、いい映画でした。