唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

フェイク シティ ある男のルール

2010年03月10日 | 映画 は行
フェイク シティ ある男のルール<特別編> [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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話が途中でわからなくなってしまいましたが、それなりに見ごたえがありました。
警察って、こんな世界なのかな?なんて思っちゃったら、警察の人に悪いのかな?

男はつらいよ 望郷篇

2010年03月09日 | 男はつらいよ・山田洋次
男はつらいよ 望郷篇

松竹

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1970年 第5作

なんか最初のころの作品って完全撃破の話が多いんですね。

地道に汗水たらして働こうとする寅さん。失恋とともに地道な生活も捨ててしまいました。でも、それはふられたからだけではないのでしょう。
さくらさんに「地道に働こうとしたけどダメだった。おれ、バカだからな」って言っている寅さんが悲しい。でも同時に、それを「うん、うん」といってきいてくれるさくらさんが良いです。
寅さんにきついことも言うさくらさんですが、お兄さんがとことん落ち込んでいるときには、何も言わずにただきいてくれるさくらさんの存在は大きいです。

その、「うん」という返事がちゃんとはっきりと声になっていてそれがなんか心に響きます。

2008/1/10

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久々の寅さんです。
身につまされるはなしです。
一度いろいろ書いたのが消えてなくなりました。
また今度・・・

2008-08-03

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長山藍子さんと井川久志さんは、テレビドラマの男はつらいよでさくらと博をやっています。そんな関係を知ると、このお話で2人を出したということに意味を感じます。

それにしても、勘違いするようなこと言いやがってって感じですよね。だれだって、勘違いしますよ。
ちゃんと事情を話して、そのうえで、ずっと家にいてくれっていうのなら話はわかるけど、あれじゃあね。
きたないよ!節子さん!

ほんと、とんだ3枚目ですよ。

でも、この話し好きです。

包丁一本~さらしにま~い~て~♪と、寅さんが歌ってるところが好きです。

あの家では、寅さんは周りに好かれて、明るく楽しくまじめに暮らしているのに・・・
所帯を持って、豆腐屋で地道に暮らすこともまじめに考えていたんだろうに・・・・
なんで、その程度の幸せを寅さんはつかむことができないんでしょうか。
寅さんのせいなんでしょうか・・・・
なんか、悲しいですよね。

さくらと最後のお別れのシーンがとても好きです。
さらに、そのあと、いつもの寅さんの「拝啓・・・」という手紙のナレーションが流れながら、江戸川の土手でさくらが後ろ向きでにたたずんで足を前後に揺らすところから、寅さんの後姿に移るシーンは涙もんです。

空がきれい。
機関車がすごい。
花火を結構映していますが、さくらの住んでるアパートの階段のところに、花火大会のポスターが貼ってありましたね。

寅さんの仕事をみんなで考えるシーンも面白い。
仕事を断った人たちが言い訳に来るところは、寝床をイメージしたのかもしれませんね。
寅さんが、タコ社長の工場に行くときのおばちゃんとおいちゃんとのやり取りも面白いですね。



第40作 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日

2010年03月07日 | 男はつらいよ・山田洋次
第40作 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 HDリマスター版 [DVD]

松竹

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映画雑誌に井上ひさしさんと誰だかの対談がのっていて、その時のテーマがこのサラダ記念日だったんで、観たくなって観ました。

こんかい、あれ?と思ったのは、オープニングとエンディングのところです。
いつもなら、寅さんが柴又に帰るところがオープニングになりますが、今回は、とらや・・・でなくて、くるまやには戻らずに、いきなり旅先でのお祭りのシーンです。ちょっと哀愁を漂わせています。

小諸なる古城のほとり 雲白く遊子哀しむ

ここにつなげるために、たぶん、くるまやに行かなかったんでしょうね。くるまやに行ったら、遊子哀しむ・・・という雰囲気は無くなっちゃいますもんね。

そういう意味では、マクラの夢落ちもなかったですね。寅からさくらへのメッセージから入ってます。

寅さんの旅の哀愁をずっと漂わせておいて、遊子哀しむにぴったり当てはまるようにしたんじゃないでしょうか。

でも、今回、遊子の哀しさを一番感じさせたのは、最後のゆきちゃんへの寅さんのセリフですね。好きな女性が悲しんだり苦しんだりしているときに、寅さんはそばにいても何もしてあげられない。筋道立てて一緒に生きる道を模索するようなことはできない・・・それが、遊子寅さんの一番の哀しみですね。

結局、寅さんは、自分で身を引くしか、彼女の道の手伝いをしてあげることしかできないんだから。

くるまやの人にしてみれば、ああ・・・またふられたか…で終わってしまうわけだけれども、寅さんの哀しみは深いですね。

たぶん、彼女の悩みとか、悲しみをきちんと受け止めてあげれば、それこそ、うまくいったかもしれないのだけれど…寅さんは、自分のいい加減さとか、ダメなところも骨身にしみてわかっているから、相手に正面から向かってこられると、逃げるんですね。その人を幸せにできないことを自分が一番知っているから。

