今日、3月3日は、どこでもひな祭りですが、実は昭和三陸地震があった日でもあります。M8.1で死者行方不明者3,064人の大災害でした。最大震度5は、それほどでもなかったのですが、岩手県気仙郡綾里村で最大遡上高28.7mの大津波が発生。現在の宮古市田老は家がすべて流されて壊滅的な被害を受けたのでした。
実は、その37年前にも明治三陸地震M8.2 (明治29年6月15日)が発生し、津波は大船渡市綾里で38.2mを記録したのでした。この地震による死者行方不明者は21,959人の大災害でした。
その後は、皆さんよくご存じの3.11です。「天災は忘れた頃にやってくる」とは、寺田寅彦の言葉ですが、近頃は「天災は忘れぬ内にやってくる」傾向が強いです。寺田は1933年に発表した『津浪と人間』 の中で「こういう災害を防ぐには(中略)唯一の方法は人間がもう少し過去の記録を忘れないように努力するより外はないであろう 」と述べています。
日本列島は、地震・津波・風水害・疫病等々まさに天災だらけです。今の世の中はインターネットで自分の地域に起きた過去の災害を検索することは容易になっています。そんなツールも活用しながら、防災対策を怠らないようにしたいですね。