しこたまらいふ

大谷翔平と大滝詠一の生まれた岩手県奥州市で、スローライフを実践中♪ 田舎暮しや食べ物の話題。

イヌタデ

2020-10-08 | 日常
毎度おなじみのチャリンコ生活。田んぼに沿った道路を速く走ったり、のんびり漕いだりしていますが、ふと田の畔を遠くから見るとはなしに見るとピンクに染まった部分があります。

近くに寄って目を凝らすと名も知らぬつぶつぶの花が咲いています。「これってよく見るけど、なんて名前なんだろ?」
家に帰って、さっそく「秋 つぶつぶ ピンク 花 雑草」とかいろいろ入力して画像検索をかけてみます。
するとヒットしてきたのは、「犬蓼」(あかまんま)でした。


なんか、俳句の季語にもなっているようで、、、

【子季語】
犬蓼の花、赤のまま、赤まんま、花蓼
【解説】
タデ科の一年草。山野や路傍に自生する。初秋、小粒の穂状の紫紅色の花を咲かせる。この粒状の花をしごき取り、赤飯にみたてて、ままごとに使って遊んだことから、「赤の飯(まんま)」とよばれる。 (きごさい歳時記から転載)

という事でした。季語になってるだけあって、俳句もたくさん読まれていますが、心に響いたのが、岩手の大先輩山口青邨先生の句でした。

わが心やさしくなりぬ赤のまま 山口青邨 

幼い頃にあかまんまをしごいたりして、手の中でぽろぽろになる感覚をたのしんだりしたのを思い出しました。この俳句のおかげで、これからは赤まんまを見るたびに子供の頃を思い出して、懐かしくやさしい気持ちになれそうです。

山口青邨
本名=山口吉郎(やまぐち・きちろう)
明治25年5月10日—昭和63年12月15日 
享年96歳・青邨忌 
岩手県盛岡市北山2丁目9–17 東禅寺(臨済宗)

俳人。岩手県生。東京帝国大学卒。古河鉱業、農商務省を経て、東京帝国大学教授となり鉱山学を講じた。大正11年水原秋櫻子らと「東大俳句会」を結成、高浜虚子に師事。『ホトトギス』の代表的俳人。昭和5年盛岡で『夏草』創刊・主宰。9年処女句集『雑草園』、第二句集『雪国』。ほかに『露團々』『花宰相』などがある。(文学者掃苔録)


 
コメント
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