遊子の悲しさは、旅をすることしかできない男の悲しさですね。

寅さんが去った後の三田佳子さんも良かったです。あの受話器を置いたあとのちょっと怒った表情。しかも、無言なところがいい。あれがまた深みを出してくれました。

そう。無言で表現するという点では、おばあちゃんのお葬式の時にみんなと離れて座っている寅さんがいいですね。このころになると、寅さんは、お葬式を仕切ろうとかいう気力もないのかもしれませんが…
あそこの集団とチョコっと離れているところにいるそのポジションに哀愁があります。
長針短針のところも、別れ際に握られた手の間食を感じながら、その場から立ち去れない感じがすごく絵になってます。後ろ向きの寅さんの気持ちがすごく切ないですね。
同時に電車の中にいた先生の心も切なかったのかもしれないですけど。

あと、さりげないセリフもいいですね。
霊安室(?)での先生とのすれ違いざまの「遅くなって申し訳ありませんでした」とか言うところのセリフがすっとしみてくる感じがしました。おばあちゃんに「間に合わなくてごめん」というんじゃなくて、先生に言ったところがなんかいいですよね。
あのシーンでは、おばあちゃんに対してはセリフはいらないですもんね。観てる方も寅さんの気持ちは知っているから。

そういった、さりげないところで人の心の揺れみたいなものを表現できるってすごいですね。

下手な映画だったら、おばあちゃん間に合わなくてごめん!とかさけんじゃいそうだし・・・

寅さんて、大人な映画ですね。

・・でも、わかりやすいところがまたいいです。
わかりやすいのは、みんながそれぞれ、似たようなことを体験しているからなのかもしれませんが、そういう、そうだよなあ…という感覚を自然にしみ込ませてくれる寅さんの映画は本当にすごいと思います。

あ・・・終わりのところを言ってなかったですね。
寅さんはふられてとらやから旅に出るのがだいたい普通のパターンなんだけど、そこも、とらやから引き離しているところが意外でした。やっぱり、そこはとことん、旅先の寅さんの哀しみというテーマがあったからかもしれません。
なんて言っておいて、ああでもしないと、話がまとまらないからというだけかもしれませんが…

「・・・ですね」って多くないですか?

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愛ひとつ受けとめかねて帰る道
長針短針重なる時刻

先生のちょっとした告白みたいなものを受け止められずに電車が来たとごまかしてしまった寅さん。
別れ際の握手の手の感触の余韻を感じながら寅さんは先生を思うのでありました。

そこでこの歌が字幕で出てきます。

ああ・・・寅さんは好きなのに受け止められないというそこの心のところがこの歌にうまくはまっています。

まあ、これぐらい、愛を受け止められなかったほうも気にしてくれればいいのだろうけど…まあ・・・ね、そういうことばっかりじゃないし・・・ね。

でも、今の自分には、じんとくるシーンでしたね。

そして、おばあちゃんが死んだと気の再開のシーンでも、泣いてしまった先生に、寅さんが優しく「疲れてるんだからお休み」と声をかけて、その優しさに、彼女の心もほろっとなって、つい、寅さんに体をゆだねてしまうのだけれど・・・

寅さんは知ってるんですね。彼女にとって、本当に必要なのは、そんな安易なただの止まり木みたいな優しさじゃないって。
彼女の悩みをきちんと受け止めて、彼女の生きる道を一緒に考えてあげられるようなそんな人が彼女にふさわしいと。思ってしまうんですね。

寅さんは先生のことが好きだけど、好きだからこそ自ら身を引いてしまったのです。

今回の寅さんは、最後までカッコ良かったです。

2009-02-15

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第40作

先生はとらさんに安らぎを求めていましたが・・・
寅さんは、先生には、悩んだり落ち込んだ時に筋道立てて一緒に考えてくれる人こそふさわしいと身を引きます。
先生の甘えたい・・・支えてほしい想いに、こたえられない寅さんは、その場の情に流されることなく、彼女の先々の幸せを考えて身を引いたのでした。 

満男の何で学ぶのか?の問いに、学がないと、人生の選択が迫られた時にさいころの目をふるとか気分で選ぶしかない。学ぶことによって、筋道立てて選択できる・・・みたいな・・かなり違いますけど、そんなことを言ってました。
寅さんは、大事な時には、筋道立てて考えなくても感覚で本質をついてる気がします。いくら頭がよくて筋道を考えても、本質がずれていてはどうにもなりません。
何で学ぶのか、とても寅さんらしい言葉だと思いました。

2008-02-05

ブラック・スネーク・モーン

2010年03月04日 | 映画 は行
ブラック・スネーク・モーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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思ったよりも面白かったです。

ブルースがふんだんに使われてます。

女の人がすごいエロいんだけど、真っ裸でいるときより、一枚身につけているときのがセクシーですね。見えそうで見えないでも、体の線はきっちり見えてるって感じがいいです。

最初は、タランティーノっぽい映画なのかと思ったら、結構まともな話でした。

子どもの時の体験から、セックス依存症みたいになった女の子と、妻を寝とられた元ブルースマンの老人の話です。

鎖が印象的でした。

衝動が出てくるときに今までのセックスの経験が頭の中に浮かんできて我慢できなくなるんだけど、最後に、その鎖が出てきて、押さえる役割を果たしたところがなんかいいですね。


Reality Tour

2010年03月04日 | 音楽
Reality Tour (Dig) [DVD] [Import]

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント

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あの時の曲が聴けるなんて…
時を越えてよみがえった感じが素晴らしい…
何度も転換期があったけど、その時その時ですごい曲を残してますね。
初期のやつを聴けるだけでもすごいけど、最近の曲もなかなかいいですよね。

ヒーローズはさいしょ、アレンジし過ぎてて、どうかなと思っていたら、いつのまにかあの時のヒーローズになっていて、すごい感動です。そして最後のジギースターダストでは、出だしのギターの音で思わずウォッ!と叫んでしまいました。
それだけじゃないんだけど…

デビッドボウイは、今でも素晴らしい声を聴かせてくれました。
ほんと、素晴らしい…

ミッドナイト・ラン

2010年03月03日 | 映画 ま・や・ら・わ行
ミッドナイト・ラン [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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ちょっと長く感じました。でも、そんなにつまらないというわけではなかったし、それなりに面白かったです。
FBIとマフィアと、賞金稼ぎに追われて、いろいろ交錯して、その辺の追いかけっこが面白いです。次から次へといろんなことがおきて・・・そういう場面が結構多くて、それが時間を長く感じさせたのかもしれません。実際にどれぐらいの時間の作品かは知りませんが・・・

いろいろユーモアもあって、気持ちよくみれます。

子どもとの再会のシーンはちょっとほろっとさせます。


セント・オブ・ウーマン/夢の香り

2010年03月02日 | 好きな映画・良かった映画
セント・オブ・ウーマン/夢の香り 【プレミアム・ベスト・コレクション1800】 [DVD]

UPJ/ジェネオン エンタテインメント

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友だちがこの映画が好きだというので、観てみました。多分これだったと思うんだけど・・・・

題名を見た印象は、恋愛モノなのかな・・・なんて思っていたんですが、違いましたね。人生の岐路について考えさせられて、とてもいい映画でした。

今の社会は、正しく、信念を貫いていれば、生きていけるという社会ではありません。むしろ、そういう人たちの方が、様々な困難なめにあってしまいます。

人生の中で、そういった岐路に立たされるときにどの道を選ぶのか、それぞれの人が葛藤し、悩んで、それぞれの道を選びます。
その選択がどのような結果をもたらすのか、自分のこれからの生活やまわりへの影響、もしかしたら、自分の人生や他人の人生を決定してしまうような選択を迫られるときもあるのかもしれません。

人間は、先を予想する生き物です。物を作ったり絵を描いたり、料理を作るのだってそうです。それまでの経験から、自分のとった行動がどのような影響を及ぼして、どのような結果になるのかを予想して、その結果が予想に近づくようにするわけです。
だから、人間は悩みます。行動による結果が予想と違っていたらどうしよう・・・違う選択肢を選べば、もっとうまくいくんじゃないか。
自己保身のために自分の信念を曲げちゃう人だっていっぱいいると思うし、自分も、やばいと思ったときのとっさのごまかしはいっぱいします。

やはり、まっすぐ生きるって大変なことですよね。かなり辛いです。本当に苦しい選択です。でも、人間の本来の姿なんだと思います。だって、そういう姿に人は感動するんだから。

「ダメなじいさん」を演じるアルパチーノのどこに発火点を持っているかわからないスリル(?)ある演技はすごいです。
人生って、ダメだったから終わりじゃないんですよね。間違った選択をしてしまった人にもこれからの人生をどう生きるのか、選択できるのも人生です。

どっちの選択をしたにしても、信念を持っている人ほど苦しむんですよね。
苦しむんですよ。そう・・・苦しむんです。
後悔もするんでしょう。そう・・・後悔もします。

でも、自分の信念に従って行動する人生が、一番価値ある人生なんでしょうね。

悪いことやって金儲けして、ぜんぜん反省もせず平気でまた社会の表舞台に出ちゃえる人もいるわけで・・・・そんな人が成功するのが今の社会です。そういう人が社会の中枢を牛耳っている社会です。

正しい行いをしていたら、(金をもうけるという意味では)成功しないのが今の社会だと思います。
金が儲かるということは、その余計な取り分をどこかから奪い取らなければいけないわけで、誰かを踏み台にしてしか、金儲けはできません。
だから、金儲けをする人たちの社会では、正しい行いの基準が、金儲けをできる範囲での正しい行いにすり替えられます。
いちいち人間的な感情をその行動にいれていたら、儲かるわけないですもんね。

いや、いい人で金儲けした人もいると言うかもしれませんが・・・
たぶんそんな人はいないでしょう。
金を人より多く持っている人はいるかもしれないけれど、金をもうけるということは、その儲けること自体に、設ける仕組み自体に悪の法則があると思うからです。

なにを言っているのかわからないですよね。
頭を整理してからこういう文章を書けばいいんだろうけど・・・

映画の話とちょっとずれてきてるし・・・

とにかく、いい映画でした。